松山競輪は荒れる?長い直線58.6mで逃げ・差しの配当を検証
「松山は直線が長いから、逃げは最後に苦しくなるのかな?」。そんなふうに考えたことはありませんか。松山は400mバンクで、みなし直線は58.6m。今回の分類では長直線に入ります。カントは34°1′48″です。
10年分の集計では、3連単1万円以上が29.9%、得点1位の選手が4着以下になった割合が27.5%でした。得点1位の選手は3着以内に72.5%残っています。場全体だけなら、荒れやすいとも本命が堅いとも言い切りにくい数字です。
ところが、1着の決まり手は差しが45.7%と最も多く、差しで決まったレースの平均配当は20,531円でした。長い直線で逃げがどこまで残るのか、差しの高配当はどの級班や位置で出るのか。松山の数字を順番に追います。
レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。
- 対象期間:2016-01-04〜2026-07-25
- 調べたレース数:6,605レース
- バンク:400m・みなし直線58.6m・カント34°1′48″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
松山で得点1位の選手が1着・3着以内・4着以下に入った割合、3連単の平均配当と中央値をまとめます。S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当も、級班ごとに比べます。
続いて、逃げ・捲り・差しを得意にする得点1位の選手が、長い直線の松山でどれだけ残ったのかを見てみましょう。ライン先頭か番手・3番手か、さらに級班を並べたとき、逃げタイプは本当に不利なのか、差しタイプの着外と払戻はどこまで広がるのかを数字でたどります。
松山競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内72.5%
この記事でいう本命は、人気1位の選手ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しています。人気やオッズとは別の基準なので、車券で一番売れている選手と一致する場合ばかりではありません。
松山で得点1位の選手が1着になった割合は39.5%(2,601/6,577レース)、3着以内は72.5%(4,769/6,577レース)、4着以下は27.5%(1,808/6,577レース)でした。勝ち切るのは4割ほどですが、3着以内には7割を超えて残っています。
3連単1万円以上は29.9%(1,967/6,574レース)です。全国平均30.9%より1.0%低く、同型場平均30.7%より0.8%低い数字です。差は小さく、全体の割合だけでは松山の荒れ方を決められません。
本命が3着以内に残っても、差しで相手が入れば払戻は変わります。長い直線という印象だけで逃げを不利と決めず、実際に逃げタイプの得点1位の選手がどこまで残ったのかを次に比べます。
| 項目 | 松山 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 15,465円 | 同型場平均 16,922円 |
| 3連単の中央値 | 4,130円 | 同型場の場別中央値平均 4,293円 |
| 3連単1万円以上 | 29.9%(1,967/6,574レース) | 同型場平均 30.7% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.5%(2,601/6,577レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.5%(4,769/6,577レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.5%(1,808/6,577レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
松山競輪の3連単は平均15,465円、中央値4,130円
松山の3連単平均配当は15,465円、中央値は4,130円でした。平均配当は大きな払戻が一度出るだけでも上がります。中央値は払戻を小さい順に並べた中央の金額なので、普段のレースがどの水準だったかを読む手がかりになります。
5,000円未満は54.8%(3,603/6,574レース)、1万円以上は29.9%(1,967/6,574レース)、5万円以上は7.0%(462/6,574レース)、10万円以上は2.7%(179/6,574レース)でした。半分を超えるレースは5,000円未満で、10万円以上は一部にとどまります。
平均15,465円と中央値4,130円には開きがあります。松山で高配当を考えるなら、平均だけを頼りにせず、差しの決着やS級の表に近いかを見ておきたい方が実際の払戻に近づきます。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 15,465円 |
| 中央値 | 4,130円 |
| 5,000円未満 | 54.8%(3,603/6,574レース) |
| 1万円以上 | 29.9%(1,967/6,574レース) |
| 5万円以上 | 7.0%(462/6,574レース) |
| 10万円以上 | 2.7%(179/6,574レース) |
払戻が分かった6,574レースを分母にしています。
松山競輪は差し45.7%。長い直線で平均配当20,531円
