青森競輪は荒れる?差しの平均配当21,982円・本命着外27.2%を10年データで検証
青森競輪で高配当を狙うなら、まず気になるのは差しです。1着の決まり手で最も多いだけでなく、差しで決まったレースの平均配当は21,982円まで上がっています。
ただ、得点1位の選手が4着以下になった割合は27.2%。本命が毎回崩れる競輪場というほどではありません。差しが多くて払戻が伸びる青森と、本命の成績がそこまで悪くない青森。この2つが同時に出ているのが、今回の面白いところです。
青森は400mバンクで、みなし直線は58.9m。長い直線なら逃げ切りが苦しくなり、番手や別線の差しが届くのでしょうか。決まり手、得点1位の選手の得意戦法、ラインの位置まで数字を並べ、青森の荒れ方を追います。
レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。
- 対象期間:2016-04-16〜2026-07-25
- 調べたレース数:6,497レース
- バンク:400m・みなし直線58.9m・カント32°15′7″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
青森競輪がどの程度荒れているのかを、得点1位の選手の成績と3連単の払戻からまとめます。
そのうえで、逃げ・捲り・差しのどの決着で払戻が伸びたのか、得点1位の選手がどの戦法を得意にしているときに残りやすいのかを比べます。S級・A級・チャレンジ・ガールズは、それぞれ別の数字として扱います。
青森競輪は本命が崩れやすい?得点1位の選手は3着以内72.8%
この記事でいう得点1位の選手は、人気1位ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、過去のレースで同じ条件に置いて集計しています。
青森では、得点1位の選手が1着になった割合は39.4%(2,535/6,426レース)、3着以内は72.8%(4,675/6,426レース)、4着以下は27.2%(1,751/6,426レース)でした。3着以内に残るレースは7割を超えますが、1着まで届くレースは4割弱です。
3連単1万円以上の割合は30.6%(1,981/6,467レース)。全国平均30.9%とほぼ同じで、同じ形のバンクを集めた平均28.6%よりは1.4%低い数字です。青森は、本命の着外だけで極端に荒れる場とは言いにくい一方、払戻の中身には別の特徴がありそうです。
| 項目 | 青森 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 17,384円 | 同型場平均 16,785円 |
| 3連単の中央値 | 4,230円 | 同型場の場別中央値平均 4,286円 |
| 3連単1万円以上 | 30.6%(1,981/6,467レース) | 同型場平均 30.6% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.4%(2,535/6,426レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.8%(4,675/6,426レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.2%(1,751/6,426レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
青森競輪の平均配当17,384円は本当に高い?中央値は4,230円
青森の3連単平均配当は17,384円でした。ところが、払戻を小さい順に並べた中央値は4,230円です。平均と中央値が大きく離れているので、少数の大きな払戻が平均を押し上げています。
5,000円未満は53.9%(3,483/6,467レース)、1万円以上は30.6%(1,981/6,467レース)、5万円以上は7.4%(478/6,467レース)、10万円以上は3.1%(200/6,467レース)でした。青森で普段の払戻に近い水準を考えるなら中央値を、高配当の出やすさを考えるなら金額帯の割合を使うのが分かりやすいです。
平均配当17,384円だけを見て『青森は荒れる』と決めると、少し印象が強くなりすぎます。普段は4,230円付近の決着も多く、その中に大きな払戻が混ざるタイプです。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 17,384円 |
| 中央値 | 4,230円 |
| 5,000円未満 | 53.9%(3,483/6,467レース) |
| 1万円以上 | 30.6%(1,981/6,467レース) |
| 5万円以上 | 7.4%(478/6,467レース) |
| 10万円以上 | 3.1%(200/6,467レース) |
払戻が分かった6,467レースを分母にしています。
青森競輪はS級で配当が跳ねる?級班ごとの平均と中央値
