防府競輪のラインは強い?333mで残るラインと高配当を検証
防府のラインは、人数が多い方がそのまま残るのでしょうか。過去の数字では、どこかのラインが1・2着に入った割合は55.8%でした。ところが、最長ラインに限ると21.4%。長いラインなら安心、とは簡単に言えません。
防府は333mバンクで、みなし直線は42.5m。短い走路なら前のラインが押し切る場面もありそうですが、3連単の平均配当はライン構成によって大きく変わります。3-2-2-2は26,546円、3-3-3は17,026円でした。
ラインが残ったかどうかだけで終わらせず、得点1位の選手の位置、決まり手、級班、払戻まで並べます。防府でラインをどう読むと予想に役立つのか、数字の差が出たところから順に掘り下げます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。ラインの比較は、ラインの情報が分かったS級・A級・チャレンジのレースが対象です。
- 対象期間:2016-02-24〜2026-05-19
- 調べたレース数:4,389レース
- バンク:333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
防府でラインが1・2着に残った割合と、最長ラインが残った割合を比べます。ライン構成ごとの別線決着と3連単の平均配当も掲載します。
得点1位の選手がラインのどこにいたか、逃げ・捲り・差しの決まり手、級班ごとの配当まで見てみましょう。
防府競輪のバンク特徴|333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″
防府は333mバンクで、みなし直線は42.5m、カントは34°41′9″です。1周が短いので、ラインが主導権を取ったあとにそのまま押し切るのか、別のラインが早めに仕掛けて流れを変えるのかが気になります。
ただ、バンクが短いから長いラインが必ず残るとは限りません。ラインの人数、先頭の選手の戦法、得点1位の選手がいる位置がそろって初めて、過去の数字と当日の並びを比べられます。
防府のラインの情報が分かったのは3,841レース。まずはラインが残った割合を押さえ、そのあとに構成別の払戻を置きます。残りやすさと荒れやすさは、同じ数字ではありません。
防府競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.4%
記事でいう得点1位の選手は、人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。防府では、その選手が1着になった割合が39.1%(1,709/4,376レース)、3着以内が71.4%(3,123/4,376レース)、4着以下が28.6%(1,253/4,376レース)でした。
本命の選手が3着以内に残るレースは7割を超えますが、4着以下も約3割あります。ラインが1・2着に残る割合55.8%と本命の3着以内71.4%は、調べた範囲も意味も違う数字です。単純に足し引きして、ラインが本命を守る割合とは考えません。
3連単1万円以上は30.2%(1,312/4,339レース)で、同型場平均29.8%とほぼ同じでした。防府全体がいつも大きく荒れるという結果ではないからこそ、ライン構成ごとの差が予想の手がかりになります。
| 項目 | 防府 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 17,200円 | 同型場平均 16,859円 |
| 3連単の中央値 | 4,170円 | 同型場の場別中央値平均 4,039円 |
| 3連単1万円以上 | 30.2%(1,312/4,339レース) | 同型場平均 29.8% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.1%(1,709/4,376レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 71.4%(3,123/4,376レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 28.6%(1,253/4,376レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
防府競輪のライン決着率|どこかのラインは1・2着に55.8%
ラインの情報が分かった3,841レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合が55.8%(2,145レース)でした。同じラインから2人が3着以内に入った割合は85.7%(3,292レース)。ラインの選手が一人も残らないレースばかりではありません。
一方、最長ラインが1・2着に入った割合は21.4%(821レース)でした。『どこかのライン』には短いラインの残りも含まれるため、最長ラインだけを見た数字より高くなります。ラインが残るかどうかを話すときは、どのラインを数えたのかをそろえる必要があります。
