佐世保競輪は荒れる?差しの平均配当19,119円・本命着外27.1%を10年データで検証
佐世保は400mバンクですが、みなし直線は40.2m。直線が短いなら逃げた選手がそのまま残りそうです。ところが、1着の決まり手で最も多いのは差しで、差しの平均配当は19,119円まで上がっています。
一方、得点1位の選手が4着以下になった割合は27.1%。本命が大きく崩れる数字ではありません。短い直線と高い差しの払戻が同居しているため、「前が有利そう」という印象だけでは佐世保の荒れ方を読み切れません。
逃げ・捲り・差しの決まり手に、得点1位の選手の得意戦法とラインの位置を並べます。短い直線で逃げが残るのか、それとも差しで払戻が伸びるのか。佐世保の数字を一つずつ読んでいきます。
レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。
- 対象期間:2016-01-19〜2026-07-24
- 調べたレース数:6,415レース
- バンク:400m・みなし直線40.2m・カント31°28′37″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
佐世保競輪が本当に荒れやすいのか、得点1位の選手の成績と3連単の払戻を使って見てみましょう。
短い直線で逃げが残りやすいのか、差しや捲りで払戻が伸びるのか。級班や得点1位の選手のタイプ、ライン内の位置まで数字を細かく比べます。
短い直線の佐世保で、差しの決着が42.7%になった
佐世保で1着になった決まり手は、逃げ24.6%(1,569/6,385レース)、捲り32.7%(2,087/6,385レース)、差し42.7%(2,729/6,385レース)でした。短い直線から想像しやすい逃げより、差しの決着が多くなっています。
払戻も逃げの平均8,450円、捲り13,461円、差し19,119円という順番でした。中央値は逃げ2,400円、捲り4,005円、差し5,800円。1万円以上の割合も逃げ17.2%、捲り26.8%、差し36.9%です。差しは一部の大きな払戻だけでなく、普段の払戻に近い中央値でも高めでした。
短い直線だからといって、逃げの決着だけを追えばいいわけではありません。先行争いのあとに番手や別線が伸びるのか、差しが届いたときに相手の組み合わせまで広がるのか。佐世保では、その2つが払戻に表れているようです。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 24.6%(1,569/6,385レース) | 8,450円 | 2,400円 | 17.2% | 23.6% |
| 捲り | 32.7%(2,087/6,385レース) | 13,461円 | 4,005円 | 26.8% | 31.7% |
| 差し | 42.7%(2,729/6,385レース) | 19,119円 | 5,800円 | 36.9% | 44.7% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
佐世保競輪の本命は堅い?得点1位の選手は3着以内72.9%
佐世保の本命として扱うのは、人気順ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。1着まで届いたのか、3着以内に残ったのか、4着以下になったのかを同じ基準で数えました。
6,396レースのうち、得点1位の選手が1着だったのは2,445レース(38.2%)でした。3着以内は4,665レース(72.9%)、4着以下は1,731レース(27.1%)。本命が車券内に残る割合は7割を超えますが、勝ち切るのは4割弱です。
3連単1万円以上の割合は28.7%(1,841/6,409レース)。同型場の平均32.1%より3.4%低く、得点1位の選手の4着以下も同型場平均28.6%より1.5%低い数字です。佐世保は、短直線だから高配当が続くというより、差しが決まった一部のレースで払戻が伸びる形に近い結果でした。
| 項目 | 佐世保 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 14,672円 | 同型場平均 17,676円 |
| 3連単の中央値 | 4,100円 | 同型場の場別中央値平均 4,588円 |
| 3連単1万円以上 | 28.7%(1,841/6,409レース) | 同型場平均 32.1% |
| 得点1位の選手が1着 | 38.2%(2,445/6,396レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.9%(4,665/6,396レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.1%(1,731/6,396レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
佐世保競輪の平均配当14,672円と中央値4,100円をどう読む?
