防府競輪は荒れる?333m・直線42.5mで捲りと差しの配当を検証

防府競輪は荒れる?333m・直線42.5mで捲りと差しの配当を検証

「防府は荒れるの?」と気になったら、まず本命が残るか、それとも短い走路で相手まで広がるかを知りたくなりますよね。防府は333mバンクで、みなし直線は42.5m。カントは34°41′9″です。

10年分の集計では、3連単1万円以上が30.2%、得点1位の選手が4着以下になった割合が28.6%でした。得点1位の選手は3着以内に71.4%残っていて、全体だけなら特別に荒れやすい場とは言いにくい結果です。

ただ、1着の決まり手は捲りが36.1%と最も多く、平均配当は16,864円でした。高配当の1万円以上は差しが37.2%と最も高く、得点1位の選手が差しタイプだと4着以下35.1%、ライン先頭なら36.7%。捲りの多さと差しの高配当が分かれた防府の荒れ方を追います。

防府競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-02-24〜2026-05-19
  • 調べたレース数:4,389レース
  • バンク:333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

防府の得点1位の選手の基本成績、3連単の平均配当と中央値、S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当をまとめます。

そのうえで、逃げ・捲り・差しを得意にする得点1位の選手がどれだけ残るのか、ライン先頭か番手・3番手かで本命着外と払戻がどう変わるのかを比べます。333mの短い走路で、決着の多さと高配当の出やすさが同じ戦法に集まらなかった理由を数字からたどります。

防府競輪は捲りが36.1%。高配当は差しで1万円以上37.2%

防府の1着の決まり手は、逃げ28.7%(1,240/4,325レース)、捲り36.1%(1,560/4,325レース)、差し35.3%(1,525/4,325レース)でした。捲りが最も多く、逃げと差しが続いています。333mの短い走路でも、逃げだけに決着が寄ったわけではありません。

払戻を比べると、逃げは平均10,876円、中央値2,310円、1万円以上20.8%。捲りは平均16,864円、中央値4,630円、1万円以上31.1%、差しは平均22,604円、中央値5,645円、1万円以上37.2%でした。捲りは決着が多く、差しは払戻が高い。防府ではこの役割が分かれています。

短い直線の防府で差しの払戻が高く、捲りの決着が最も多い。これは『どの戦法が多いか』と『どの戦法で荒れるか』が同じではないということです。得点1位の選手がどのタイプで、ラインのどこにいるかを並べると、この違いをもう少し細かく読めます。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ28.7%(1,240/4,325レース)10,876円2,310円20.8%29.3%
捲り36.1%(1,560/4,325レース)16,864円4,630円31.1%33.9%
差し35.3%(1,525/4,325レース)22,604円5,645円37.2%36.8%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

防府競輪の本命成績。得点1位の選手の4着以下は28.6%

この記事でいう本命は、人気1位の選手ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しています。人気やオッズとは別の基準なので、車券で一番売れている選手と一致しない場合があります。

防府で得点1位の選手が1着になった割合は39.1%(1,709/4,376レース)、3着以内は71.4%(3,123/4,376レース)、4着以下は28.6%(1,253/4,376レース)でした。3着以内には7割を超えて残る一方、4着以下になるレースも約3割あります。

3連単1万円以上は30.2%(1,312/4,339レース)です。本命が3着以内に残ったレースでも、捲りや差しで相手が入れば払戻は広がります。防府の荒れ方は、本命が飛んだレースだけでなく、短い走路で相手の決まり手が変わったレースにも出ています。

防府競輪の基本数値と同型場比較
項目防府比較・意味
3連単の平均配当17,200円同型場平均 16,859円
3連単の中央値4,170円同型場の場別中央値平均 4,039円
3連単1万円以上30.2%(1,312/4,339レース)同型場平均 29.8%
得点1位の選手が1着39.1%(1,709/4,376レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.4%(3,123/4,376レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.6%(1,253/4,376レース)同型場平均 28.6%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

