広島競輪の決まり手|差し47.5%・平均配当24,827円を検証
広島競輪で1着がいちばん多かったのは差しで、割合は47.5%。差しの平均配当も24,827円と、逃げ・捲りを大きく上回りました。決まり手の回数と払戻が、どちらも差しへ寄っています。
広島は400mバンクで、みなし直線は57.9mの中直線です。直線が長めの400mで差しが多いという印象はありますが、走路の形だけで荒れる理由を決めることはできません。差しで決まったレースに本命が残ったのか、配当が本当に広がったのかを数字で見てみましょう。
得点1位の選手の4着以下は29.5%で、同じ400m・中直線グループの平均28.6%と大きくは離れていません。場全体の本命成績はほぼ同じでも、決まり手や級班を並べると、広島の高配当がどこから出ているのかが見えてきます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。
- 対象期間:2016-01-13〜2026-07-24
- 調べたレース数:4,499レース
- バンク:400m・中直線・みなし直線57.9m・カント30°47′34″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
広島の逃げ・捲り・差しの割合と、その決着で出た3連単の平均配当・中央値・1万円以上の割合を比べます。
得点1位の選手の基本成績、得意戦法別・級班別・ライン位置別の成績と払戻も掲載します。
広島の400m・中直線という特徴が、差しの多さや高配当とどこまで重なるのかを、数字が大きく動いたところに絞って読み解きます。
広島競輪のバンク特徴|400m・みなし直線57.9m・カント30°47′34″
広島は400mバンクで、みなし直線は57.9m、カントは30°47′34″です。400mの中では直線が長めの中直線に入り、前で粘る選手と最後に差す選手のどちらにも展開が向く余地があります。印象だけで決めず、実際の1着決まり手と払戻を並べます。
逃げは18.7%、捲りは33.8%、差しは47.5%。差しがほぼ半分で、捲りも3割を超えました。逃げの割合が低いからといって先行が苦しいと断定するのではなく、差しや捲りがどんな払戻になったのかまで見て、広島の荒れ方を考えます。
差しの平均配当は24,827円、中央値7,500円、1万円以上43.4%。三つの数字がすべて逃げ・捲りより高い結果です。差しが多いことと、差しで決まったときに配当が伸びることが重なっている点が、広島の一番大きな特徴です。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 18.7%(818/4,386レース) | 10,029円 | 2,415円 | 19.2% | 23.3% |
| 捲り | 33.8%(1,483/4,386レース) | 14,352円 | 4,270円 | 29.1% | 31.7% |
| 差し | 47.5%(2,085/4,386レース) | 24,827円 | 7,500円 | 43.4% | 45.0% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
広島競輪の3連単配当|平均18,667円、中央値5,010円
広島の3連単平均配当は18,667円、中央値は5,010円でした。5,000円未満は49.9%(2,216/4,438レース)、1万円以上は34.2%(1,516/4,438レース)。5万円以上は8.4%、10万円以上は3.3%です。
中央値が5,010円なので、普段の払戻は5,000円前後に集まっています。平均だけが大きな払戻に押し上げられた場というより、半分近くが5,000円未満で、そこへ差しを含む高配当が混ざる形です。
同じ400m・中直線グループの平均配当は17,763円、中央値4,434円、1万円以上31.5%。広島は平均・中央値・1万円以上の三つで同型場平均を上回りました。場全体でも、広島は高配当側へ出ています。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 18,667円 |
| 中央値 | 5,010円 |
| 5,000円未満 | 49.9%(2,216/4,438レース) |
| 1万円以上 | 34.2%(1,516/4,438レース) |
| 5万円以上 | 8.4%(374/4,438レース) |
| 10万円以上 | 3.3%(148/4,438レース) |
払戻が分かった4,438レースを分母にしています。
広島競輪の基本成績|得点1位の選手は3着以内70.5%
得点1位の選手は、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。広島では1着37.1%(1,645/4,433レース)、3着以内70.5%(3,127/4,433レース)、4着以下29.5%(1,306/4,433レース)でした。
本命の選手が車券内に残る割合は7割を超えています。一方、同型場平均の4着以下は28.6%で、広島との差は0.9%。この程度ならほぼ同じと考えてよく、広島全体が本命だけ大きく崩れる場だとは言いにくい結果です。
それでも3連単1万円以上は34.2%で同型場平均31.5%を上回っています。本命の着外が特別に多くなくても、差しや相手の組み合わせで払戻が広がることがあります。高配当と本命の飛びを、一つの率にまとめないことが広島を読む出発点です。