佐世保の3連単平均配当は14,672円、中央値は4,100円です。平均のほうがかなり高いので、少数の大きな払戻が数字を押し上げています。普段のレースに近い金額は中央値、高配当が出た割合は金額帯で見てみましょう。
5,000円未満は55.1%(3,531/6,409レース)、1万円以上は28.7%(1,841/6,409レース)、5万円以上は6.0%(383/6,409レース)、10万円以上は2.5%(161/6,409レース)でした。半分以上は5,000円未満に収まっていますが、差しの決着では1万円以上が36.9%まで上がります。
平均配当14,672円だけなら、佐世保が荒れやすいかどうかは考えにくいところです。決まり手を加えると、逃げより差しで払戻が広がっていることがはっきりします。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 14,672円 |
| 中央値 | 4,100円 |
| 5,000円未満 | 55.1%(3,531/6,409レース) |
| 1万円以上 | 28.7%(1,841/6,409レース) |
| 5万円以上 | 6.0%(383/6,409レース) |
| 10万円以上 | 2.5%(161/6,409レース) |
払戻が分かった6,409レースを分母にしています。
佐世保競輪で配当が跳ねるのはS級?級班別の平均と中央値
級班別の平均配当は、S級19,569円、A級14,668円、チャレンジ11,306円、ガールズ8,544円でした。中央値もS級5,720円、A級4,425円、チャレンジ2,845円、ガールズ1,965円で、級班が上がるほど払戻の水準が高くなっています。
1万円以上の割合はS級35.2%(530/1,507レース)、A級30.2%(905/2,998レース)、チャレンジ22.5%(350/1,558レース)、ガールズ16.2%(56/346レース)。得点1位の選手の4着以下は、それぞれ31.3%、28.7%、23.9%、9.0%でした。
佐世保で高配当を考えるとき、S級の数字をA級やチャレンジにそのまま広げることはできません。特に本命の着外と払戻は、級班をそろえた数字で読みます。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 19,569円 | 5,720円 | 35.2%(530/1,507レース) | 31.3%(471/1,506レース) | 22,455円 |
| A級 | 14,668円 | 4,425円 | 30.2%(905/2,998レース) | 28.7%(858/2,992レース) | 17,883円 |
| チャレンジ | 11,306円 | 2,845円 | 22.5%(350/1,558レース) | 23.9%(371/1,553レース) | 12,340円 |
| ガールズ | 8,544円 | 1,965円 | 16.2%(56/346レース) | 9.0%(31/345レース) | 9,593円 |
級班ごとに分母が異なります。
得点1位の選手が逃げタイプなら、佐世保でどれだけ残る?
タイプの判定には、各出走時点の直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を使いました。いちばん多かった戦法を、そのレースの得点1位の選手のタイプとしています。タイプの違う選手を直接競わせる話ではなく、佐世保で本命を任された選手の傾向を並べた数字です。
本命が一番残ったのは逃げタイプです。1着53.6%、3着以内82.3%、4着以下17.7%、平均配当9,480円、1万円以上17.6%でした。差しタイプは1着27.7%、3着以内66.9%、4着以下33.1%、平均配当9,719円。捲りタイプは1着46.2%、3着以内76.9%、4着以下23.1%、平均配当7,986円でした。
佐世保では、得点1位の選手が逃げタイプのときに最も残りやすく、差しタイプのときに4着以下が増えています。一方で、差しの決着全体では平均配当が19,119円まで上がりました。得点1位の選手が差しタイプだと飛びやすいことと、差しの決着で払戻が高くなることが重なり、佐世保の本命と配当を読む手がかりになります。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 捲り | 1,224 | 46.2% | 76.9% | 23.1% | 7,986円 | 16.4% |
| 差し | 3,057 | 27.7% | 66.9% | 33.1% | 9,719円 | 20.7% |
| 逃げ | 1,141 | 53.6% | 82.3% | 17.7% | 9,480円 | 17.6% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
S級・A級・チャレンジで、得点1位の選手のタイプはどう変わる?
