和歌山競輪の決まり手|差し46.9%・平均配当24,463円を10年比較
和歌山競輪の決まり手を調べると、まず差しの多さに目が行きます。1着の46.9%が差し。しかも、その決着の平均配当は24,463円でした。
「差しが多いから荒れる」とすぐに決めたくなりますが、得点1位の選手の4着以下は28.4%、3着以内は71.6%。差しの回数と、本命の崩れ方は同じ数字ではありません。
400m・みなし直線59.9m・カント32°15′7″の和歌山で、逃げ・捲り・差しのどれが多く、どの決着で払戻が広がったのか。得意戦法、級班、ラインの位置まで比べて、和歌山の決まり手を読み解きます。
レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。
- 対象期間:2016-01-09〜2026-07-26
- 調べたレース数:5,299レース
- バンク:400m・みなし直線59.9m・カント32°15′7″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
和歌山で多かった1着の決まり手と、その決着の平均配当・中央値・1万円以上の割合を比べます。ガールズは別に集計し、本文の逃げ・捲り・差し比較はS級・A級・チャレンジを対象にしています。
さらに、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプか、ラインの先頭か番手・3番手かによって、成績と払戻がどう変わったかを見てみましょう。決まり手の多さと高配当が同じ方向へ出たところを、和歌山の荒れ方として取り上げます。
和歌山競輪で一番多い決まり手は差し。46.9%は高配当にも出た?
和歌山は400mバンクで、みなし直線は59.9mです。400mの中では長い直線のグループに入り、逃げた選手の後ろから最後に伸びる形が気になります。カントは32°15′7″。バンクの印象を先に決めつけず、実際の1着決まり手から始めます。
1着の決まり手は逃げ21.2%(1,109/5,224レース)、捲り31.9%(1,664/5,224レース)、差し46.9%(2,451/5,224レース)でした。差しが一番多く、捲りが続き、逃げは約2割です。和歌山では、前へ出た選手がそのまま押し切るより、直線で後ろの選手が届く決着が多くなっています。
ただし、決まり手の割合は着順の形を表す数字です。これだけで配当の高さまでは分かりません。差しが多いだけなのか、差しで決まったときに相手も広がりやすいのか、払戻を並べて初めて判断できます。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 21.2%(1,109/5,224レース) | 11,085円 | 2,580円 | 20.3% | 22.5% |
| 捲り | 31.9%(1,664/5,224レース) | 14,529円 | 4,435円 | 29.7% | 30.8% |
| 差し | 46.9%(2,451/5,224レース) | 24,463円 | 6,540円 | 40.6% | 46.7% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
差しの平均配当は24,463円。多い決まり手と高配当が重なった
逃げの平均配当は11,085円、中央値2,580円、1万円以上20.3%。捲りは平均14,529円、中央値4,435円、1万円以上29.7%。差しは平均24,463円、中央値6,540円、1万円以上40.6%でした。三つの指標を並べても、差しが一番高い結果です。
差しの46.9%は、単に回数が多かっただけではありません。中央値も6,540円なので、極端な高配当だけが平均を押し上げたとは言いにくい結果です。和歌山の差しは、普段の払戻も高い側へ寄っています。
一方、差しで決まったレースでも得点1位の選手が3着以内に残っていれば、相手の組み合わせによって払戻は落ち着くことがあります。決まり手が多いことと、本命が飛ぶことを同じ意味にしないのが大切です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 18,584円 |
| 中央値 | 4,710円 |
| 5,000円未満 | 51.8%(2,719/5,247レース) |
| 1万円以上 | 32.9%(1,726/5,247レース) |
| 5万円以上 | 8.2%(430/5,247レース) |
| 10万円以上 | 3.4%(180/5,247レース) |
払戻が分かった5,247レースを分母にしています。
得点1位の選手は3着以内71.6%。決まり手だけで本命を消さない
和歌山で得点1位の選手が1着になった割合は38.7%(2,044/5,285レース)、3着以内は71.6%(3,783/5,285レース)、4着以下は28.4%(1,502/5,285レース)でした。ここでいう得点1位の選手は、人気1位ではなく、競走得点が単独で最も高かった選手です。
3連単1万円以上は32.9%(1,726/5,247レース)。得点1位の選手の4着以下28.4%と比べると、高配当の方が少し多い結果です。本命の選手が残りながら相手の差しが入ったレースもあれば、本命の選手が4着以下になって払戻が広がったレースもあります。