得点上位2人が別ラインで決着した割合は44.2%(1,696レース)。本命の選手ともう一人の得点上位選手が別のラインにいると、ライン同士の力関係だけでなく、どちらが先に仕掛けるかも結果へ影響します。ここでは原因を断定せず、実際に別ライン決着がどの程度あったかを示しています。
| 集計した形 | 結果 |
|---|---|
| どこかのラインが1・2着 | 55.8%(2,145/3,841レース) |
| 最長ラインが1・2着 | 21.4%(821/3,841レース) |
| 同じラインから2人が3着以内 | 85.7%(3,292/3,841レース) |
| 得点上位2人が別ラインで決着 | 44.2%(1,696/3,841レース) |
ラインの情報が分かった対象レースの数字です。
防府競輪のライン構成別配当|3-2-2-2は平均26,546円
ライン構成ごとに数字を並べると、残り方と払戻が同じ順番にならないことが分かります。3-3-3はどこかのラインが1・2着に入った割合が63.7%で、今回の表では最も高い数字でした。平均配当は17,026円です。
3-2-2-2はラインの1・2着が48.4%に下がる一方、平均配当は26,546円まで上がりました。ラインがそのまま残る割合が低い構成で、相手が広がった結果が払戻へ表れています。
3-3-2-1は1・2着が53.1%で、平均配当は32,432円。表の中では最も高い平均です。2-2-2-1は1・2着が37.7%まで下がり、別線決着は62.3%でした。人数が多いラインがあるかどうかだけでは、配当の高さまで説明できません。
構成別の数字は、その形が出走表にあるときの比較先です。3-3-2-1の平均配当を、ラインの人数が違うレースへ広げないようにします。対象レース数や、得点1位の選手の位置も一緒に見てみましょう。
| ライン構成 | 対象 | どこかのラインが1・2着 | 別線決着 | 3連単平均配当 |
|---|---|---|---|---|
| 3-2-2 | 948レース | 59.3%(562/948レース) | 40.7%(386/948レース) | 13,530円 |
| 3-2-2-2 | 384レース | 48.4%(186/384レース) | 51.6%(198/384レース) | 26,546円 |
| 3-3-1 | 379レース | 59.6%(226/379レース) | 40.4%(153/379レース) | 10,831円 |
| 3-3-3 | 336レース | 63.7%(214/336レース) | 36.3%(122/336レース) | 17,026円 |
| 3-3-2-1 | 324レース | 53.1%(172/324レース) | 46.9%(152/324レース) | 32,432円 |
| 2-2-2-1 | 236レース | 37.7%(89/236レース) | 62.3%(147/236レース) | 15,650円 |
| 3-2-1-1 | 226レース | 54.0%(122/226レース) | 46.0%(104/226レース) | 13,411円 |
ラインの情報が分かったレースを対象にしています。
防府競輪の決まり手とライン|捲り36.1%、差しの平均配当22,604円
1着の決まり手は捲り36.1%、差し35.3%、逃げ28.7%でした。捲りと差しの割合は0.8%差で、回数としてはほぼ同じです。防府は捲りが突出して多い場というより、捲りと差しが近い頻度で出ている結果です。
払戻は違います。捲りの平均配当16,864円に対し、差しは22,604円。1万円以上の割合も捲り31.1%、差し37.2%でした。ラインが残ったかどうかに加えて、最後にどの選手が差したのか、別線の捲りが届いたのかを見ると、配当の差が読みやすくなります。
短い333mでは、先頭の選手が早めに動いてラインを引っ張る展開もあります。そのとき番手の選手が差して1・2着に残るのか、別ラインの捲りで並びが崩れるのかで、同じライン構成でも払戻は変わります。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 28.7%(1,240/4,325レース) | 10,876円 | 2,310円 | 20.8% | 29.3% |
| 捲り | 36.1%(1,560/4,325レース) | 16,864円 | 4,630円 | 31.1% | 33.9% |
| 差し | 35.3%(1,525/4,325レース) | 22,604円 | 5,645円 | 37.2% | 36.8% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
防府競輪の得点1位の選手|ラインの先頭・番手で成績と配当を比べる
得点1位の選手がラインの先頭にいるか、番手・3番手にいるかを分けて集計しました。先頭なら自分が前を走り、番手・3番手なら前の選手の後ろから伸びる形です。選手にかかる役割が違うため、位置と得意戦法を同じ表で見てみましょう。
先頭の得点1位の選手では、逃げタイプの4着以下が19.2%、捲りタイプ27.1%、差しタイプ36.7%。平均配当はそれぞれ8,408円、7,609円、10,315円でした。先頭の差しタイプは、逃げタイプより4着以下が17.5%高く、平均配当も高くなっています。