防府競輪の平均配当17,200円。中央値4,170円と差しの払戻を比べる

防府の3連単平均配当は17,200円、中央値は4,170円でした。平均配当は一部の大きな払戻で上がりやすく、中央値は払戻を小さい順に並べた中央の金額です。平均だけで高配当が続く場と決めず、普段の払戻がどこに集まるのかも見てみましょう。

5,000円未満は54.5%(2,364/4,339レース)、1万円以上は30.2%(1,312/4,339レース)、5万円以上は7.8%(337/4,339レース)、10万円以上は3.1%(135/4,339レース)でした。半分を超えるレースは5,000円未満で、10万円以上は一部にとどまります。

決まり手別の中央値は、差し5,645円、捲り4,630円、逃げ2,310円です。差しは平均22,604円だけでなく中央値も高く、1万円以上37.2%まで上がっています。捲りが多い防府でも、配当を広げる決着は差しに集まりました。

防府競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,200円
中央値4,170円
5,000円未満54.5%(2,364/4,339レース)
1万円以上30.2%(1,312/4,339レース)
5万円以上7.8%(337/4,339レース)
10万円以上3.1%(135/4,339レース)

払戻が分かった4,339レースを分母にしています。

防府競輪の級班別配当。S級は平均21,966円、1万円以上37.9%

S級の3連単平均配当は21,966円、中央値6,035円、1万円以上37.9%、得点1位の選手の4着以下32.7%でした。A級は平均16,942円、中央値4,660円、1万円以上32.0%、本命着外29.9%。S級はA級より配当も本命着外も高い数字です。

チャレンジは平均11,466円、中央値2,375円、1万円以上19.3%、本命着外24.6%。ガールズは平均14,830円、中央値1,870円、1万円以上15.1%、本命着外10.6%でした。級班をまたぐと払戻の水準も本命の残り方も変わるため、防府全体の平均を別の級班へそのまま移しません。

場全体の1万円以上は30.2%ですが、S級では37.9%まで上がります。本命の4着以下もS級で32.7%です。捲りが多い防府で高配当を考えるときも、まず当日の級班に合う数字を使うと、どの配当の表に近いのかが分かりやすくなります。

防府競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級21,966円6,035円37.9%(492/1,298レース)32.7%(430/1,314レース)21,472円
A級16,942円4,660円32.0%(617/1,931レース)29.9%(580/1,937レース)17,539円
チャレンジ11,466円2,375円19.3%(166/862レース)24.6%(215/875レース)11,334円
ガールズ14,830円1,870円15.1%(35/232レース)10.6%(25/235レース)10,208円

級班ごとに分母が異なります。

防府競輪の得点1位の選手。逃げタイプの3着以内80.9%、差しタイプの4着以下35.1%

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法でタイプを分類しました。逃げタイプの得点1位の選手、捲りタイプの得点1位の選手、差しタイプの得点1位の選手を、それぞれ防府でどんな成績と払戻になったか比べています。タイプの違う選手の優劣を決める集計ではありません。

逃げタイプの得点1位の選手は、1着55.4%、3着以内80.9%、4着以下19.1%、平均配当8,333円でした。捲りタイプは1着44.5%、3着以内72.6%、4着以下27.4%、平均配当7,759円。差しタイプは1着28.1%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当9,265円です。

防府では、捲りの決着が36.1%と最も多いのに、得点1位の選手のタイプ別では逃げタイプが最も残り、差しタイプが最も4着以下になりました。さらに差しで決まったときの平均配当は22,604円。決着の多さ、得意戦法、本命の残り方がそれぞれ違う顔をしています。

防府競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ77455.4%80.9%19.1%8,333円13.8%
捲り90444.5%72.6%27.4%7,759円14.8%
差し2,06628.1%64.9%35.1%9,265円17.7%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

防府競輪では、チャレンジの差しタイプが4着以下36.8%

S級では、逃げタイプの得点1位の選手の4着以下が28.5%、平均配当5,759円でした。捲りタイプは30.9%、7,863円、差しタイプは35.1%、8,148円です。S級では差しタイプの本命着外が最も高くなっています。