S級では、逃げタイプの4着以下が24.0%、平均配当6,581円。捲りタイプは29.1%、6,626円、差しタイプは33.4%、7,838円でした。S級では差しタイプの得点1位の選手が最も4着以下になりやすい結果です。
A級では、逃げタイプ18.0%・平均9,637円、捲りタイプ23.0%・7,895円、差しタイプ34.0%・9,623円。チャレンジでは、逃げタイプ15.0%・10,380円、捲りタイプ14.8%・10,219円、差しタイプ30.5%・12,496円でした。
どの級班でも差しタイプの4着以下が逃げタイプより多くなっています。ただし、チャレンジは逃げ・捲りの本命が残りやすく、平均配当は差しタイプが高い。差しタイプの本命が崩れたときに、払戻も広がるという佐世保の形が見えてきます。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 捲り | 358 | 29.1% | 6,626円 | 11.2% |
| S級 | 差し | 860 | 33.4% | 7,838円 | 15.7% |
| S級 | 逃げ | 167 | 24.0% | 6,581円 | 12.6% |
| A級 | 捲り | 623 | 23.0% | 7,895円 | 18.5% |
| A級 | 差し | 1,561 | 34.0% | 9,623円 | 21.8% |
| A級 | 逃げ | 528 | 18.0% | 9,637円 | 18.2% |
| チャレンジ | 捲り | 243 | 14.8% | 10,219円 | 18.9% |
| チャレンジ | 差し | 636 | 30.5% | 12,496円 | 24.9% |
| チャレンジ | 逃げ | 446 | 15.0% | 10,380円 | 18.8% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
佐世保競輪は短直線でも、ラインの位置で本命の数字が変わる
得点1位の選手がラインの先頭にいる場合と、番手・3番手にいる場合で、同じ得意戦法でも結果が違いました。先頭の逃げタイプは4着以下17.4%、平均配当9,270円。先頭の捲りタイプは23.7%、8,186円、先頭の差しタイプは39.8%、11,082円です。
短い直線で前が残りやすいという見方は、先頭の逃げタイプの数字には表れています。ところが、先頭を走る差しタイプの得点1位の選手は4着以下が39.8%まで増え、平均配当も11,082円でした。得意な戦法と当日の走る位置が合っているかどうかで、同じ本命でも数字が変わります。
番手・3番手では、捲りタイプの4着以下が18.7%(対象139レース)、平均配当6,423円。差しタイプは31.3%(対象2,396レース)、平均配当9,342円でした。位置だけで結果の理由を決めるのではなく、ラインの長さや別線の動きも出走表で見ておきたい必要があります。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 捲り | 1,085 | 23.7% | 8,186円 | 17.0% |
| 先頭 | 差し | 661 | 39.8% | 11,082円 | 23.3% |
| 先頭 | 逃げ | 1,118 | 17.4% | 9,270円 | 17.6% |
| 番手・3番手 | 捲り | 139 | 18.7% | 6,423円 | 12.2% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,396 | 31.3% | 9,342円 | 20.0% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
佐世保競輪の荒れ方は、短い直線より差しの届き方に表れる
佐世保の3連単1万円以上は28.7%、得点1位の選手の4着以下は27.1%です。同型場の平均と比べても、場全体の数字は大きく荒れていません。
それでも、決まり手では差しが42.7%と最も多く、差しの平均配当は19,119円、1万円以上は36.9%でした。さらに、得点1位の選手が差しタイプのときは4着以下33.1%。短い直線で逃げが残る場面と、差しが届いて払戻が広がる場面が同じ佐世保にあります。
出走表では、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプかを確認し、その選手がラインの先頭か番手・3番手かを見てみましょう。S級・A級・チャレンジのどれかもそろえ、過去の数字と当日の並びが近いときだけ傾向を材料にしてください。
佐世保競輪は荒れる?予想で使うなら、まずここを確認
佐世保は、平均配当14,672円だけを見ると高配当が多い場に見えるかもしれません。ですが中央値は4,100円で、5,000円未満の決着が55.1%あります。毎回大きく荒れるというより、差しが決まったレースで払戻が伸びる場です。
得点1位の選手は3着以内72.9%でした。逃げタイプなら4着以下17.7%と残りやすく、差しタイプなら33.1%まで増えます。差しの決着全体と、差しタイプの本命の成績は別の数字ですが、両方が同じレースで重なったときは、佐世保の過去データに近い形になります。
短い直線だから前を買う、差しが多いから相手を広げる、と一つだけで決める必要はありません。ラインの先頭を誰が走るのか、得点1位の選手の得意戦法は何か。その並びが過去の数字に近いかを、出走表でゆっくり照らしてください。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。