名古屋競輪の決まり手|差し42.9%・平均配当22,848円を検証

名古屋競輪の決まり手|差し42.9%・平均配当22,848円を検証

名古屋競輪で一番多い1着の決まり手は差しです。割合は42.9%、平均配当は22,848円。差しが多いだけでなく、払戻まで三つの決まり手で一番高くなっています。

名古屋は400m・みなし直線58.8mの長直線。ところが、得点1位の選手の4着以下は28.8%で、同じ長直線グループとほぼ同じでした。差しが決まりやすいことと、本命の選手が飛びやすいことは別の話です。

差しの配当がどの級班で伸びたのか、得点1位の選手がどのタイプでどの位置にいたのかを比べます。名古屋の長直線が荒れ方へ関わる場面を、決まり手の名前だけで終わらせません。

名古屋競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。

  • 対象期間:2016-01-12〜2026-07-12
  • 調べたレース数:5,981レース
  • バンク:400m・長直線・みなし直線58.8m・カント34°1′47″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

名古屋の逃げ・捲り・差しの割合、平均配当、中央値、1万円以上の割合を比べます。

得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプだったか、S級・A級・チャレンジで成績と払戻がどう変わったかをまとめます。

400m・長直線で差しが多い結果が、本命の着外と高配当に重なるのかを、ライン先頭か番手・3番手かまで加えて見てみましょう。

名古屋競輪は400m・長直線|58.8mの直線で差しが最多

名古屋の周長は400m、みなし直線は58.8m、カントは34°1′47″です。400mの中では長直線のグループに入ります。先行した選手の後ろから番手が伸びたり、別線の差しが届いたりする形を想像しやすいバンクです。

1着決まり手は逃げ24.3%、捲り32.8%、差し42.9%。差しが一番多く、差しの平均配当22,848円、1万円以上39.6%も最高でした。長い直線の印象と回数・払戻の数字が同じ方向へ出ています。

ただし、差しが多いことだけで名古屋を荒れる場と決めることはできません。得点1位の選手の4着以下は28.8%で、同じ長直線グループの平均28.5%との差は0.3%。本命の崩れより、差しが決まったときの配当へ特徴が出ています。

名古屋競輪の基本数値と同型場比較
項目名古屋比較・意味
3連単の平均配当17,470円同型場平均 16,779円
3連単の中央値4,470円同型場の場別中央値平均 4,269円
3連単1万円以上31.4%(1,852/5,897レース)同型場平均 30.6%
得点1位の選手が1着38.5%(2,292/5,951レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.2%(4,238/5,951レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.8%(1,713/5,951レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

名古屋競輪の本命成績|得点1位の選手は4着以下28.8%

名古屋で得点1位の選手が1着になった割合は38.5%(2,292/5,951レース)、3着以内は71.2%(4,238/5,951レース)、4着以下は28.8%(1,713/5,951レース)でした。競走得点が単独で最も高かった選手を本命として、人気順位とは別に集計しています。

3連単1万円以上は31.4%(1,852/5,897レース)。本命の4着以下と1万円以上の割合は近いように見えますが、同じ指標ではありません。本命が残っても相手の入り方で払戻は広がります。

同じ長直線グループの本命4着以下は28.5%で、名古屋との差は0.3%。1%未満の差はほぼ同じと扱います。名古屋の個性は、本命が特別に飛びやすいことではなく、差しの決着と配当の高さにあります。

名古屋競輪の配当|平均17,470円・中央値4,470円

3連単の平均配当は17,470円、中央値は4,470円でした。平均は大きな払戻の影響を受けますが、中央値は配当を低い順に並べた真ん中の金額です。名古屋は普段の水準と平均の差も見ておきたい場です。

5,000円未満は53.2%、1万円以上は31.4%、5万円以上は7.9%、10万円以上は3.4%。半分以上は5,000円未満ですが、10万円以上も一定数あり、平均を押し上げています。毎回大穴ではなく、落ち着いた決着の中に高配当が混ざる形です。

差しの平均配当は22,848円、中央値6,300円。全体平均17,470円、中央値4,470円より高い数字です。差しが決まったレースは、回数だけでなく普段の払戻の真ん中も高くなっています。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ24.3%(1,427/5,871レース)9,239円2,225円19.1%22.3%
捲り32.8%(1,927/5,871レース)16,162円4,520円29.8%30.7%
差し42.9%(2,517/5,871レース)22,848円6,300円39.6%47.0%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

名古屋競輪の級班別配当|S級は平均22,883円・1万円以上38.8%

S級の平均配当は22,883円、中央値6,310円、1万円以上38.8%、得点1位の選手の4着以下32.5%。A級は平均18,307円、中央値5,030円、1万円以上33.1%、4着以下30.1%。チャレンジは平均11,518円、中央値2,540円、1万円以上22.8%、4着以下26.8%でした。

S級は配当も本命の着外も高い側へ動いています。差しの多い名古屋で、S級の力関係やラインの仕掛けが重なると、場全体より高い払戻へ広がる可能性があります。A級とチャレンジへ同じ数字を広げないようにします。

ガールズは平均配当8,291円、中央値1,740円、1万円以上16.3%、得点1位の選手の4着以下9.6%。通常の級班とは本命の残り方も配当の形も違うため、表では別の集計として扱っています。