1着の決まり手は、逃げ21.6%(1,416/6,544レース)、捲り32.6%(2,135/6,544レース)、差し45.7%(2,993/6,544レース)でした。差しが最も多く、逃げは4分の1を下回っています。
払戻を比べると、逃げは平均8,483円、中央値2,260円、1万円以上19.4%。捲りは平均12,723円、中央値3,830円、1万円以上26.4%。差しは平均20,531円、中央値5,710円、1万円以上37.3%でした。差しは回数だけでなく、払戻の三つの指標でも一番高くなっています。
松山の直線58.6mは、400mの中では長い部類です。長い直線なら差しが届きやすいというイメージはありますが、走路の数字だけで結果の原因まで断定はできません。それでも実績として、差しの決着が多く、その払戻も高い。ここは松山で最初に押さえたい事実です。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 21.6%(1,416/6,544レース) | 8,483円 | 2,260円 | 19.4% | 22.5% |
| 捲り | 32.6%(2,135/6,544レース) | 12,723円 | 3,830円 | 26.4% | 30.7% |
| 差し | 45.7%(2,993/6,544レース) | 20,531円 | 5,710円 | 37.3% | 46.8% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
松山競輪の級班別配当|S級平均19,055円、1万円以上38.1%
級班別の平均配当は、S級19,055円、A級16,200円、チャレンジ10,181円、ガールズ11,674円でした。S級が最も高く、A級が続きます。中央値はS級5,800円、A級4,385円、チャレンジ2,655円、ガールズ1,730円です。
1万円以上はS級38.1%(683/1,791レース)、A級30.8%(935/3,038レース)、チャレンジ21.0%(278/1,322レース)、ガールズ16.7%(68/408レース)でした。得点1位の選手の4着以下は、S級31.6%(567/1,797レース)、A級29.2%(889/3,040レース)、チャレンジ24.0%(317/1,319レース)、ガールズ8.1%(33/406レース)です。
松山の長い直線で差しの高配当を考えるときも、S級の平均19,055円とチャレンジの10,181円を同じ表にしないことが大切です。級班が変われば、ラインの組み方も得点上位の選手が置かれる位置も変わります。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 19,055円 | 5,800円 | 38.1%(683/1,791レース) | 31.6%(567/1,797レース) | 22,512円 |
| A級 | 16,200円 | 4,385円 | 30.8%(935/3,038レース) | 29.2%(889/3,040レース) | 18,938円 |
| チャレンジ | 10,181円 | 2,655円 | 21.0%(278/1,322レース) | 24.0%(317/1,319レース) | 11,697円 |
| ガールズ | 11,674円 | 1,730円 | 16.7%(68/408レース) | 8.1%(33/406レース) | 10,106円 |
級班ごとに分母が異なります。
松山競輪の得点1位の選手|逃げタイプは3着以内83.9%
得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法でタイプを分類しました。逃げタイプ、捲りタイプ、差しタイプそれぞれの得点1位の選手が、松山でどんな成績と払戻になったかを比べています。タイプの違う選手の優劣を決める集計ではありません。
逃げタイプの得点1位の選手は、1着54.4%、3着以内83.9%、4着以下16.1%、平均配当8,809円でした。捲りタイプは1着44.6%、3着以内73.2%、4着以下26.8%、平均配当7,426円。差しタイプは1着29.9%、3着以内66.7%、4着以下33.3%、平均配当8,522円です。
長い直線の松山でも、逃げタイプの得点1位の選手は3着以内83.9%と最もよく残りました。『長直線だから逃げは苦しい』と一括りにするには、数字が違います。反対に、差しタイプの本命は4着以下33.3%まで上がっており、差しの決着が多いことと本命の残り方は同じではありません。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1,092 | 54.4% | 83.9% | 16.1% | 8,809円 | 16.5% |
| 差し | 3,042 | 29.9% | 66.7% | 33.3% | 8,522円 | 18.5% |
| 捲り | 1,379 | 44.6% | 73.2% | 26.8% | 7,426円 | 14.8% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
松山競輪では、A級・チャレンジの差しタイプで本命着外が増える
S級では、差しタイプの得点1位の選手が4着以下になる割合が31.9%、平均配当6,604円でした。捲りタイプは31.0%、5,996円、逃げタイプは24.2%、6,516円です。S級では差しタイプが最も4着以下になっています。
