名古屋競輪の特徴|差し42.9%・平均配当17,470円を10年分析

名古屋競輪場 バンクデータ
周長
400m
みなし直線
58.8m全国14位
最大カント
34°1′47″全国9位

名古屋競輪の特徴|差し42.9%・平均配当17,470円を10年分析

名古屋で車券を買うとき、長い直線をどう読むかは気になるところです。逃げが最後まで残るのか、それとも番手や別線の差しがゴール前で届くのか。決まり手が違えば、払戻の大きさも変わります。

過去の数字では、名古屋の1着は差しが42.9%で最も多く、差しで決まったレースの平均配当は22,848円でした。得点1位の選手が4着以下になった割合は28.8%、3連単1万円以上は31.4%。本命の成績と高配当が、どの場面で重なるのかが読みどころです。

名古屋は400mバンクで、みなし直線は58.8m、カントは34°1′47″。400mの中では長い直線のグループです。バンクの印象だけで決めつけず、級班、得意戦法、ラインの位置、決まり手、払戻を順に照らし合わせます。

名古屋競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。S級・A級・チャレンジの結果を中心に、級班ごとの数字を比べます。

  • 対象期間:2016-01-12〜2026-07-12
  • 調べたレース数:5,981レース
  • バンク:400m・長直線・みなし直線58.8m・カント34°1′47″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

名古屋の基本成績と3連単の平均配当・中央値を並べ、S級・A級・チャレンジ・ガールズで配当がどれくらい違うのかをまとめます。

逃げ・捲り・差しの決着率と払戻を比べ、長い直線で多い決まり手が、そのまま高配当につながっているのかを見てみましょう。

さらに、得点1位の選手の得意戦法とライン上の位置、ライン構成、級班を並べます。名古屋の出走表で、どの数字に近いレースなのかを考えるための記事です。

名古屋競輪の基本数字|本命4着以下28.8%・1万円以上31.4%

まず名古屋のレース全体で、得点1位の選手がどれくらい残ったのかを見てみましょう。ここでいう得点1位の選手は、人気順ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。

得点1位の選手が1着になった割合は38.5%(2,292/5,951レース)、3着以内は71.2%(4,238/5,951レース)、4着以下は28.8%(1,713/5,951レース)でした。3着以内に残る割合は7割を超えますが、1着まで押し切るレースは4割弱です。

3連単の平均配当は17,470円、中央値は4,470円。1万円以上は31.4%(1,852/5,897レース)でした。平均と中央値にかなり開きがあるため、名古屋では普段の払戻が毎回1万円を超えるわけではありません。一部の大きな払戻が平均を押し上げています。

同型場の平均と比べると、得点1位の選手の4着以下は28.5%で、名古屋の28.8%とは1%未満の差です。ここはほぼ同じと考えてよい範囲。一方、差しの平均配当や級班別の違いには、もう少しはっきりした開きがあります。名古屋を考えるときは、全体の印象よりも、どの条件で数字が動いたかが手がかりになります。

名古屋競輪の基本数値と同型場比較
項目名古屋比較・意味
3連単の平均配当17,470円同型場平均 16,779円
3連単の中央値4,470円同型場の場別中央値平均 4,269円
3連単1万円以上31.4%(1,852/5,897レース)同型場平均 30.6%
得点1位の選手が1着38.5%(2,292/5,951レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.2%(4,238/5,951レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.8%(1,713/5,951レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当|S級22,883円、ガールズ8,291円

級班が変わると、同じ名古屋でも払戻の水準はかなり変わります。S級の3連単平均配当は22,883円、中央値は6,310円。A級は18,307円・5,030円、チャレンジは11,518円・2,540円でした。ガールズは別に集計しており、平均8,291円、中央値1,740円です。

1万円以上の割合も、S級38.8%、A級33.1%、チャレンジ22.8%、ガールズ16.3%と並びました。S級では得点1位の選手が4着以下になった割合も32.5%で、配当が高いだけでなく本命の選手が崩れる割合も全体より高めです。

