富山競輪は荒れる?333m・直線43.0mで差しの高配当と本命着外を検証

富山競輪は荒れる?333m・直線43.0mで差しの高配当と本命着外を検証

富山競輪で荒れるレースを探すなら、短い直線で先に動いた選手が残るのか、それとも後ろの差しが間に合うのかが気になりますよね。富山は333mバンクで、みなし直線は43.0m。カントは33°41′24″です。

10年分の集計では、3連単1万円以上が31.3%、得点1位の選手が4着以下になった割合が29.0%でした。数字だけなら、富山だけが極端に荒れやすいとは言いにくい結果です。

ところが、1着の決まり手で差しになったレースは37.8%あり、平均配当は21,627円、1万円以上は39.1%。得点1位の選手が差しタイプだと4着以下35.1%、ライン先頭なら39.1%まで上がります。短い直線の富山で、差しの多さと本命の崩れ方がどこまで重なるのかを追います。

富山競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-04-20〜2026-07-22
  • 調べたレース数:5,248レース
  • バンク:333m・みなし直線43.0m・カント33°41′24″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

富山の得点1位の選手の1着・3着以内・4着以下、3連単の平均配当と中央値、S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当をまとめます。

そのあとで、逃げ・捲り・差しを得意にする得点1位の選手がどれだけ残るのか、ラインの先頭か番手・3番手かで本命着外と払戻がどう動くのかを比べます。333mの短い走路で、先に仕掛けるタイプと後ろから伸びるタイプの数字がどう表れたかが、富山の記事のポイントです。

富山競輪は差しで決まったときに荒れる?平均配当21,627円

富山で1着になった決まり手は、逃げ26.9%(1,402/5,206レース)、捲り35.2%(1,835/5,206レース)、差し37.8%(1,969/5,206レース)でした。差しが最も多いものの、捲りとの差は大きくありません。短いバンクだから逃げだけが圧倒する、という結果でもありませんでした。

払戻を並べると、逃げは平均11,849円、中央値2,260円、1万円以上17.8%。捲りは平均16,083円、中央値5,220円、1万円以上33.3%、差しは平均21,627円、中央値6,170円、1万円以上39.1%でした。差しは回数が最も多く、平均・中央値・1万円以上でも3つの決まり手の中で一番高い数字です。

富山の直線43.0mを考えると、後ろの選手が伸び切る前に決着する印象もあります。それでも差しの払戻がここまで上がったのは、差しが届いたレースで相手の入り方も広がったからかもしれません。もちろん、バンクの形だけで理由を断定はできません。得点1位の選手のタイプとライン位置を並べ、同じ方向の差が残るかを見てみましょう。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ26.9%(1,402/5,206レース)11,849円2,260円17.8%29.6%
捲り35.2%(1,835/5,206レース)16,083円5,220円33.3%34.0%
差し37.8%(1,969/5,206レース)21,627円6,170円39.1%36.4%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

富山競輪の本命は強い?得点1位の選手の3着以内は71.0%

この記事でいう本命は、人気1位の選手ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しています。人気やオッズとは別の数字なので、車券で一番売れている選手と一致しない場合もあります。

富山で得点1位の選手が1着になった割合は39.4%(2,051/5,209レース)、3着以内は71.0%(3,696/5,209レース)、4着以下は29.0%(1,513/5,209レース)でした。3着以内には7割ほど残る一方、4着以下になるレースも約3割あります。

3連単1万円以上は31.3%(1,635/5,220レース)です。本命が3着以内に残っても、2着と3着にどの選手が入るかで払戻は大きく変わります。富山の荒れ方を考えるときは、本命が飛んだレースだけに目を向けず、差しで相手の組み合わせが広がったレースも拾う必要があります。

富山競輪の基本数値と同型場比較
項目富山比較・意味
3連単の平均配当17,029円同型場平均 16,888円
3連単の中央値4,510円同型場の場別中央値平均 3,982円
3連単1万円以上31.3%(1,635/5,220レース)同型場平均 29.6%
得点1位の選手が1着39.4%(2,051/5,209レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.0%(3,696/5,209レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下29.0%(1,513/5,209レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

