名古屋競輪は荒れる?400m・直線58.8mで差しと本命着外を検証
名古屋競輪で予想するとき、直線58.8mの長さは気になるところです。逃げた選手が最後まで粘るのか、長めの直線で番手や別線の差しが届くのか。名古屋はカント34°1′47″の400mバンクです。
過去の集計では、3連単1万円以上が31.4%、得点1位の選手が4着以下になった割合が28.8%でした。全体の数字だけなら、特別に本命が飛び続ける場とは言いにくい結果です。それでも、決まり手と本命のタイプを並べると差が出てきます。
1着の決まり手では差しが42.9%、平均配当は22,848円でした。得点1位の選手では逃げタイプの3着以内が80.6%、差しタイプは64.9%。さらに差しタイプがライン先頭にいると4着以下42.7%。名古屋の荒れ方を、この3つの数字からたどります。
レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。
- 対象期間:2016-01-12〜2026-07-12
- 調べたレース数:5,981レース
- バンク:400m・みなし直線58.8m・カント34°1′47″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
名古屋の得点1位の選手の基本成績、3連単の平均配当と中央値、級班ごとの配当と本命着外をまとめます。
そのうえで、逃げ・捲り・差しのどの戦法を得意にする得点1位の選手が残りやすいのか、ラインの先頭か番手・3番手かで成績と払戻がどう変わるのかを比べます。差しの決着が多いことと、差しタイプの本命が残ることが同じではない理由を、名古屋の数字に沿って読みます。
名古屋競輪の差しは42.9%。平均配当22,848円の決着
名古屋の1着の決まり手は、逃げ24.3%(1,427/5,871レース)、捲り32.8%(1,927/5,871レース)、差し42.9%(2,517/5,871レース)でした。差しが最も多く、捲りが続き、逃げはそれより少ない結果です。
差しの平均配当は22,848円、中央値6,300円、1万円以上39.6%。捲りは平均16,162円、中央値4,520円、1万円以上29.8%、逃げは平均9,239円、中央値2,225円、1万円以上19.1%でした。差しは決着の多さと払戻の高さが同じ方向に出ています。
直線58.8mなら差しが届きやすい、と考えるのは自然です。ただ、ここで分かるのは決まり手全体の結果です。得点1位の選手の得意戦法とラインの位置を加え、差しの多さが本命の崩れ方にも表れるかを見てみましょう。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 24.3%(1,427/5,871レース) | 9,239円 | 2,225円 | 19.1% | 22.3% |
| 捲り | 32.8%(1,927/5,871レース) | 16,162円 | 4,520円 | 29.8% | 30.7% |
| 差し | 42.9%(2,517/5,871レース) | 22,848円 | 6,300円 | 39.6% | 47.0% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
名古屋競輪の本命成績。得点1位の選手の4着以下は28.8%
この記事でいう本命は人気1位ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しました。1着、3着以内、4着以下を並べ、勝ち切ったか車券内に残ったかを別々に考えます。
名古屋で得点1位の選手が1着になった割合は38.5%(2,292/5,951レース)、3着以内は71.2%(4,238/5,951レース)、4着以下は28.8%(1,713/5,951レース)でした。1着まで届くのは4割弱ですが、3着以内には7割ほど残っています。
3連単1万円以上は31.4%(1,852/5,897レース)です。得点1位の選手が3着以内に残っても、相手の入り方で払戻は広がります。名古屋では、本命が飛んだレースだけを荒れた場面とせず、差しの決着で相手が入ったレースも含めて考えます。
| 項目 | 名古屋 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 17,470円 | 同型場平均 16,779円 |
| 3連単の中央値 | 4,470円 | 同型場の場別中央値平均 4,269円 |
| 3連単1万円以上 | 31.4%(1,852/5,897レース) | 同型場平均 30.6% |
| 得点1位の選手が1着 | 38.5%(2,292/5,951レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 71.2%(4,238/5,951レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 28.8%(1,713/5,951レース) | 同型場平均 28.5% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
名古屋競輪の平均配当17,470円。中央値4,470円との開き
名古屋の3連単平均配当は17,470円、中央値は4,470円でした。平均は大きな払戻の影響を受けやすく、中央値は払戻を小さい順に並べた中央の金額です。平均だけで普段のレースまで高配当だと考えないために、2つを並べます。
