和歌山競輪の特徴|400m・直線59.9mで差しと配当を10年比較

和歌山競輪場 バンクデータ
周長
400m
みなし直線
59.9m全国10位タイ
最大カント
32°15′7″全国17位タイ
ややキツめ

和歌山競輪の特徴|400m・直線59.9mで差しと配当を10年比較

和歌山競輪で「ここは荒れるかも」と感じるのは、ゴール前で後ろの選手が伸びてくるときですよね。和歌山は400mバンクで、みなし直線は59.9m。カントは32°15′7″です。

10年分の数字では、1着の決まり手は差しが46.9%。差しで決まったレースの平均配当は24,463円、1万円以上は40.6%でした。差しが多いだけでなく、払戻も大きい側へ寄っています。

一方、得点1位の選手の4着以下は28.4%、3着以内は71.6%。和歌山を「いつも本命が飛ぶ場」と決める数字ではありません。長い直線、差しの決着、ラインの位置が同じレースで重なったときに、どんな荒れ方になるのかをまとめます。

和歌山競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。S級・A級・チャレンジの結果を中心に、級班ごとの数字を比べます。

  • 対象期間:2016-01-09〜2026-07-26
  • 調べたレース数:5,299レース
  • バンク:400m・みなし直線59.9m・カント32°15′7″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

和歌山のバンクの特徴を入口に、得点1位の選手の基本成績、3連単の平均配当と中央値、S級・A級・チャレンジ・ガールズの違いをまとめます。

さらに、逃げ・捲り・差しの決まり手、ラインの残り方、得点1位の選手がラインのどこにいるかを並べます。和歌山では「差しが多い」と「差しで高配当が出る」が同じ方向へ出たため、そこを中心に読み解きます。

和歌山競輪は差しの決着が46.9%。直線59.9mの数字は配当にどう出た?

和歌山は400mバンクで、みなし直線は59.9mです。400mの中では長い直線のグループに入り、最後の直線で前の選手を追い込める距離があります。カントは32°15′7″。まずは、このバンクで実際にどの決まり手が多かったのかを数字で置きます。 この記事では、みなし直線58m以上を「400m・長直線グループ」として比べています。これは当サイトの比較区分で、全国共通の基準ではありません。400m・長直線グループの平均は逃げ22.5%、捲り30.8%、差し46.7%。和歌山では逃げは1.3%低い、捲りは1.1%高い、差しはほぼ同じです。

1着の決まり手は逃げ21.2%(1,109/5,224レース)、捲り31.9%(1,664/5,224レース)、差し46.9%(2,451/5,224レース)でした。差しが逃げを大きく上回り、半分近くのレースで差しの選手が1着になっています。

長い直線なら差しが届きそうだ、というイメージはあります。ただ、イメージだけでは予想の材料になりません。差しが多かったうえに払戻まで高かったのか、差しの数字と配当を同じ対象範囲で比べます。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ21.2%(1,109/5,224レース)11,085円2,580円20.3%22.5%
捲り31.9%(1,664/5,224レース)14,529円4,435円29.7%30.8%
差し46.9%(2,451/5,224レース)24,463円6,540円40.6%46.7%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

差しで決まると平均24,463円。多い決まり手と高配当が重なった

逃げの平均配当は11,085円、中央値2,580円、1万円以上20.3%。捲りは平均14,529円、中央値4,435円、1万円以上29.7%。差しは平均24,463円、中央値6,540円、1万円以上40.6%でした。差しは回数だけでなく、真ん中の払戻と高配当の割合も一番高い結果です。

平均配当だけなら、少数の大きな払戻に引っ張られることがあります。ところが和歌山の差しは中央値も6,540円まで上がっています。普段の払戻に近い金額も、差しの決着で高い側へ寄っていました。

ここから言えるのは、差しで決まったレースに高い払戻が多かったという事実です。直線59.9mが原因だと断定するものではありません。級班、ラインの並び、得点1位の選手の位置が重なったときにも同じ差が残るかを後で見てみましょう。

和歌山競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当18,584円
中央値4,710円
5,000円未満51.8%(2,719/5,247レース)
1万円以上32.9%(1,726/5,247レース)
5万円以上8.2%(430/5,247レース)
10万円以上3.4%(180/5,247レース)

払戻が分かった5,247レースを分母にしています。

得点1位の選手は3着以内71.6%。和歌山は本命が毎回崩れる場ではない

和歌山で得点1位の選手が1着になった割合は38.7%(2,044/5,285レース)、3着以内は71.6%(3,783/5,285レース)、4着以下は28.4%(1,502/5,285レース)でした。人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手の成績です。

本命の選手は7割を超えるレースで3着以内に残りました。ただ、4着以下も約3割あります。得点1位の選手が残ったレースでも、差しで相手が1着へ入れば払戻は広がるため、本命の着順だけで和歌山の堅さを決めません。

3連単1万円以上は32.9%(1,726/5,247レース)。本命の4着以下28.4%と高配当32.9%は、近いようで意味が違います。前者は得点1位の選手の着順、後者は3着までの組み合わせ全体の払戻です。二つを分けて置くと、和歌山の荒れ方が少し見えやすくなります。

和歌山競輪の基本数値と同型場比較
項目和歌山比較・意味
3連単の平均配当18,584円同型場平均 16,699円
3連単の中央値4,710円同型場の場別中央値平均 4,251円
3連単1万円以上32.9%(1,726/5,247レース)同型場平均 30.5%
得点1位の選手が1着38.7%(2,044/5,285レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.6%(3,783/5,285レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.4%(1,502/5,285レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