級班をそろえると、青森で平均配当が最も高いのはS級の30,249円でした。中央値も6,895円、1万円以上の割合は40.7%(425/1,044レース)です。得点1位の選手が4着以下になった割合は32.4%(342/1,055レース)でした。
A級は平均16,266円、中央値4,830円、1万円以上33.0%、得点1位の選手の4着以下28.6%。チャレンジは平均13,374円、中央値2,980円、1万円以上24.1%、4着以下24.7%です。級班が変わると、払戻も本命の残り方も同じにはなりません。
ガールズは別集計で、平均配当13,063円、中央値1,735円、1万円以上20.0%、得点1位の選手の4着以下11.5%でした。S級・A級・チャレンジの数字をガールズへそのまま広げず、この表の範囲で読みます。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 30,249円 | 6,895円 | 40.7%(425/1,044レース) | 32.4%(342/1,055レース) | 21,713円 |
| A級 | 16,266円 | 4,830円 | 33.0%(602/1,827レース) | 28.6%(523/1,831レース) | 18,934円 |
| チャレンジ | 13,374円 | 2,980円 | 24.1%(209/869レース) | 24.7%(213/862レース) | 11,469円 |
| ガールズ | 13,063円 | 1,735円 | 20.0%(36/180レース) | 11.5%(21/182レース) | 10,007円 |
級班ごとに分母が異なります。
青森競輪で高配当になりやすい決まり手は?差しの平均配当21,982円
青森で1着になった決まり手は、逃げ22.5%(1,453/6,452レース)、捲り29.4%(1,895/6,452レース)、差し48.1%(3,104/6,452レース)でした。最も多いのは差しです。
払戻を比べると、逃げの平均配当は9,036円、捲りは16,176円、差しは21,982円。中央値も逃げ2,200円、捲り4,110円、差し5,610円で、差しは平均だけでなく中央値も高くなっています。1万円以上の割合も、逃げ18.9%、捲り29.9%、差し36.5%の順でした。
長い直線の青森では、逃げ切りよりも最後の直線で差しが届くレースのほうが、相手の入り方まで変わりやすいのかもしれません。ただし、バンクの長さだけで原因を決めることはできません。S級かA級か、差しの選手がラインのどこにいるかも一緒に見てみましょう。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 22.5%(1,453/6,452レース) | 9,036円 | 2,200円 | 18.9% | 22.4% |
| 捲り | 29.4%(1,895/6,452レース) | 16,176円 | 4,110円 | 29.9% | 31.0% |
| 差し | 48.1%(3,104/6,452レース) | 21,982円 | 5,610円 | 36.5% | 46.6% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
青森競輪の長い直線で、どのタイプの得点1位の選手が残る?
得点1位の選手が逃げタイプか、捲りタイプか、差しタイプかで、成績と払戻がどう変わるのかを比べました。選手同士を直接比べるのではなく、それぞれのタイプに分けたときの得点1位の選手の数字です。
逃げタイプの得点1位の選手は、1着54.2%、3着以内80.5%、4着以下19.5%。平均配当は8,890円、1万円以上は17.8%でした。長い直線でも、逃げを得意にする得点1位の選手は残りやすい結果です。
差しタイプでは1着30.0%、3着以内66.8%、4着以下33.2%。平均配当は9,287円、1万円以上は19.4%でした。捲りタイプは1着45.6%、3着以内74.8%、4着以下25.2%、平均配当9,779円、1万円以上16.6%。青森では、得点1位の選手が差しタイプのときに着外が増え、捲りタイプのときに平均配当が少し上がっています。
ここで大切なのは、差しの決着全体で平均配当が21,982円だったことと、差しタイプの得点1位の選手が4着以下になった割合が33.2%だったことは、同じ数字ではないという点です。決まり手の結果と、得点1位の選手の得意戦法は別の角度から青森を映しています。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 781 | 54.2% | 80.5% | 19.5% | 8,890円 | 17.8% |
| 差し | 1,815 | 30.0% | 66.8% | 33.2% | 9,287円 | 19.4% |
| 捲り | 803 | 45.6% | 74.8% | 25.2% | 9,779円 | 16.6% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
青森競輪のS級・A級・チャレンジで、得意戦法の差は広がる?
