防府競輪の決まり手|捲り36.1%でも高配当は差し?

防府競輪の決まり手|捲り36.1%でも高配当は差し?

防府で1着がいちばん多かったのは捲りで、割合は36.1%でした。ところが、3連単の平均配当が最高だったのは差しの22,604円。よく出る決まり手と、払戻が大きくなった決まり手が同じではありません。

防府は333mバンクで、みなし直線は42.5m。短い走路なら逃げがそのまま残りそうにも見えますし、早めに動いた選手を別線が捕まえる展開も考えられます。数字を並べるだけでなく、どの決着で払戻が広がったのかを見てみましょう。

得点1位の選手の得意戦法、級班、ラインの位置まで比べると、捲りが多い防府で本命の選手が残りやすい形と、相手が広がった形が見えてきます。

防府競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。

  • 対象期間:2016-02-24〜2026-05-19
  • 調べたレース数:4,389レース
  • バンク:333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

防府の逃げ・捲り・差しが何回あったのか、その決着で3連単の払戻がいくらになったのかを比べます。

得点1位の選手の基本成績と、得意戦法別・ライン内の位置別の成績も見てみましょう。S級・A級・チャレンジ・ガールズは、それぞれの集計結果を分けて掲載しています。

防府競輪のバンク特徴|333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″

防府は333mバンクで、みなし直線は42.5m、カントは34°41′9″です。400mバンクより一周が短く、レースの早い段階で流れが動きやすい走路です。短いから逃げが有利、と先に決めるのではなく、実際の決まり手と払戻を照らし合わせます。

過去の1着は逃げ28.7%、捲り36.1%、差し35.3%。捲りが最多ですが、差しとの差は0.8%です。この程度なら、捲りだけが突出しているというより、三つの決まり手が近い割合で出ていると読んだ方が自然です。

それでも払戻には差がありました。捲りの平均配当は16,864円、差しは22,604円。短いバンクで多い決着と、高配当につながった決着を別々に見ることが、防府の決まり手を読む出発点です。

防府競輪の3連単配当|平均17,200円、中央値4,170円

防府の3連単平均配当は17,200円でした。一方、中央値は4,170円です。平均だけを見ると大きく感じますが、普段のレースに近い水準は中央値の方に表れます。大きな払戻が何度か出るだけでも、平均は上がるからです。

5,000円未満は54.5%(2,364/4,339レース)、1万円以上は30.2%(1,312/4,339レース)。5万円以上は7.8%(337/4,339レース)、10万円以上は3.1%(135/4,339レース)でした。防府は高配当だけが続く場ではなく、落ち着いた払戻の中に大きな配当が混ざっています。

このあと決まり手ごとの数字を並べますが、平均配当と中央値は役割が違います。平均は高配当がどれだけ数字を押し上げたか、中央値は真ん中のレースがどの程度の払戻だったかを知らせてくれます。

防府競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,200円
中央値4,170円
5,000円未満54.5%(2,364/4,339レース)
1万円以上30.2%(1,312/4,339レース)
5万円以上7.8%(337/4,339レース)
10万円以上3.1%(135/4,339レース)

払戻が分かった4,339レースを分母にしています。

防府競輪の決まり手別配当|捲りが最多、平均配当は差しが最高

1着の決まり手で最も多かったのは捲りの36.1%(1,560/4,325レース)でした。差しは35.3%(1,525/4,325レース)、逃げは28.7%(1,240/4,325レース)。捲りと差しは0.8%差で、回数だけならほぼ同じです。

払戻を比べると、逃げの平均配当は10,876円、捲りは16,864円、差しは22,604円。中央値も逃げ2,310円、捲り4,630円、差し5,645円の順でした。差しは回数が最多ではないのに、平均も中央値も一番高くなっています。

1万円以上の割合は逃げ20.8%、捲り31.1%、差し37.2%。差しの決着は、回数の多さよりも払戻の広がりに特徴が出ています。防府で高配当を意識するなら、捲りが多いという印象だけでなく、差しが決まったレースの中身にも目を向けたいところです。

もちろん、差しが決まったことだけで高配当の理由が決まるわけではありません。級班やラインの並び、得点1位の選手がどの位置にいたかで、同じ差しでも結果は変わります。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ28.7%(1,240/4,325レース)10,876円2,310円20.8%29.3%
捲り36.1%(1,560/4,325レース)16,864円4,630円31.1%33.9%
差し35.3%(1,525/4,325レース)22,604円5,645円37.2%36.8%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