| 項目 | 広島 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 18,667円 | 同型場平均 17,763円 |
| 3連単の中央値 | 5,010円 | 同型場の場別中央値平均 4,434円 |
| 3連単1万円以上 | 34.2%(1,516/4,438レース) | 同型場平均 31.5% |
| 得点1位の選手が1着 | 37.1%(1,645/4,433レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 70.5%(3,127/4,433レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 29.5%(1,306/4,433レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
広島競輪の得点1位の選手|逃げタイプの3着以内は80.1%
得点1位の選手を、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどの回数がいちばん多かったかで分類しました。逃げタイプの得点1位の選手と、捲りタイプ・差しタイプの得点1位の選手を、それぞれ別のグループとして比較しています。
逃げタイプは1着51.2%、3着以内80.1%、4着以下19.9%、平均配当8,889円。捲りタイプは1着44.0%、3着以内74.5%、4着以下25.5%、平均配当7,216円。差しタイプは1着27.1%、3着以内64.6%、4着以下35.4%、平均配当8,109円でした。
広島の1着決まり手は差し47.5%と多いのに、得点1位の選手の成績は逃げタイプが最も安定しています。差しで決まるレースが多いことと、差しを得意にする本命の選手が残ることは別の話です。差しの高配当を、そのまま差しタイプの本命へ移さないようにします。
差しタイプの4着以下は35.4%で、逃げタイプより15.5%高くなりました。1万円以上は差しタイプ17.2%、逃げタイプ15.8%。本命が飛ぶ割合ほど配当が大きく離れていないため、着外の多さだけで高配当を約束する数字とは扱いません。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 797 | 51.2% | 80.1% | 19.9% | 8,889円 | 15.8% |
| 捲り | 889 | 44.0% | 74.5% | 25.5% | 7,216円 | 12.4% |
| 差し | 2,081 | 27.1% | 64.6% | 35.4% | 8,109円 | 17.2% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
広島競輪の級班別配当|S級の平均25,464円・1万円以上41.9%
級班別に見ると、S級の平均配当は25,464円、A級17,996円、チャレンジ13,591円、ガールズ8,491円でした。S級の平均はA級より高く、1万円以上も41.9%で最多です。広島の高配当を考えるとき、S級の存在は外せません。
S級の得点1位の選手が4着以下になった割合は32.0%、A級31.3%、チャレンジ27.7%、ガールズ6.4%。S級は払戻が高いだけでなく、本命の着外もチャレンジやガールズより多くなっています。A級は平均17,996円、1万円以上36.2%で、S級に次ぐ数字です。
ガールズは平均8,491円、1万円以上16.5%、本命4着以下6.4%でした。対象レース数は224前後で、S級やA級とは規模が違います。ガールズは別の集計として、当日のレース区分に合わせて読む必要があります。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 25,464円 | 7,310円 | 41.9%(517/1,234レース) | 32.0%(397/1,239レース) | 23,308円 |
| A級 | 17,996円 | 5,560円 | 36.2%(701/1,938レース) | 31.3%(616/1,970レース) | 19,142円 |
| チャレンジ | 13,591円 | 2,890円 | 24.4%(244/1,002レース) | 27.7%(278/1,002レース) | 11,764円 |
| ガールズ | 8,491円 | 1,630円 | 16.5%(37/224レース) | 6.4%(14/218レース) | 10,264円 |
級班ごとに分母が異なります。
広島競輪の得意戦法別成績|S級・A級・チャレンジで差しの数字が変わる
級班と得意戦法を並べると、差しタイプの得点1位の選手が4着以下になった割合はS級35.2%、A級34.3%、チャレンジ38.9%でした。逃げタイプはS級27.0%、A級20.3%、チャレンジ16.7%。差しタイプはどの級班でも逃げタイプより着外が多くなっています。
S級では差しタイプの平均配当4,983円、1万円以上9.3%に対し、逃げタイプは平均7,801円、1万円以上10.3%。本命の着外は差しタイプの方が高くても、払戻は同じ方向へ大きく伸びていません。