反対にガールズは、平均配当と中央値が低く、得点1位の選手の4着以下も9.6%。同じ競輪場の数字でも、級班をまたいで判断すると話が変わります。出走表の級班を確認せずに『名古屋は高配当が多い』とまとめるのは、少し乱暴です。

名古屋競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級22,883円6,310円38.8%(611/1,573レース)32.5%(514/1,580レース)22,239円
A級18,307円5,030円33.1%(895/2,705レース)30.1%(823/2,736レース)18,788円
チャレンジ11,518円2,540円22.8%(288/1,264レース)26.8%(341/1,271レース)11,601円
ガールズ8,291円1,740円16.3%(58/355レース)9.6%(35/364レース)10,348円

級班ごとに分母が異なります。

名古屋のバンクは400m・長直線58.8m|差しが届く形なのか

名古屋は周長400m、みなし直線58.8m、カント34°1′47″です。400mの競輪場の中では長い直線に入ります。最終バックからゴールまでの伸びが着順に絡みやすい形なので、逃げた選手がそのまま押し切るのか、後ろの選手が最後に差すのかが気になります。

バンクの特徴は、決まり手の多さだけで考えません。差しが多くても、人気どおりの差しなら払戻は落ち着きます。逆に差しの回数がそこまで多くなくても、得点上位の選手が崩れて別線の差しが届けば、払戻は大きくなります。名古屋では、この二つを別々に拾う必要があります。

ここからは、逃げ・捲り・差しの割合と、その決着になったときの平均配当・中央値・1万円以上の割合を並べます。長い直線という印象が、実際の払戻にどこまで表れたのかを数字で見てみましょう。

名古屋競輪の決まり手別配当|差し42.9%・平均22,848円

1着の決まり手で一番多かったのは差しの42.9%(2,517/5,871レース)でした。捲りは32.8%、逃げは24.3%。名古屋では、逃げの押し切りよりも、前の選手を使った差しや、直線での伸びが1着へ届くレースの方が多い結果です。 この記事では、みなし直線58m以上を「400m・長直線グループ」として比べています。これは当サイトの比較区分で、全国共通の基準ではありません。400m・長直線グループの平均は逃げ22.3%、捲り30.7%、差し47%。名古屋では逃げは2%高い、捲りは2.1%高い、差しは4.1%低いです。

払戻を並べると、差しの平均配当は22,848円、中央値6,300円、1万円以上39.6%。捲りは16,162円・4,520円・29.8%、逃げは9,239円・2,225円・19.1%でした。差しは回数が一番多いだけでなく、平均・中央値・1万円以上の三つも高い側です。

この数字から『差しを買えば高配当になる』とまでは言えません。差しで決まったレースの中には、番手の選手が順当に届いたものも含まれます。名古屋らしい荒れ方を考えるなら、差しの決着で得点1位の選手がどこにいたのか、別線が入ったのかまで比べると、数字の中身がもう少し見えてきます。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ24.3%(1,427/5,871レース)9,239円2,225円19.1%22.3%
捲り32.8%(1,927/5,871レース)16,162円4,520円29.8%30.7%
差し42.9%(2,517/5,871レース)22,848円6,300円39.6%47.0%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

平均22,848円の差しは、中央値でも6,300円|一部の大穴だけではない

差しの平均配当が高いだけなら、少数の大穴が平均を押し上げた可能性もあります。ところが中央値も6,300円で、逃げの2,225円、捲りの4,520円を上回りました。名古屋の差しは、極端な高配当だけで目立っているわけではありません。

もちろん、平均と中央値には開きがあります。差しの39.6%が1万円以上で、すべての差し決着が高配当という話でもありません。普段の払戻に近い中央値と、上振れを含む平均を一緒に置くことで、差しが多いだけなのか、払戻も広がっているのかを区別できます。

400m・長直線という形から、最後の直線で後ろの選手が伸びる場面は想像しやすいでしょう。名古屋のデータでは、そのイメージが差しの多さと高い払戻の両方に表れました。ただし、この傾向が強く出るのはS級なのか、A級なのか。次は級班を並べます。

名古屋競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,470円
中央値4,470円
5,000円未満53.2%(3,135/5,897レース)
1万円以上31.4%(1,852/5,897レース)
5万円以上7.9%(463/5,897レース)
10万円以上3.4%(203/5,897レース)