防府競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.4%

ここでいう得点1位の選手は、人気1位ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、記事の中で本命として扱っています。

防府で得点1位の選手が1着になった割合は39.1%(1,709/4,376レース)、3着以内は71.4%(3,123/4,376レース)、4着以下は28.6%(1,253/4,376レース)でした。3着以内に残る割合は7割を超えますが、3割近くは車券内から外れています。

3連単1万円以上は30.2%(1,312/4,339レース)で、同型場平均29.8%とほぼ同じです。本命の着外率も同型場平均28.6%と同じでした。防府全体を、数字だけで特別に荒れる場・堅い場のどちらかへ寄せる結果ではありません。

ただし、決まり手によって払戻が変わる以上、本命の成績だけでは荒れ方を説明できません。得点1位の選手が3着以内に残っていても、別の選手が1着になれば配当は広がります。逆に本命の選手が4着以下でも、人気の選手が上位にそろえば払戻は落ち着きます。

防府競輪の基本数値と同型場比較
項目防府比較・意味
3連単の平均配当17,200円同型場平均 16,859円
3連単の中央値4,170円同型場の場別中央値平均 4,039円
3連単1万円以上30.2%(1,312/4,339レース)同型場平均 29.8%
得点1位の選手が1着39.1%(1,709/4,376レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.4%(3,123/4,376レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.6%(1,253/4,376レース)同型場平均 28.6%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

防府競輪の得点1位の選手|逃げタイプは3着以内80.9%

得点1位の選手を、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどの回数が一番多かったかで分類しました。逃げタイプの選手と捲りタイプの選手を直接対戦させた数字ではありません。それぞれのタイプに当たる得点1位の選手が、どんな成績と払戻になったかを比べています。

逃げタイプの得点1位の選手は、1着55.4%、3着以内80.9%、4着以下19.1%、平均配当8,333円でした。捲りタイプは1着44.5%、3着以内72.6%、4着以下27.4%、平均配当7,759円です。差しタイプは1着28.1%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当9,265円でした。

短い333mだから、どの得点1位の選手も前へ行けば残る、とまでは言えません。逃げタイプは3着以内が80.9%まで残った一方、差しタイプは64.9%。差しタイプの4着以下は35.1%で、逃げタイプより16.0%高くなっています。

払戻は差しタイプが最も高い9,265円でした。成績が落ちるタイプほど、相手が広がって払戻も上がった可能性はありますが、この集計だけで原因までは決められません。成績と配当が同じ方向に動いているかを、当日の位置と一緒に読むための数字です。

防府競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ77455.4%80.9%19.1%8,333円13.8%
捲り90444.5%72.6%27.4%7,759円14.8%
差し2,06628.1%64.9%35.1%9,265円17.7%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

防府競輪の得意戦法別成績|級班が変わると差しタイプの数字も変わる

得意戦法別の差を級班ごとに並べると、同じタイプでも数字が変わります。S級では差しタイプの4着以下が35.1%、A級は34.6%、チャレンジは36.8%。一方、逃げタイプはS級28.5%、A級21.1%、チャレンジ12.3%でした。

差しタイプの本命が4着以下になりやすい傾向は、三つの級班で共通しています。ただし、対象レース数や選手構成は同じではありません。S級の差しタイプの平均配当8,148円と、チャレンジの差しタイプ13,181円をそのまま同じ場の特徴として扱うのは無理があります。

防府の333mという走路だけでなく、級班ごとのレースの組み立てまで加えると、同じ差しタイプでも読み方が変わります。出走表の級班が違うなら、過去の数字も同じ級班の欄から寄せて考えます。

防府競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ13028.5%5,759円11.6%
S級捲り32430.9%7,863円11.9%
S級差し75335.1%8,148円14.6%
A級逃げ36021.1%6,746円14.0%
A級捲り44629.1%7,663円16.5%
A級差し94634.6%8,665円17.7%
チャレンジ逃げ28412.3%11,519円14.5%
チャレンジ捲り13413.4%7,827円16.4%
チャレンジ差し36736.8%13,181円24.2%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

防府競輪の級班別配当|S級の平均21,966円、1万円以上37.9%

級班別の平均配当は、S級21,966円、A級16,942円、チャレンジ11,466円、ガールズ14,830円でした。中央値はS級6,035円、A級4,660円、チャレンジ2,375円、ガールズ1,870円。平均と中央値の開きは、S級で特に大きくなっています。