富山競輪の平均配当17,029円。中央値4,510円から普段の水準を読む

富山の3連単平均配当は17,029円、中央値は4,510円でした。平均配当は一部の大きな払戻で上がりやすく、中央値は払戻を小さい順に並べた中央の金額です。平均だけで富山を高配当の場と判断せず、普段のレースに近い金額も並べておきます。

5,000円未満は52.6%(2,747/5,220レース)、1万円以上は31.3%(1,635/5,220レース)、5万円以上は7.3%(382/5,220レース)、10万円以上は3.0%(158/5,220レース)でした。半分を超えるレースは5,000円未満で、10万円以上まで跳ねるレースは一部です。

決まり手別の中央値は、差し6,170円、捲り5,220円、逃げ2,260円でした。差しは平均21,627円だけでなく、中央の金額も逃げや捲りより高い数字です。差しで決まったときに、普段の払戻も高い方へ寄っている点が富山の特徴として残ります。

富山競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,029円
中央値4,510円
5,000円未満52.6%(2,747/5,220レース)
1万円以上31.3%(1,635/5,220レース)
5万円以上7.3%(382/5,220レース)
10万円以上3.0%(158/5,220レース)

払戻が分かった5,220レースを分母にしています。

富山競輪の級班別配当。S級は平均21,456円、本命着外33.2%

S級の3連単平均配当は21,456円、中央値5,730円、1万円以上36.3%、得点1位の選手の4着以下33.2%でした。A級は平均18,809円、中央値5,350円、1万円以上34.5%、本命着外30.6%。S級はA級より平均配当も本命着外も高い数字です。

チャレンジは平均9,962円、中央値2,630円、1万円以上21.4%、本命着外23.8%。ガールズは平均7,510円、中央値1,905円、1万円以上18.7%、本命着外13.8%でした。級班をまたぐと払戻の水準も本命の残り方も変わるため、富山全体の平均をそのまま当日のレースに当てはめません。

富山の場全体では1万円以上が31.3%ですが、S級では36.3%まで上がります。本命の4着以下もS級で33.2%です。短い直線での決まり手を考えるときも、まずS級なのかA級なのかをそろえるだけで、比べる数字の意味が変わってきます。

富山競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級21,456円5,730円36.3%(567/1,561レース)33.2%(521/1,567レース)21,556円
A級18,809円5,350円34.5%(769/2,231レース)30.6%(684/2,237レース)17,228円
チャレンジ9,962円2,630円21.4%(234/1,093レース)23.8%(256/1,076レース)11,585円
ガールズ7,510円1,905円18.7%(58/310レース)13.8%(42/304レース)11,428円

級班ごとに分母が異なります。

富山競輪の得点1位の選手。逃げタイプは3着以内81.5%、差しタイプは4着以下35.1%

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法でタイプを分類しました。逃げタイプの得点1位の選手、捲りタイプの得点1位の選手、差しタイプの得点1位の選手を、それぞれ富山でどんな成績と払戻になったか比べています。タイプの違う選手の優劣を決める集計ではありません。

逃げタイプの得点1位の選手は、1着55.3%、3着以内81.5%、4着以下18.5%、平均配当7,495円でした。捲りタイプは1着45.2%、3着以内71.6%、4着以下28.4%、平均配当8,474円。差しタイプは1着27.6%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当8,102円です。

富山では、短い直線でも逃げタイプの得点1位の選手が最も残り、差しタイプの得点1位の選手が最も4着以下になりました。差しの決着は37.8%と最も多く、差しの払戻も高いのに、差しタイプの本命が安定して残るわけではありません。このずれが、富山の荒れ方を考えるうえで面白いところです。

富山競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ1,06855.3%81.5%18.5%7,495円15.3%
捲り99245.2%71.6%28.4%8,474円13.2%
差し2,34427.6%64.9%35.1%8,102円17.9%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

富山競輪では、級班が変わると得意戦法別の本命着外も変わる

S級では、逃げタイプの得点1位の選手の4着以下が26.1%、平均配当4,589円でした。捲りタイプは28.7%、6,646円、差しタイプは36.4%、6,336円です。S級では差しタイプの本命着外が最も高く、場全体のS級本命着外33.2%も上回りました。