番手・3番手では、捲りタイプの4着以下が30.2%、差しタイプ34.7%。逃げタイプは対象が少ないため、表には掲載されていません。表にない数字を想像して、ラインの位置が必ず有利・不利だと決めることはできません。
この結果から、防府ではラインの人数だけでなく、得点1位の選手がどこにいるかを見落とさない方がよいと分かります。ラインが長くても、本命の選手が先頭の差しタイプなら、過去には4着以下36.7%でした。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 756 | 19.2% | 8,408円 | 13.7% |
| 先頭 | 捲り | 818 | 27.1% | 7,609円 | 14.8% |
| 先頭 | 差し | 449 | 36.7% | 10,315円 | 19.4% |
| 番手・3番手 | 捲り | 86 | 30.2% | 9,173円 | 15.1% |
| 番手・3番手 | 差し | 1,617 | 34.7% | 8,973円 | 17.2% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
防府競輪の級班別配当|S級の1万円以上は37.9%
級班別の平均配当はS級21,966円、A級16,942円、チャレンジ11,466円、ガールズ14,830円でした。中央値はS級6,035円、A級4,660円、チャレンジ2,375円、ガールズ1,870円です。平均だけでなく中央値も並べると、S級は大きな払戻が平均を押し上げていることが分かります。
1万円以上はS級37.9%、A級32.0%、チャレンジ19.3%、ガールズ15.1%。得点1位の選手の4着以下はS級32.7%、A級29.9%、チャレンジ24.6%、ガールズ10.6%でした。S級は配当も本命の着外も高めですが、級班が変われば同じライン構成でも数字は変わります。
ガールズは別の集計です。男子の級班と混ぜた平均ではありません。当日のレースがどの区分なのかを確認し、同じ区分の配当と本命成績を使ってください。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 21,966円 | 6,035円 | 37.9%(492/1,298レース) | 32.7%(430/1,314レース) | 21,472円 |
| A級 | 16,942円 | 4,660円 | 32.0%(617/1,931レース) | 29.9%(580/1,937レース) | 17,539円 |
| チャレンジ | 11,466円 | 2,375円 | 19.3%(166/862レース) | 24.6%(215/875レース) | 11,334円 |
| ガールズ | 14,830円 | 1,870円 | 15.1%(35/232レース) | 10.6%(25/235レース) | 10,208円 |
級班ごとに分母が異なります。
防府競輪のラインを予想に使う順番|人数だけで決めない
出走表を開いたら、まずラインの構成を見てみましょう。3-2-2-2なら、過去の1・2着48.4%、平均配当26,546円が比較先です。3-3-3なら1・2着63.7%、平均配当17,026円。構成が違うなら、数字も入れ替えます。
次に、得点1位の選手が先頭か番手・3番手かを見てみましょう。先頭の差しタイプは4着以下36.7%、先頭の逃げタイプは19.2%。本命の選手のタイプと位置が、過去のどの欄に近いかを寄せて考えます。
最後に、逃げ・捲り・差しのどれが決まりそうな並びかを考えます。差しの平均配当22,604円は魅力的な数字ですが、差しが決まるかどうかは当日のラインと仕掛け次第です。過去の数字を数字だけで買い目を決めず、条件がそろったときの比較材料にします。
ラインが残る割合と平均配当が同じ方向へ動かないときもあります。その場合は、『ラインが残りやすいか』と『払戻が広がりやすいか』を別々の問いにしておくと、長いラインだから堅いという思い込みを避けられます。
防府競輪は荒れる?|ラインが残る形と高配当の形は違う
防府では、どこかのラインが1・2着に入った割合は55.8%でした。最長ラインに限ると21.4%。ラインが残る場面はあるものの、長いラインがいつも上位を独占したわけではありません。
3-2-2-2はラインの1・2着が48.4%で、平均配当26,546円。3-3-3は1・2着63.7%で、平均配当17,026円でした。ラインが残りやすい構成ほど、払戻も高いとは限らない結果です。
得点1位の選手の4着以下は28.6%。先頭の差しタイプでは36.7%まで上がりました。防府のラインを読むときは、人数、構成、得点1位の選手の位置、決まり手、級班を当日の出走表で見てください。そこまで条件が近い数字だけが、予想の材料として役立ちます。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけでラインの有利不利を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。