決まり手を予想へ使うときは、差し46.9%だけで本命を外しません。得点1位の選手の成績と3連単の払戻を別々に置き、同じ条件で二つがどちらも動いたかを見てみましょう。
| 項目 | 和歌山 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 18,584円 | 同型場平均 16,699円 |
| 3連単の中央値 | 4,710円 | 同型場の場別中央値平均 4,251円 |
| 3連単1万円以上 | 32.9%(1,726/5,247レース) | 同型場平均 30.5% |
| 得点1位の選手が1着 | 38.7%(2,044/5,285レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 71.6%(3,783/5,285レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 28.4%(1,502/5,285レース) | 同型場平均 28.5% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
3連単は平均18,584円、中央値4,710円。差しの払戻が全体を上回る
和歌山の3連単平均配当は18,584円、中央値は4,710円でした。5,000円未満は51.8%(2,719/5,247レース)、1万円以上は32.9%、5万円以上は8.2%、10万円以上は3.4%です。半分ほどは5,000円未満ですが、まとまった高配当が出たレースも残っています。
差しの平均24,463円は、場全体の平均18,584円より高い数字です。差しの中央値6,540円も全体の4,710円を上回っています。平均だけでなく中央値も高いので、差しで決まったレースは普段の払戻まで広がっていました。
ここで注意したいのは、差しの決着が高い理由を直線の長さだけにしないことです。S級かA級か、差しの選手が番手だったのか別線だったのか、得点1位の選手が残ったのかで、同じ差しでも着順と払戻は変わります。
S級は1万円以上38.0%。決まり手の数字は級班ごとに違う
S級の平均配当は22,249円、中央値6,030円、1万円以上38.0%、得点1位の選手の4着以下32.9%。A級は平均20,680円、中央値5,280円、1万円以上35.5%、本命着外28.5%でした。
チャレンジは平均12,253円、中央値3,420円、1万円以上25.4%、本命着外26.9%。ガールズは平均8,384円、中央値2,060円、1万円以上16.4%、本命着外11.4%です。ガールズの数字は本文の決まり手比較へ混ぜていません。
S級では高配当も本命着外も全体より高い側に出ています。和歌山の差しを出走表へ戻すなら、まず当日の級班を見てみましょう。同じ差しでもS級の1万円以上38.0%とチャレンジの25.4%では、過去の払戻の広がり方が違います。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 22,249円 | 6,030円 | 38.0%(616/1,621レース) | 32.9%(535/1,626レース) | 22,284円 |
| A級 | 20,680円 | 5,280円 | 35.5%(772/2,177レース) | 28.5%(626/2,197レース) | 18,618円 |
| チャレンジ | 12,253円 | 3,420円 | 25.4%(281/1,106レース) | 26.9%(299/1,113レース) | 11,549円 |
| ガールズ | 8,384円 | 2,060円 | 16.4%(55/336レース) | 11.4%(39/342レース) | 10,341円 |
級班ごとに分母が異なります。
得点1位の選手の得意戦法。差しタイプは4着以下34.0%
得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数が一番多かった戦法でタイプを分類しました。逃げタイプの得点1位の選手、捲りタイプの得点1位の選手、差しタイプの得点1位の選手を、それぞれの成績として比べています。タイプの違う選手同士を直接勝負させる集計ではありません。
逃げタイプは1着52.7%、3着以内80.6%、4着以下19.4%、平均配当10,148円。捲りタイプは1着46.8%、3着以内74.6%、4着以下25.4%、平均配当7,872円。差しタイプは1着28.0%、3着以内66.0%、4着以下34.0%、平均配当8,611円でした。
差しの決まり手は46.9%と多く、払戻も高い一方、得点1位の選手では差しタイプの4着以下が34.0%と一番高くなっています。『差しで決まる和歌山』と『差しタイプの得点1位の選手が残る和歌山』は別の話です。ここを混ぜると、決まり手の数字から本命の扱いを誤りやすくなります。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 978 | 52.7% | 80.6% | 19.4% | 10,148円 | 18.9% |
| 差し | 2,403 | 28.0% | 66.0% | 34.0% | 8,611円 | 17.1% |