払戻が分かった5,897レースを分母にしています。

名古屋の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.2%

得点1位の選手の基本成績は、1着38.5%、3着以内71.2%、4着以下28.8%でした。つまり、得点が一番高い選手でも、3回に1回近くは車券内から外れています。人気1位を調べた数字ではありませんが、本命を一人に決めるときの目安にはなります。

本命の選手が3着以内に残ったレースでも、相手の入り方によって3連単の払戻は変わります。1着を取ったか、2着・3着に残ったかだけでなく、差しや捲りで別線の選手が届いたのかも大切です。本命の着順と払戻は、同じ表に置きながら別の数字として扱います。

名古屋の3連単1万円以上は31.4%で、得点1位の選手の4着以下28.8%とは近い数字です。ただし、同じレースで毎回起きるという意味ではありません。高配当になったレースには、本命の選手が崩れた場合だけでなく、本命が残って相手が人気薄だった場合も含まれます。

長い直線と得意戦法|得点1位の選手が逃げ・捲り・差しタイプでどう変わる?

ここでは、出走時点の直近4か月の逃げ・捲り・差しの回数から、得点1位の選手がどの戦法を一番多く使っていたかを拾っています。逃げタイプの得点1位の選手と、差しタイプ・捲りタイプの得点1位の選手を比べる集計です。誰か一人を基準にして他の選手と比べたものではありません。

名古屋全体では、逃げタイプの得点1位の選手が4着以下になった割合は19.4%、平均配当は8,249円でした。差しタイプは35.1%・9,045円、捲りタイプは25.4%・7,353円。差しタイプは本命の選手が崩れやすく、平均配当も逃げタイプより高い数字です。

長い直線で差しの決着が42.9%と多かったことを合わせると、名古屋では差しを得意にする得点1位の選手が、逃げタイプほど安定して残れていません。ただし、差しタイプだから不利だと決めるのではなく、その選手が先頭なのか番手・3番手なのかで数字は変わります。

S級では差しタイプの得点1位の選手が4着以下37.9%|級班で読み方が変わる

S級だけに絞ると、逃げタイプの得点1位の選手の4着以下は21.4%、差しタイプは37.9%、捲りタイプは26.6%でした。平均配当は逃げ7,067円、差し6,430円、捲り3,830円。S級では差しタイプの本命が崩れやすい一方、平均配当は差しの決着全体ほど高くありません。

A級では逃げ21.3%、差し33.4%、捲り27.4%。チャレンジでは逃げ16.3%、差し34.9%、捲り17.5%でした。差しタイプの得点1位の選手は、どの級班でも逃げタイプより4着以下が多い側です。ただし、級班をまたぐと選手構成もレースの流れも変わるため、S級の数字をA級へそのまま広げるのは避けます。

名古屋の長い直線を考えると、差しが決まりやすいことと、差しタイプの本命が安定していることは別の話です。差しの決着が多いのに差しタイプの本命が崩れるなら、差しで届く選手が得点1位の選手とは別にいるレースも含まれているかもしれません。ここは出走表でラインの位置を見ておきたいところです。

得点1位の選手の位置で配当はどう変わる?|先頭と番手・3番手を比較

同じ得意戦法でも、得点1位の選手がラインの先頭にいるか、番手・3番手にいるかでレース中の役割は変わります。先頭なら自分で風を受けて前へ踏み、番手・3番手なら前の選手の仕掛けを使って最後に伸びる形です。名古屋の長い直線では、この違いを数字で見ておきたい意味があります。

先頭の得点1位の選手では、逃げタイプの4着以下が19.2%、平均配当8,220円。差しタイプは42.7%・11,634円、捲りタイプは25.4%・7,465円でした。先頭で走る差しタイプは、得意戦法とレース中の役割が合わず、逃げタイプより本命の選手が崩れる割合が高い結果です。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下が33.1%、平均配当8,364円。捲りタイプは25.9%・6,305円でした。先頭の差しタイプより4着以下は低くなっていますが、対象の条件や分母が違います。位置の数字だけを取り出して、当日の確率として扱わないことが大切です。