A級では差しタイプの4着以下が34.0%、平均配当9,259円。捲りタイプは26.1%、7,550円、逃げタイプは17.5%、9,311円でした。チャレンジでは差しタイプが34.2%、平均配当10,142円、捲りタイプは20.5%、9,793円、逃げタイプは11.6%、9,028円です。
A級とチャレンジでは、差しタイプの本命着外が34%台まで上がり、平均配当も9,000円台から10,142円になりました。長い直線で差しの決着が多い松山でも、差しタイプの得点1位の選手が特によく残るわけではない。ここに本命の崩れと配当の広がりが重なっています。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 153 | 24.2% | 6,516円 | 8.6% |
| S級 | 差し | 1,004 | 31.9% | 6,604円 | 14.0% |
| S級 | 捲り | 461 | 31.0% | 5,996円 | 11.5% |
| A級 | 逃げ | 508 | 17.5% | 9,311円 | 18.1% |
| A級 | 差し | 1,558 | 34.0% | 9,259円 | 20.5% |
| A級 | 捲り | 674 | 26.1% | 7,550円 | 14.4% |
| チャレンジ | 逃げ | 431 | 11.6% | 9,028円 | 17.4% |
| チャレンジ | 差し | 480 | 34.2% | 10,142円 | 21.2% |
| チャレンジ | 捲り | 244 | 20.5% | 9,793円 | 21.9% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
松山競輪で差しタイプの得点1位の選手が先頭だと、4着以下40.6%
得点1位の選手がライン先頭にいると、自分で前へ踏んでラインを引っ張ります。番手・3番手なら、前の選手の後ろから最後の直線で伸びる形です。長い直線の松山では、この位置の違いが差しタイプの数字に表れました。
ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が16.4%、平均配当8,868円。捲りタイプは27.5%、7,621円、差しタイプは40.6%、9,313円でした。差しタイプが先頭にいると、4着以下が4割を超え、平均配当も3タイプで最も高くなっています。
番手・3番手では、差しタイプの4着以下が31.4%、平均配当8,314円、捲りタイプは19.9%、5,658円でした。差しタイプは先頭40.6%から番手・3番手31.4%へ下がります。それでも逃げタイプの先頭16.4%と比べると、差しタイプの本命着外はかなり高い数字です。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 1,075 | 16.4% | 8,868円 | 16.6% |
| 先頭 | 差し | 638 | 40.6% | 9,313円 | 21.2% |
| 先頭 | 捲り | 1,243 | 27.5% | 7,621円 | 14.9% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,404 | 31.4% | 8,314円 | 17.7% |
| 番手・3番手 | 捲り | 136 | 19.9% | 5,658円 | 14.0% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
松山競輪の荒れ方は、長い直線より差しタイプの位置に出る
松山の3連単1万円以上は29.9%、平均配当15,465円、中央値4,130円。得点1位の選手の4着以下は27.5%でした。全体の数字だけなら、本命が特別に飛びやすい場とは言いにくい結果です。
ただ、差しは1着45.7%、平均配当20,531円、中央値5,710円、1万円以上37.3%。差しタイプの得点1位の選手は4着以下33.3%、ライン先頭にいると40.6%でした。長い直線という走路の印象より、得意戦法とライン位置を並べたときの差が大きく出ています。
一方で、逃げタイプの得点1位の選手は3着以内83.9%、先頭の4着以下16.4%。長直線だから逃げが一律に崩れるわけではありません。松山の荒れ方は、差しが多く高配当になりやすいことと、差しタイプの本命が先頭で崩れやすいことの組み合わせにあります。
松山競輪は荒れる?直線58.6mで逃げと差しの数字を読む
松山は400mバンクで、みなし直線58.6m、カント34°1′48″です。3連単1万円以上は29.9%、得点1位の選手の4着以下は27.5%。直線の長さだけでは、堅い・荒れるの判断はつきません。
実際には、差しが1着45.7%で、平均配当20,531円、1万円以上37.3%。差しタイプの得点1位の選手がライン先頭にいると4着以下40.6%でした。逃げタイプは3着以内83.9%で、先頭の4着以下16.4%。同じ長直線でも、得意戦法で結果が分かれています。
出走表では、まず級班とラインの並びを確認し、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプに当たるかを見てみましょう。差しタイプが先頭なら、過去の40.6%と差しの高い払戻に近い形かを考える。逃げタイプなら、長直線という先入観だけで評価を下げず、83.9%の3着以内に近い条件かを見ておきたいのが松山の読み方です。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。