| 捲り | 1,071 | 46.8% | 74.6% | 25.4% | 7,872円 | 14.6% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
S級・A級・チャレンジでも、差しタイプの本命着外が高い
S級では、逃げタイプの得点1位の選手の4着以下が27.7%、平均配当8,114円。捲りタイプは29.3%、6,709円、差しタイプは35.1%、6,462円でした。A級は逃げ19.7%、10,647円、捲り24.4%、7,719円、差し32.5%、8,780円です。
チャレンジでも逃げタイプ15.5%、平均配当10,465円、捲りタイプ17.5%、11,567円、差しタイプ35.3%、12,663円でした。三つの級班で、差しタイプの本命着外が逃げタイプより高い結果になっています。
ただし、対象レース数は戦法と級班ごとに違います。差しタイプの数字が高いからといって、差しが原因だと断定はできません。直線59.9mの印象と実際の払戻を比べるための、ひとつの比較材料として使います。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 166 | 27.7% | 8,114円 | 17.0% |
| S級 | 差し | 893 | 35.1% | 6,462円 | 11.5% |
| S級 | 捲り | 430 | 29.3% | 6,709円 | 10.8% |
| A級 | 逃げ | 437 | 19.7% | 10,647円 | 16.6% |
| A級 | 差し | 1,080 | 32.5% | 8,780円 | 17.2% |
| A級 | 捲り | 487 | 24.4% | 7,719円 | 14.6% |
| チャレンジ | 逃げ | 375 | 15.5% | 10,465円 | 22.5% |
| チャレンジ | 差し | 430 | 35.3% | 12,663円 | 28.6% |
| チャレンジ | 捲り | 154 | 17.5% | 11,567円 | 24.7% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
ラインの位置で決まり手の意味が変わる。差しタイプ先頭は4着以下40.3%
得点1位の選手がライン先頭にいると、自分で前へ踏む役割になります。番手・3番手なら前の選手の動きに乗り、最後の直線で伸びる形です。同じ差しタイプでも、位置が違えばレースの動きは同じではありません。
ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下19.1%、平均配当10,298円。捲りタイプは26.0%、7,863円。差しタイプは40.3%、9,361円でした。差しタイプが先頭にいると、4着以下が4割を超えています。
番手・3番手では、差しタイプの4着以下32.2%、平均配当8,408円、捲りタイプは21.3%、7,934円でした。差しタイプは先頭の40.3%より低くなっています。和歌山の長い直線では、差しを得意にする得点1位の選手がどの位置にいるかで、決まり手の読み方が変わります。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 952 | 19.1% | 10,298円 | 19.2% |
| 先頭 | 差し | 511 | 40.3% | 9,361円 | 20.0% |
| 先頭 | 捲り | 944 | 26.0% | 7,863円 | 14.9% |
| 番手・3番手 | 差し | 1,892 | 32.2% | 8,408円 | 16.4% |
| 番手・3番手 | 捲り | 127 | 21.3% | 7,934円 | 11.9% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
和歌山競輪の決まり手から荒れ方を読む。差しの数と本命着外を並べる
和歌山では、差しが1着の46.9%、平均配当24,463円、中央値6,540円、1万円以上40.6%でした。得点1位の選手の4着以下は28.4%。決まり手と本命成績の両方を置くと、差しの高配当が多いことと、本命が毎回崩れることは別だと分かります。
それでも差しタイプの得点1位の選手がライン先頭にいると、4着以下40.3%。差しの高配当40.6%と近い数字です。差しの決着が多く、差しタイプの本命が先頭で崩れたときに払戻まで広がった、というのが和歌山で集計に出た組み合わせです。
当日の出走表では、級班、得点1位の選手の得意戦法、ラインの位置を順番に見てみましょう。差しタイプが先頭にいて、相手に別線の差しや捲りがいるなら、過去の40.3%や差しの40.6%に近い形かを考えます。数字が一つしか重ならない場合は、荒れると決めません。
決まり手は、名前だけを覚えるための数字ではありません。どの決着が多かったか、そのとき払戻がどれくらいだったか、本命の選手がどこにいたかまでそろえて、初めて出走表へ戻せます。和歌山では長い直線と差しの数字が同時に目立つからこそ、位置と級班まで見てみましょう。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。