チャレンジでは差しタイプの4着以下38.9%、平均配当14,025円、1万円以上29.4%。逃げタイプの4着以下16.7%、平均12,214円、1万円以上20.0%と比べると、差しタイプで本命が飛んだときに高配当も増えています。級班をそろえると、広島の差しタイプの扱い方が少し具体的になります。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 137 | 27.0% | 7,801円 | 10.3% |
| S級 | 捲り | 318 | 24.8% | 4,776円 | 7.2% |
| S級 | 差し | 682 | 35.2% | 4,983円 | 9.3% |
| A級 | 逃げ | 330 | 20.3% | 5,965円 | 13.8% |
| A級 | 捲り | 402 | 29.1% | 6,343円 | 14.3% |
| A級 | 差し | 1,016 | 34.3% | 7,993円 | 17.9% |
| チャレンジ | 逃げ | 330 | 16.7% | 12,214円 | 20.0% |
| チャレンジ | 捲り | 169 | 18.3% | 14,113円 | 17.8% |
| チャレンジ | 差し | 383 | 38.9% | 14,025円 | 29.4% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
広島競輪で本命が飛ぶ場面|ライン先頭の差しタイプは40.3%
得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで、レース中の役割は変わります。先頭なら前を踏んで流れを作り、番手・3番手なら前の選手の動きを使って最後に伸びる形です。広島では得意戦法と位置を並べると差が出ました。
ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下19.7%、捲りタイプ25.5%、差しタイプ40.3%でした。先頭の差しタイプは459レースあり、平均配当8,649円、1万円以上18.9%。差しタイプが先頭にいるレースでは、本命の着外が逃げタイプの約2倍になっています。
番手・3番手の差しタイプは4着以下34.0%、平均配当7,958円、1万円以上16.7%。先頭の差しタイプより着外率は低くなりました。番手・3番手の捲りタイプは64レースなので、26.6%という数字は参考値として扱います。
差しの決まり手が多い広島では、差しが届くこと自体より、得点1位の選手が差しタイプで先頭にいるかどうかが、本命の成績を読む材料になります。バンクの印象だけでなく、選手の得意戦法とライン内の位置を出走表で見てみましょう。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 790 | 19.7% | 8,878円 | 15.6% |
| 先頭 | 捲り | 825 | 25.5% | 7,310円 | 12.3% |
| 先頭 | 差し | 459 | 40.3% | 8,649円 | 18.9% |
| 番手・3番手 | 捲り | 64 | 26.6% | 6,023円 | 14.1% |
| 番手・3番手 | 差し | 1,622 | 34.0% | 7,958円 | 16.7% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
広島競輪の出走表で確かめたいこと|差しと級班を並べる
広島の出走表を開いたら、まず級班を見てみましょう。S級は平均配当25,464円、1万円以上41.9%、本命4着以下32.0%。A級も1万円以上36.2%です。同じ差しの並びでも、S級かA級かで過去の払戻の基準が違います。
次に得点1位の選手の得意戦法とライン内の位置を見てみましょう。差しタイプの4着以下は35.4%、ライン先頭の差しタイプは40.3%。差しが届く展開でも、本命の選手が先頭で前を踏む形なら、過去に着外が増えています。
最後に、差し・捲り・逃げのどの決着が出やすい並びなのかを考えます。差し47.5%、平均配当24,827円、中央値7,500円は広島全体の強い材料ですが、当日のレースが同じ流れになるとは限りません。近い条件の数字と対象レース数を見てから使います。
同型場との差が0.何%程度の数字は、ほぼ同じとして扱います。本命4着以下29.5%と同型場平均28.6%は、広島だけの特徴と呼ぶほどの差ではありません。差しの回数と払戻、S級の配当、本命の位置のように複数の数字が同じ方向へ動いたところを重く置きます。
広島競輪は荒れる?|差しとS級で高配当が広がる
広島は3連単1万円以上34.2%、平均配当18,667円、中央値5,010円で、同じ400m・中直線グループの平均を上回りました。場全体として高配当側に出ていますが、本命の4着以下29.5%は同型場平均28.6%とほぼ同じです。
荒れ方の主役は、差し47.5%・平均配当24,827円・1万円以上43.4%、S級平均25,464円・1万円以上41.9%、そしてライン先頭の差しタイプ4着以下40.3%です。よく出る差しが高配当につながりやすく、S級では本命も崩れやすい。広島の数字はこの二つが重なったときに大きく動きます。
もちろん、差しタイプの本命が先頭にいるだけで高配当になると決まったわけではありません。得点1位の選手は3着以内70.5%なので、全レースを疑う必要もありません。級班、ラインの位置、得意戦法が過去の数字に近いレースだけを、予想の材料にしてください。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。