富山競輪の決まり手|差し37.8%・平均配当21,627円、得点1位の選手のタイプ別も検証

富山競輪の決まり手|差し37.8%・平均配当21,627円、得点1位の選手のタイプ別も検証

富山競輪で333mと聞くと、まず捲りを考えたくなります。ところが、過去の1着でいちばん多かったのは差し37.8%。しかも差しの平均配当は21,627円でした。ここ、ちょっと意外では?

富山は333mで、みなし直線43.0m、カント33°41′24″。短い走路の印象と、実際に多かった決まり手がぴったり同じとは限りません。差しが多くて払戻も高い理由を、級班やラインの位置まで比べてみましょう。

さらに、得点1位の選手が逃げタイプなら4着以下18.5%、差しタイプなら35.1%。同じ得点1位でも、得意戦法で本命の残り方が変わっています。富山の決まり手と荒れ方を、この差から読み解きます。

富山競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。

  • 対象期間:2016-04-20〜2026-07-22
  • 調べたレース数:5,248レース
  • バンク:333m・みなし直線43.0m・カント33°41′24″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

富山で1着になった逃げ・捲り・差しの割合と、その決着の3連単平均配当、中央値、1万円以上の割合を比べます。

得点1位の選手の基本成績、得意戦法別の成績、ラインの先頭か番手・3番手かによる違い、級班別の数字もまとめます。

富山競輪のバンク特徴|333m・みなし直線43.0m・カント33°41′24″

富山は333mバンクです。みなし直線は43.0m、カントは33°41′24″。333m系の中では直線が中ほどの長さで、前の選手が粘る展開と、後ろの選手が差し込む展開の両方を考えたくなります。

ただ、バンクの形だけでは富山の決まり手は決まりません。実際の1着は差し37.8%、捲り35.2%、逃げ26.9%。まずは差しが最も多かったという結果を出発点にします。

富山競輪の決まり手別配当|差し37.8%で平均21,627円

1着の決まり手は差し37.8%(1,969/5,206レース)が最多でした。捲りは35.2%(1,835レース)、逃げは26.9%(1,402レース)。差しが少し多い程度に見えますが、配当を並べると違いがはっきりします。

平均配当は逃げ11,849円、捲り16,083円、差し21,627円。中央値も逃げ2,260円、捲り5,220円、差し6,170円で、1万円以上は逃げ17.8%、捲り33.3%、差し39.1%でした。差しは回数だけでなく、払戻の三つの指標でも高くなっています。

差しの平均が高いからといって、差しなら何でも買えるわけではありません。番手の差しなのか、別線の選手が最後に差し込んだのか、S級かA級かで、同じ差しでもレースの中身は変わります。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ26.9%(1,402/5,206レース)11,849円2,260円17.8%29.6%
捲り35.2%(1,835/5,206レース)16,083円5,220円33.3%34.0%
差し37.8%(1,969/5,206レース)21,627円6,170円39.1%36.4%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

富山競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.0%

富山で得点1位の選手が1着になった割合は39.4%(2,051/5,209レース)、3着以内は71.0%(3,696/5,209レース)、4着以下は29.0%(1,513/5,209レース)でした。ここでいう得点1位の選手は、人気1位ではなく競走得点が単独で最も高かった選手です。

3連単1万円以上は31.3%(1,635/5,220レース)。同型場平均は29.6%で、富山と大きく離れていません。本命の着外率も同型場平均28.5%に対して29.0%なので、場全体だけで特別に荒れるとは決めにくい数字です。

ここで面白いのが、全体の決まり手では差しが多くて高配当だったのに、得点1位の選手の得意戦法では逃げタイプが最も残ったことです。富山の荒れ方は、決着を作った選手の戦法と、本命の選手の戦法を分けて考えると見えやすくなります。

富山競輪の基本数値と同型場比較
項目富山比較・意味
3連単の平均配当17,029円同型場平均 16,888円
3連単の中央値4,510円同型場の場別中央値平均 3,982円
3連単1万円以上31.3%(1,635/5,220レース)同型場平均 29.6%
得点1位の選手が1着39.4%(2,051/5,209レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.0%(3,696/5,209レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下29.0%(1,513/5,209レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

富山競輪の得点1位の選手|逃げタイプは3着以内81.5%、差しタイプは64.9%

出走時点の直近4ヶ月で、逃げ・捲り・差しの回数が最も多かった戦法を、得点1位の選手のタイプとして分類しました。タイプの選手同士を直接比べるのではなく、それぞれのタイプの得点1位の選手がどんな成績と払戻になったかを比べています。

逃げタイプは1着55.3%、3着以内81.5%、4着以下18.5%、平均配当7,495円。捲りタイプは1着45.2%、3着以内71.6%、4着以下28.4%、平均配当8,474円でした。

差しタイプは1着27.6%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当8,102円。逃げタイプと差しタイプでは、4着以下の割合に16.6%差があります。差しが決まり手として多くても、得点1位の選手が差しを得意にしている場合は、同じように残るとは限りません。

富山では333mだから逃げが苦しい、差しが有利、と単純に決める数字にはなっていません。得点1位の選手が逃げタイプなら残りやすく、差しタイプなら4着以下が増えたという結果を、当日の選手の位置と一緒に使います。

富山競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ1,06855.3%81.5%18.5%7,495円15.3%
捲り99245.2%71.6%28.4%8,474円13.2%
差し2,34427.6%64.9%35.1%8,102円17.9%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