1万円以上の割合はS級37.9%、A級32.0%、チャレンジ19.3%、ガールズ15.1%。得点1位の選手が4着以下になった割合は、S級32.7%、A級29.9%、チャレンジ24.6%、ガールズ10.6%でした。配当が高い級班ほど、本命の選手が残らない割合も高いとは限りません。

ガールズは別に集計した結果です。男子の級班と一つの数字に混ぜず、当日のレースがどの区分なのかを見てから、同じ区分の平均配当と本命成績を使います。

防府競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級21,966円6,035円37.9%(492/1,298レース)32.7%(430/1,314レース)21,472円
A級16,942円4,660円32.0%(617/1,931レース)29.9%(580/1,937レース)17,539円
チャレンジ11,466円2,375円19.3%(166/862レース)24.6%(215/875レース)11,334円
ガールズ14,830円1,870円15.1%(35/232レース)10.6%(25/235レース)10,208円

級班ごとに分母が異なります。

防府競輪のライン位置|得点1位の選手が先頭か番手かで数字はどう変わる?

同じ得意戦法でも、得点1位の選手がラインの先頭にいる場合と、番手・3番手にいる場合では、レース中の役割が違います。先頭なら自分で前を走り、番手や3番手なら前の選手の動きに続いて最後に伸びる形です。防府では、この位置の違いを得意戦法と一緒に集計しています。

先頭にいる差しタイプの得点1位の選手は、4着以下36.7%、平均配当10,315円でした。先頭の逃げタイプは4着以下19.2%、平均配当8,408円、捲りタイプは27.1%、平均配当7,609円です。先頭の差しタイプは、逃げタイプより4着以下が17.5%高くなっています。

番手・3番手では、捲りタイプの4着以下30.2%、差しタイプ34.7%。番手・3番手の逃げタイプは対象が少なく、表には掲載されていません。数字がない組み合わせを、都合よく低い・高いと想像しないことも大切です。

防府で差しの平均配当が高かった理由を考えるとき、差しという決まり手だけで終わらせると、先頭にいた得点1位の選手が差しタイプだった場合の数字を落としてしまいます。戦法、位置、級班を同じレースで分かるかがポイントです。

防府競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ75619.2%8,408円13.7%
先頭捲り81827.1%7,609円14.8%
先頭差し44936.7%10,315円19.4%
番手・3番手捲り8630.2%9,173円15.1%
番手・3番手差し1,61734.7%8,973円17.2%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

防府競輪の決まり手を予想に生かすなら|捲りの多さと差しの配当を別々に確認

防府の決まり手は捲り36.1%が最多でしたが、捲りと差しの回数はほぼ同じです。そこで、当日の出走表では捲りの人数だけを数えるのではなく、得点1位の選手の得意戦法とライン内の位置を見てみましょう。

得点1位の選手が逃げタイプなら、3着以内80.9%という過去の数字があります。差しタイプなら3着以内64.9%で、4着以下35.1%。同じ333mでも、得点1位の選手のタイプが違えば、本命を残す方向と相手を広げる方向のどちらへ寄るかが変わります。

そのうえで級班をそろえます。S級の1万円以上37.9%と、チャレンジの19.3%では配当の水準が違います。防府全体の30.2%を、どのレースにもそのまま当てはめないようにします。

最後に、決まり手の回数と払戻を一緒に置きます。捲りが出やすくても平均配当が差しより低いなら、捲りは『多い決着』、差しは『払戻が広がった決着』です。二つを同じ意味にしない方が、防府のデータを予想へ持ち込みやすくなります。

防府競輪は荒れる?|捲りが多く、差しで高配当が出ている

防府は333m・みなし直線42.5m・カント34°41′9″。1着の決まり手は捲り36.1%が最多でしたが、平均配当は差しの22,604円が最高でした。捲りの多さと差しの高配当が、今回の防府で見つかった組み合わせです。

得点1位の選手は3着以内71.4%、4着以下28.6%。得意戦法別では逃げタイプの3着以内80.9%に対し、差しタイプは64.9%。先頭の差しタイプは4着以下36.7%で、成績と払戻の両方に目立つ数字が出ています。

防府の出走表を開いたら、捲りが多いという印象だけで買い目を決めず、当日の得点1位の選手がどのタイプで、ラインのどこにいるのかを見てください。そこへ級班と、捲り・差しのどちらが届きそうな並びかを並べると、過去の数字を使う場所が絞れます。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。