和歌山競輪の3連単は平均18,584円、中央値4,710円。高配当だけで考えない

和歌山の3連単平均配当は18,584円、中央値は4,710円でした。5,000円未満は51.8%(2,719/5,247レース)、1万円以上は32.9%、5万円以上は8.2%、10万円以上は3.4%です。半分ほどは5,000円未満ですが、まとまった高配当も一定数あります。

平均18,584円と中央値4,710円には大きな開きがあります。普段のレースを思い浮かべるなら中央値、高配当がどの程度出たかを知りたいなら金額帯の割合を使う、と役割を分けると読み違えにくくなります。

差しの平均24,463円・中央値6,540円と比べると、和歌山では差しの決着が平均と中央値の両方を押し上げました。差しが多いから高いのか、高い払戻が差しに偏っていたのかは、この数字だけでは断定できません。それでも、他の決まり手との差は予想の入口になります。

S級の平均配当は22,249円。級班が変わると本命の残り方も変わる

S級は平均配当22,249円、中央値6,030円、1万円以上38.0%、得点1位の選手の4着以下32.9%。A級は平均20,680円、中央値5,280円、1万円以上35.5%、本命着外28.5%でした。S級はA級より配当も本命着外も高い数字です。

チャレンジは平均12,253円、中央値3,420円、1万円以上25.4%、本命着外26.9%。ガールズは平均8,384円、中央値2,060円、1万円以上16.4%、本命着外11.4%でした。級班ごとにレースの組み立てや力関係が違うため、和歌山全体の平均をそのまま当日の級班へ移しません。

差しの高配当を出走表へ戻すなら、まずS級かA級かを見てみましょう。同じ差しでも、S級の1万円以上38.0%とチャレンジの25.4%では、過去に出た払戻の水準が違います。本命の4着以下も同じ級班でそろえて比べることが大切です。

和歌山競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級22,249円6,030円38.0%(616/1,621レース)32.9%(535/1,626レース)22,284円
A級20,680円5,280円35.5%(772/2,177レース)28.5%(626/2,197レース)18,618円
チャレンジ12,253円3,420円25.4%(281/1,106レース)26.9%(299/1,113レース)11,549円
ガールズ8,384円2,060円16.4%(55/336レース)11.4%(39/342レース)10,341円

級班ごとに分母が異なります。

ラインが1・2着に残る割合は53.1%。それでも払戻は展開で変わる

ラインの情報が分かった4,580レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合は53.1%、最長ラインが1・2着に入った割合は22.7%でした。同じラインから2人が3着以内に入った割合は83.8%、得点上位2人が別ラインで決着した割合は46.9%です。

ラインが1・2着に残るレースが半分以上ある一方、最長ラインだけで決まったレースは22.7%でした。長いラインがあるからそのまま決まる、という単純な話ではありません。別線の捲りや番手の差しが届く余地が残ります。

ラインの形がまとまっていても、得点1位の選手が先頭にいるか番手にいるかで、最後の直線の展開は変わります。ラインが残ったか、相手がどこへ入ったか、3連単の払戻がどれくらいだったかを同じレースの結果として並べます。

和歌山競輪のライン決着率
集計した形結果
どこかのラインが1・2着53.1%(2,433/4,580レース)
最長ラインが1・2着22.7%(1,039/4,580レース)
同じラインから2人が3着以内83.8%(3,840/4,580レース)
得点上位2人が別ラインで決着46.9%(2,147/4,580レース)

ラインの情報が分かった対象レースの数字です。

差しタイプの得点1位の選手が先頭にいると、4着以下40.3%

得点1位の選手を、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数が最も多い戦法で分類しました。逃げタイプ、捲りタイプ、差しタイプの得点1位の選手を、それぞれの成績として比べています。タイプの違う選手の優劣を決める集計ではありません。

ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が19.1%、平均配当10,298円。捲りタイプは26.0%、7,863円。差しタイプは40.3%、9,361円でした。差しタイプが先頭にいると、4着以下が4割を超えています。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下は32.2%、平均配当8,408円。先頭の40.3%より低い数字です。長い直線で伸びる差しを得意にする選手でも、ライン先頭で自分から踏む形になると、結果が変わる可能性があります。

差しタイプの本命が先頭にいるレースでは、差しの高配当40.6%と本命着外40.3%という二つの数字が近い方向へ出ています。条件が一致すれば必ず荒れるわけではありませんが、和歌山の長い直線を考える材料としては、単なるバンクの印象より具体的です。

和歌山競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ95219.1%10,298円19.2%
先頭差し51140.3%9,361円20.0%
先頭捲り94426.0%7,863円14.9%
番手・3番手差し1,89232.2%8,408円16.4%
番手・3番手捲り12721.3%7,934円11.9%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

和歌山競輪の特徴を予想へ戻す。差し・級班・ラインを同じ表に置く

和歌山の基本成績は、得点1位の選手の3着以内71.6%、4着以下28.4%。3連単は平均18,584円、中央値4,710円、1万円以上32.9%でした。全体だけなら、本命が特に飛びやすい場とは決められません。

それでも、差しは1着46.9%、平均配当24,463円、中央値6,540円、1万円以上40.6%。S級の平均配当22,249円、本命着外32.9%。差しタイプの得点1位の選手がライン先頭なら4着以下40.3%。この三つを同じ出走表で確認できれば、和歌山らしい荒れ方に近づきます。

出走表では、まず級班とラインの並びを見てみましょう。次に得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプか、先頭か番手・3番手かを見てみましょう。最後に、差しの高配当が出やすかった形と当日の並びが重なるかを考えます。過去の割合を当日の確率とは扱いません。

長い直線だから差し、と一言で終わらせる必要はありません。差しの回数、払戻、本命の位置、級班が同じ方向へ動いた結果として、和歌山の特徴を読めます。数字がそろわないレースまで無理に波乱扱いしないことも、データを使ううえで大事な線引きです。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。