A級では逃げタイプの4着以下が21.2%、平均配当7,667円。捲りタイプは30.0%、8,412円、差しタイプは34.3%、8,755円でした。チャレンジでは逃げタイプ11.8%、8,714円、捲りタイプ23.3%、12,566円、差しタイプ34.3%、10,280円です。

同じ富山でも、S級・A級・チャレンジで目立つ数字は同じではありません。S級とA級では差しタイプの本命着外、チャレンジでは捲りタイプの平均配当が目立ちます。333mという一つの特徴だけでまとめず、当日の級班に近い数字を使う方が実際の出走表でも考えやすいでしょう。

富山競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ19926.1%4,589円7.1%
S級捲り35228.7%6,646円11.2%
S級差し87736.4%6,336円13.2%
A級逃げ46221.2%7,667円16.1%
A級捲り47730.0%8,412円13.1%
A級差し1,07934.3%8,755円19.5%
チャレンジ逃げ40711.8%8,714円18.4%
チャレンジ捲り16323.3%12,566円17.8%
チャレンジ差し38834.3%10,280円24.1%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

富山競輪で差しタイプの得点1位の選手が先頭だと、4着以下39.1%

得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで、レース中の役割は変わります。先頭なら自分で前へ踏み、番手・3番手なら前の選手の動きを使って最後に伸びる形です。富山では、短い直線でどのタイプが先頭にいるかによって数字が大きく動きました。

ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が18.3%、平均配当7,402円。捲りタイプは28.4%、8,284円、差しタイプは39.1%、9,430円でした。差しタイプが先頭にいると、得点1位の選手が4着以下になる割合と平均配当がともに高くなっています。

番手・3番手では、捲りタイプの4着以下が28.7%、平均配当9,829円、差しタイプは33.9%、7,717円でした。先頭の差しタイプ39.1%より低い数字です。差しを得意にする本命が先頭を走る形では、短い直線で伸びる前に前の位置を取る負担が影響した可能性も考えられますが、今回の数字だけで原因までは決められません。

富山競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,04218.3%7,402円15.3%
先頭捲り87028.4%8,284円12.8%
先頭差し52739.1%9,430円22.2%
番手・3番手捲り12228.7%9,829円15.7%
番手・3番手差し1,81733.9%7,717円16.6%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

富山競輪の荒れ方は、短い直線と差しの高配当をどう読むか

富山の3連単1万円以上は31.3%、平均配当17,029円、中央値4,510円。得点1位の選手の4着以下は29.0%でした。全レースをまとめた数字だけなら、毎回本命が崩れる場とは言いにくい結果です。

一方で、差しの決着は37.8%、平均配当21,627円、中央値6,170円、1万円以上39.1%。S級では平均配当21,456円、本命着外33.2%。得点1位の選手では差しタイプの4着以下が35.1%、ライン先頭にいると39.1%まで上がりました。

短い直線なのに差しが多く、差しの払戻も高い。さらに差しタイプの本命が先頭にいると着外が増える。富山のデータは、333mだから逃げが安全、差しは届かない、と単純には言わせてくれません。短い走路で先に動くのか、後ろの選手が一気に伸びるのか。出走表の並びと数字を並べると、荒れる場面の候補が絞れます。

富山競輪は荒れる?333m・直線43.0mで本命と配当を読む

富山は333mで、みなし直線43.0m、カント33°41′24″です。3連単1万円以上は31.3%、得点1位の選手の4着以下は29.0%。基本数字だけなら、極端な波乱が続く場とは言いにくい結果です。

ただ、差しは1着の37.8%を占め、平均配当21,627円、中央値6,170円、1万円以上39.1%。得点1位の選手が差しタイプだと4着以下35.1%、ライン先頭なら39.1%でした。差しの決着が多いことと、差しタイプの本命が残ることは同じではありません。

富山で出走表を開いたら、まず級班とラインの並びを確認し、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプに当たるかを見てみましょう。差しタイプが先頭にいるなら、短い直線でも本命着外と高配当が増えた数字に近いのかを考える。富山は、バンクの印象だけではなく、決まり手と本命のタイプが食い違うところに荒れ方のヒントがあります。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。