A級では逃げタイプの4着以下が21.1%、平均配当6,746円。捲りタイプは29.1%、7,663円、差しタイプは34.6%、8,665円でした。チャレンジでは逃げタイプ12.3%、11,519円、捲りタイプ13.4%、7,827円、差しタイプ36.8%、13,181円です。

防府では、差しタイプの本命着外がS級35.1%、A級34.6%、チャレンジ36.8%と高くなっています。チャレンジの差しタイプは平均配当13,181円もありました。333mの短い走路でも、差しタイプの本命が崩れたときの払戻が級班ごとに広がっています。

防府競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ13028.5%5,759円11.6%
S級捲り32430.9%7,863円11.9%
S級差し75335.1%8,148円14.6%
A級逃げ36021.1%6,746円14.0%
A級捲り44629.1%7,663円16.5%
A級差し94634.6%8,665円17.7%
チャレンジ逃げ28412.3%11,519円14.5%
チャレンジ捲り13413.4%7,827円16.4%
チャレンジ差し36736.8%13,181円24.2%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

防府競輪で差しタイプの得点1位の選手が先頭だと、4着以下36.7%

得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで、レース中の役割は変わります。先頭なら自分で前へ踏み、番手・3番手なら前の選手の動きに乗って最後に伸びる形です。防府では、差しタイプが先頭にいると本命着外が増えました。

ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が19.2%、平均配当8,408円。捲りタイプは27.1%、7,609円、差しタイプは36.7%、10,315円でした。差しタイプが先頭にいると、4着以下の割合と平均配当が3タイプで最も高くなっています。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下が34.7%、平均配当8,973円、捲りタイプは30.2%、9,173円でした。先頭の差しタイプ36.7%より低い数字です。333mで差しを得意にする選手でも、先頭を走る形では本命着外が増えた。防府では、短い走路の印象だけでなくライン位置まで合わせて考えます。

防府競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ75619.2%8,408円13.7%
先頭捲り81827.1%7,609円14.8%
先頭差し44936.7%10,315円19.4%
番手・3番手捲り8630.2%9,173円15.1%
番手・3番手差し1,61734.7%8,973円17.2%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

防府競輪の荒れ方は、捲りの多さと差しの高配当が分かれる

防府の3連単1万円以上は30.2%、平均配当17,200円、中央値4,170円。得点1位の選手の4着以下は28.6%でした。全レースをまとめた数字だけなら、本命が特に飛びやすい場とは言いにくい結果です。

一方で、捲りは1着の36.1%と最も多く、平均配当16,864円。差しは1着35.3%ですが、平均配当22,604円、中央値5,645円、1万円以上37.2%まで上がります。差しタイプの得点1位の選手は4着以下35.1%、ライン先頭なら36.7%でした。

防府は、捲りで決まるレースが多いのに、高配当は差しで出やすい場です。逃げタイプの本命は3着以内80.9%とよく残りますが、差しタイプの本命が先頭にいると着外が増える。短い走路で決着の多さと配当の広がりが分かれたところに、防府の荒れ方があります。

防府競輪は荒れる?直線42.5mで捲りと差しの違いを読む

防府は333mで、みなし直線42.5m、カント34°41′9″です。3連単1万円以上は30.2%、得点1位の選手の4着以下は28.6%。基本数字だけなら、毎回波乱になる場とは言いにくい結果です。

ただ、捲りは1着の36.1%と多く、差しは平均配当22,604円、中央値5,645円、1万円以上37.2%。差しタイプの得点1位の選手がライン先頭にいると4着以下36.7%でした。決着の多さと高配当が別の戦法に出る点を押さえます。

防府で出走表を開いたら、級班とラインの並びを確認し、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプに当たるかを見てみましょう。差しタイプが先頭にいるなら、4着以下36.7%と差しの高配当に近い形かを考える。捲りが多い防府で、差しの払戻まで重なっていれば、荒れ方を考える材料が増えてきます。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。