名古屋競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,06519.2%8,220円16.6%
先頭差し58642.7%11,634円23.6%
先頭捲り1,02825.4%7,465円13.7%
番手・3番手差し2,20933.1%8,364円17.7%
番手・3番手捲り10825.9%6,305円12.0%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

名古屋のライン構成|別線が入る形と高配当を比べる

ラインの情報が分かった5,183レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合が55.0%、最長ラインが1・2着に入った割合は23.4%でした。同じラインから2人が3着以内に入ったレースは85.4%。ラインで決まるレースが多い一方、最長ラインがそのまま上位を独占するとは限りません。

得点上位2人が別ラインだったレースは45.0%。本命の選手と相手の力が別のラインに分かれると、差しや捲りが届いたときに払戻が広がる余地があります。これは『別線なら荒れる』という断定ではなく、長い直線で最後に位置が入れ替わるかを考えるための材料です。

ライン構成別では、3-3-2-1の平均配当が33,408円、3-2-2-2が30,034円、3-3-3が27,940円でした。2-2-2-1は別線決着が64.5%でも平均15,155円にとどまっています。別線決着の多さだけでは配当の大きさを説明できず、車立てや得点の並び、どの位置から差し・捲りが届いたかまで関係します。

名古屋競輪のライン決着率
集計した形結果
どこかのラインが1・2着55.0%(2,852/5,183レース)
最長ラインが1・2着23.4%(1,214/5,183レース)
同じラインから2人が3着以内85.4%(4,428/5,183レース)
得点上位2人が別ラインで決着45.0%(2,331/5,183レース)

ラインの情報が分かった対象レースの数字です。

名古屋競輪は荒れる?数字をまとめると、差しとS級がポイント

名古屋の基本成績は、得点1位の選手の4着以下28.8%、3連単1万円以上31.4%。同型場と本命の着外率はほぼ同じですが、決まり手別では差しが42.9%で、平均配当も22,848円と高い数字でした。まず『名古屋はいつでも荒れる』という話ではありません。

荒れ方の輪郭が出るのは、差しの決着、S級、得点1位の選手が差しタイプで先頭にいる場面、そして複数ラインに得点上位の選手が散る構成です。これらが一つのレースに重なるほど、長い直線で最後に着順が動く形を想像しやすくなります。実際にすべてが重なった数字ではないため、条件を一つずつ出走表と比べます。

反対に、逃げタイプの得点1位の選手が先頭にいて、ラインの後ろに力のある選手が続く場合は、4着以下19.2%という安定側の数字があります。得意戦法だけでなく、その戦法をどの位置で使うのかまで分かると、名古屋の長い直線を予想へ落とし込みやすくなります。

出走表で名古屋の数字に近いレースを探すなら

最初に級班を見てみましょう。S級なら平均配当22,883円、1万円以上38.8%、得点1位の選手の4着以下32.5%が基準になります。A級やチャレンジでは同じ数字を使わず、その級班の表へ戻ります。

次に、得点1位の選手の得意戦法とライン上の位置を見てみましょう。差しタイプが先頭なら4着以下42.7%、逃げタイプが先頭なら19.2%。番手・3番手なら別の数字になるため、選手の脚質だけで考えません。

最後に、逃げ・捲り・差しのどの決着が起こりそうか、得点上位2人が同じラインか別ラインかを見てみましょう。差しになりそうなときは、名古屋の差しの平均22,848円や1万円以上39.6%を参考にできますが、数字は買い目を自動で決めるものではありません。

平均配当と中央値の開き、級班ごとの違い、ラインの長さまで並べたうえで、当日の並びに近い過去の数字を選びます。迷ったときは、数字が大きい条件を全部合わせるのではなく、どの条件が実際の出走表に成立しているのかを一つずつ見てください。

数字を使うときの注意

ここで紹介した割合や払戻は、過去の集計結果です。次のレースの着順や払戻を約束するものではありません。出走表では級班、ラインの並び、得点1位の選手の位置、得意戦法が近いかを確認し、数字をそのまま当日の結果と決めつけないでください。