名古屋競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級22,883円6,310円38.8%(611/1,573レース)32.5%(514/1,580レース)22,239円
A級18,307円5,030円33.1%(895/2,705レース)30.1%(823/2,736レース)18,788円
チャレンジ11,518円2,540円22.8%(288/1,264レース)26.8%(341/1,271レース)11,601円
ガールズ8,291円1,740円16.3%(58/355レース)9.6%(35/364レース)10,348円

級班ごとに分母が異なります。

名古屋競輪の得点1位の選手|逃げタイプは4着以下19.4%

得点1位の選手を、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどれが一番多かったかによって分類しました。タイプの違う選手同士を直接比べるのではなく、それぞれのタイプの得点1位の選手がどんな成績と払戻になったかを比べています。

逃げタイプは1着52.2%、3着以内80.6%、4着以下19.4%、平均配当8,249円。捲りタイプは1着46.8%、3着以内74.6%、4着以下25.4%、平均配当7,353円。差しタイプは1着27.9%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当9,045円でした。

1着決まり手は差しが最多なのに、得点1位の選手の成績では逃げタイプが一番残っています。名古屋の差し45.7%は、本命の選手自身が差すレースだけでなく、別の選手が番手や別線から差し込むレースも含んだ結果です。

名古屋競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ1,09052.2%80.6%19.4%8,249円16.9%
差し2,79527.9%64.9%35.1%9,045円18.9%
捲り1,13646.8%74.6%25.4%7,353円13.5%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

名古屋競輪の得意戦法は級班で変わる|チャレンジの差しは平均13,779円

S級で4着以下が一番高いのは差しタイプの37.9%。A級では差しタイプ33.4%、チャレンジでも差しタイプ34.9%でした。差しタイプの本命の選手は、どの級班でも逃げタイプより崩れやすい結果です。

チャレンジの差しタイプは平均配当13,779円、1万円以上27.3%。チャレンジ全体の平均11,518円、1万円以上22.8%より高い数字です。名古屋で差しと荒れ方を結びつけるなら、チャレンジの差しタイプは一つの候補になります。

S級の差しタイプは4着以下37.9%ですが、平均配当は6,430円。着外が多いから高配当になるとは限りません。成績と払戻の両方が動いた組み合わせだけを、当日の出走表に近い材料として扱います。

名古屋競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ17321.4%7,067円10.0%
S級差し89937.9%6,430円12.7%
S級捲り40626.6%3,830円7.7%
A級逃げ51221.3%8,327円17.5%
A級差し1,40933.4%9,097円20.0%
A級捲り53627.4%8,260円16.5%
チャレンジ逃げ40516.3%8,659円19.2%
チャレンジ差し48734.9%13,779円27.3%
チャレンジ捲り19417.5%12,292円17.7%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

名古屋競輪の本命が飛ぶ場面|差しタイプがライン先頭で4着以下42.7%

得点1位の選手がライン先頭にいる場合、逃げタイプの4着以下は19.2%、捲りタイプは25.4%、差しタイプは42.7%でした。名古屋全体の本命4着以下28.8%を大きく上回るのは、ライン先頭の差しタイプです。

番手・3番手では、差しタイプ33.1%、捲りタイプ25.9%。番手・3番手の差しタイプは先頭より4着以下が低くなりました。差しタイプの得点1位の選手が前で踏むのか、前の選手の仕掛けを使うのかで、成績は同じではありません。

ライン先頭の差しタイプは平均配当11,634円、1万円以上23.6%。番手・3番手の差しタイプは平均8,364円、1万円以上17.7%でした。先頭の着外率は高いものの、配当まで大きく上がるわけではありません。

名古屋競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,06519.2%8,220円16.6%
先頭差し58642.7%11,634円23.6%
先頭捲り1,02825.4%7,465円13.7%
番手・3番手差し2,20933.1%8,364円17.7%
番手・3番手捲り10825.9%6,305円12.0%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

名古屋競輪の特徴を予想へ生かす|差しの配当と本命の位置を並べる

名古屋で最初に押さえたいのは、差し42.9%・平均配当22,848円・1万円以上39.6%です。長直線で差しが届き、その決着が普段の配当水準まで押し上げています。

一方、得点1位の選手では逃げタイプの4着以下19.4%、差しタイプ35.1%。ライン先頭の差しタイプは42.7%でした。差しの多さと、本命の選手が崩れやすい条件は同じではありません。誰の差しなのか、どこから差すのかが重要です。

S級の1万円以上38.8%、チャレンジの差しタイプ平均13,779円まで重なるなら、名古屋の差しが払戻へ出る場面として警戒できます。逆に逃げタイプの本命が先頭なら4着以下19.2%で、残る側の数字もあります。差しだけで買い目を広げないことが大切です。

名古屋競輪の出走表で見ておきたい数字

まず級班と車立てを見てみましょう。S級なら平均配当22,883円、1万円以上38.8%が参考になります。チャレンジで差しタイプが得点1位なら、平均13,779円という数字も候補になります。

次に、得点1位の選手の得意戦法とライン内の位置を見てみましょう。差しタイプがライン先頭なら4着以下42.7%、逃げタイプが先頭なら19.2%。同じ得点1位でも、位置で警戒する数字が変わります。

最後に名古屋の58.8mという長い直線を当日の並びへ比べます。差しが届くのか、逃げが残るのか、別線が入るのか。過去の割合を当日の確率へ置き換えず、条件が近いときの予想材料として使ってください。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。決まり手やバンクの形だけで結果を決めず、当日の級班、ライン、得点1位の選手の得意戦法と位置を見てください。