級班ごとに、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどれを得意にしていたかを並べると、青森の数字はさらに細かく変わります。
S級では、逃げタイプの4着以下が22.9%、平均配当7,217円。差しタイプは34.6%、8,431円。捲りタイプは30.1%、10,066円でした。S級では差しタイプの得点1位の選手が最も着外になりやすく、捲りタイプのレースで平均配当が最も高くなっています。
A級では、逃げタイプ21.5%・平均6,621円、差しタイプ33.0%・7,947円、捲りタイプ22.8%・8,411円。チャレンジでは、逃げタイプ15.9%・11,949円、差しタイプ31.6%・14,640円、捲りタイプ22.0%・13,501円でした。
差しタイプの着外がS級・A級・チャレンジでいずれも逃げタイプより多いのは、青森の記事で残しておきたい発見です。ただ、チャレンジの平均配当は高い一方で、級班そのもののレース展開やライン構成も影響します。得意戦法だけを理由に買い目を決める数字ではありません。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 131 | 22.9% | 7,217円 | 16.2% |
| S級 | 差し | 570 | 34.6% | 8,431円 | 15.3% |
| S級 | 捲り | 272 | 30.1% | 10,066円 | 14.4% |
| A級 | 逃げ | 335 | 21.5% | 6,621円 | 17.0% |
| A級 | 差し | 925 | 33.0% | 7,947円 | 19.9% |
| A級 | 捲り | 404 | 22.8% | 8,411円 | 15.4% |
| チャレンジ | 逃げ | 315 | 15.9% | 11,949円 | 19.4% |
| チャレンジ | 差し | 320 | 31.6% | 14,640円 | 25.3% |
| チャレンジ | 捲り | 127 | 22.0% | 13,501円 | 25.2% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
得点1位の選手がラインのどこにいるかで、成績と払戻はどう変わる?
同じ得意戦法でも、得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで結果が変わりました。まず先頭にいるケースでは、逃げタイプの4着以下が19.3%、平均配当8,894円。捲りタイプは25.8%、10,275円、差しタイプは37.1%、10,949円です。
先頭で走った差しタイプの得点1位の選手は、逃げタイプより4着以下が多く、平均配当も高くなりました。差しを得意にする選手が先頭を任されたとき、普段の得意な形と当日の役割がずれることが、数字に表れている可能性があります。これは仮説であり、原因まで断定する結果ではありません。
番手・3番手では、差しタイプの4着以下が32.2%、平均配当8,826円。捲りタイプは対象82レースで4着以下19.5%、平均配当5,385円でした。捲りタイプの番手・3番手は対象数が少ないため、青森全体の特徴とまでは扱いません。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 774 | 19.3% | 8,894円 | 17.6% |
| 先頭 | 差し | 391 | 37.1% | 10,949円 | 26.1% |
| 先頭 | 捲り | 721 | 25.8% | 10,275円 | 17.4% |
| 番手・3番手 | 差し | 1,424 | 32.2% | 8,826円 | 17.6% |
| 番手・3番手 | 捲り | 82 | 19.5% | 5,385円 | 9.9% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
青森競輪の荒れ方を読むなら、差しの多さと本命のタイプを並べる
ここまでの数字をつなぐと、青森は『得点1位の選手がいつも飛ぶ場』ではありません。3着以内は72.8%、4着以下は27.2%で、本命の成績は大きく崩れていません。
一方で、決まり手は差しが48.1%と多く、差しで決まったレースの平均配当は21,982円。さらに、得点1位の選手が差しタイプのときは4着以下が33.2%まで上がりました。長い直線で差しの決着が増え、差しタイプの得点1位の選手も残りきれない場面がある。この重なりが、青森の荒れ方を考える手がかりになります。
出走表を開いたら、まず級班とラインの並びを見てみましょう。そのうえで、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプか、ラインの先頭か番手・3番手かを照らし合わせます。過去の数字と当日の形が近いときだけ、青森の傾向を予想の材料にしてください。
青森競輪は荒れる?最後に、予想で迷ったときの数字の使い方
青森の3連単は平均17,384円ですが、中央値は4,230円です。数字の印象だけで高配当の場と決めるより、差しの決着で払戻が伸びていることに注目したほうが、青森らしい読み方に近づきます。
得点1位の選手は3着以内72.8%でした。逃げタイプなら4着以下19.5%と残りやすく、差しタイプなら33.2%まで上がります。S級・A級・チャレンジでも差が変わるので、級班を飛び越えて数字を当てはめないでください。
青森で迷ったときは、差しが届く並びなのか、本命の得意戦法とラインの位置がかみ合っているのかを確認しましょう。過去の数字が答えを決めるわけではありませんが、出走表のどこを読めばいいかは、かなり絞れます。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。