富山競輪の得意戦法別|級班が変わると本命の残り方も変わる

戦法別の差を級班ごとに置くと、全体の印象がさらに変わります。S級では逃げタイプの4着以下が26.1%、捲りタイプ28.7%、差しタイプ36.4%。差しタイプで本命の着外が増える方向は、S級でも続きました。

A級では逃げ21.2%、捲り30.0%、差し34.3%。チャレンジでは逃げ11.8%、捲り23.3%、差し34.3%でした。級班が下がるほど差しタイプの4着以下が必ず増える、とまでは言えませんが、戦法別の数字を級班なしで一つにまとめない方が安全です。

平均配当は、チャレンジの捲りタイプ12,566円や差しタイプ10,280円のように、S級より高く出る組み合わせもあります。得点1位の選手が残るかどうかと、払戻がいくらになるかは同じ方向へ動くとは限りません。

富山競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ19926.1%4,589円7.1%
S級捲り35228.7%6,646円11.2%
S級差し87736.4%6,336円13.2%
A級逃げ46221.2%7,667円16.1%
A級捲り47730.0%8,412円13.1%
A級差し1,07934.3%8,755円19.5%
チャレンジ逃げ40711.8%8,714円18.4%
チャレンジ捲り16323.3%12,566円17.8%
チャレンジ差し38834.3%10,280円24.1%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

富山競輪のライン内の位置|差しタイプの本命は先頭で4着以下39.1%

同じ得意戦法でも、得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかでレース中の役割は変わります。先頭なら自分で踏んでラインを引っ張り、番手・3番手なら前の選手の動きを使って伸びる形です。

先頭にいる得点1位の選手では、逃げタイプの4着以下が18.3%、捲りタイプ28.4%、差しタイプ39.1%。差しタイプの本命が先頭にいると、逃げタイプの本命より4着以下が増えています。平均配当も逃げ7,402円に対し、差しは9,430円でした。

番手・3番手では、捲りタイプの4着以下28.7%、差しタイプ33.9%。逃げタイプは26.9%でした。先頭の差しタイプほど差は大きくありませんが、差しタイプの本命が位置を変えても4着以下が高めに出ています。

富山の決まり手で差しが多くても、得点1位の選手が差しタイプで先頭にいるなら、過去には4着以下39.1%という数字がありました。差しが決まる展開を作る選手と、差しを得意にする本命の選手が同じ位置にいるかどうかが、出走表で見ておきたいポイントです。

富山競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,04218.3%7,402円15.3%
先頭捲り87028.4%8,284円12.8%
先頭差し52739.1%9,430円22.2%
番手・3番手捲り12228.7%9,829円15.7%
番手・3番手差し1,81733.9%7,717円16.6%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

富山競輪の3連単配当|平均17,029円、中央値4,510円

富山の3連単平均配当は17,029円、中央値は4,510円でした。5,000円未満は52.6%(2,747/5,220レース)、1万円以上31.3%、5万円以上7.3%、10万円以上3.0%です。

平均と中央値には開きがあります。普段の払戻を知るなら中央値4,510円、高配当の出方を知るなら1万円以上31.3%や5万円以上7.3%を使います。差しの中央値6,170円と1万円以上39.1%は、全体より高い水準でした。

一方で、得点1位の選手の得意戦法別の平均配当は7,495円から8,474円の範囲です。差しタイプの4着以下は高いのに、平均配当が捲りタイプより極端に高いわけではありません。本命の着外率と払戻の高さは、別の表で見ておく必要があります。

富山競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,029円
中央値4,510円
5,000円未満52.6%(2,747/5,220レース)
1万円以上31.3%(1,635/5,220レース)
5万円以上7.3%(382/5,220レース)
10万円以上3.0%(158/5,220レース)

払戻が分かった5,220レースを分母にしています。

富山競輪の出走表で見ておきたいこと|得点1位の選手の戦法と位置

まず、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどれを得意にしているかを、出走時点の直近4ヶ月の回数で見てみましょう。逃げタイプなら3着以内81.5%、差しタイプなら64.9%という全体の比較先があります。

次に、その選手がラインの先頭か、番手・3番手かを見てみましょう。先頭の差しタイプは4着以下39.1%、先頭の逃げタイプは18.3%。この差は、富山で戦法と位置を並べる理由になります。

最後に級班と決まり手を加えます。S級・A級・チャレンジで数字が違うため、S級の表をA級へ広げません。差しが届きそうな並びなら差しの配当表を、逃げ切りなら得意戦法別の本命成績を基準にします。

富山競輪は荒れる?|差しの配当と差しタイプの本命着外をどう読むか

富山は、場全体の3連単1万円以上31.3%と得点1位の選手の4着以下29.0%だけを見ると、全国や同型場から大きく離れてはいません。けれど、差しの1着37.8%・平均配当21,627円、差しタイプの本命4着以下35.1%まで比べると、警戒したい形が具体的になります。

さらに、得点1位の選手が先頭の差しタイプなら4着以下39.1%。差しが届く展開を考えているのに、本命の選手がその位置にいるなら、相手まで広がる可能性を過去の数字から考えられます。原因を断定するものではありませんが、富山で使える独自の比較材料です。

富山の出走表を開いたら、333mという名前だけで決めず、得点1位の選手の得意戦法、ライン内の位置、級班、相手の決まり手を見てください。差しが多くて差しの払戻も高いという結果と、本命のタイプ別成績が同じ方向にそろったとき、荒れ方を考える理由が増えます。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。