5,000円未満は53.2%(3,135/5,897レース)、1万円以上は31.4%(1,852/5,897レース)、5万円以上は7.9%(463/5,897レース)、10万円以上は3.4%(203/5,897レース)でした。半分を超えるレースは5,000円未満ですが、1万円以上のレースも3回に1回ほどあります。
決まり手別の中央値は、差し6,300円、捲り4,520円、逃げ2,225円です。差しは平均だけでなく中央値も高く、名古屋の配当を押し上げた決着として目立ちます。ここに本命のタイプとライン位置を並べると、差しの多さだけでは説明できない崩れ方が見えてきます。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 17,470円 |
| 中央値 | 4,470円 |
| 5,000円未満 | 53.2%(3,135/5,897レース) |
| 1万円以上 | 31.4%(1,852/5,897レース) |
| 5万円以上 | 7.9%(463/5,897レース) |
| 10万円以上 | 3.4%(203/5,897レース) |
払戻が分かった5,897レースを分母にしています。
名古屋競輪の級班別配当。S級は平均22,883円、本命着外32.5%
S級の平均配当は22,883円、中央値6,310円、1万円以上38.8%、得点1位の選手の4着以下32.5%でした。A級は平均18,307円、中央値5,030円、1万円以上33.1%、4着以下30.1%です。S級は配当も本命着外もA級より高くなっています。
チャレンジは平均11,518円、中央値2,540円、1万円以上22.8%、4着以下26.8%。ガールズは平均8,291円、中央値1,740円、1万円以上16.3%、4着以下9.6%でした。ガールズは別に集計しているため、S級・A級・チャレンジの数字をそのまま重ねません。
名古屋の場全体では1万円以上が31.4%ですが、S級では38.8%まで上がります。本命の4着以下もS級で32.5%です。直線の長さと差しを考えるときも、当日の級班に合う数字を使い、近い数字を使うことが大切です。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 22,883円 | 6,310円 | 38.8%(611/1,573レース) | 32.5%(514/1,580レース) | 22,239円 |
| A級 | 18,307円 | 5,030円 | 33.1%(895/2,705レース) | 30.1%(823/2,736レース) | 18,788円 |
| チャレンジ | 11,518円 | 2,540円 | 22.8%(288/1,264レース) | 26.8%(341/1,271レース) | 11,601円 |
| ガールズ | 8,291円 | 1,740円 | 16.3%(58/355レース) | 9.6%(35/364レース) | 10,348円 |
級班ごとに分母が異なります。
名古屋競輪の得点1位の選手。逃げタイプは残り、差しタイプは4着以下35.1%
得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法でタイプを分類しました。タイプの違う選手同士の優劣ではなく、それぞれのタイプに当たる得点1位の選手が名古屋でどんな成績と払戻になったかを比べています。
逃げタイプの得点1位の選手は、1着52.2%、3着以内80.6%、4着以下19.4%、平均配当8,249円でした。捲りタイプは1着46.8%、3着以内74.6%、4着以下25.4%、平均配当7,353円。差しタイプは1着27.9%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当9,045円です。
決まり手では差しが42.9%と最も多いのに、得点1位の選手のタイプ別では逃げタイプが3着以内80.6%と最も残り、差しタイプが4着以下35.1%で最も崩れています。名古屋では、差しが決まるレースの多さと、差しを得意にする本命の残り方は別に考えた方がよさそうです。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1,090 | 52.2% | 80.6% | 19.4% | 8,249円 | 16.9% |
| 差し | 2,795 | 27.9% | 64.9% | 35.1% | 9,045円 | 18.9% |
| 捲り | 1,136 | 46.8% | 74.6% | 25.4% | 7,353円 | 13.5% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
S級・A級・チャレンジで、差しタイプの本命着外を比べる
S級では、差しタイプの得点1位の選手の4着以下が37.9%、平均配当6,430円でした。捲りタイプは26.6%、3,830円、逃げタイプは21.4%、7,067円です。S級では差しタイプの本命着外が目立ちます。
A級では差しタイプの4着以下が33.4%、平均配当9,097円。捲りタイプは27.4%、8,260円、逃げタイプは21.3%、8,327円でした。チャレンジでは差しタイプ34.9%、13,779円、捲りタイプ17.5%、12,292円、逃げタイプ16.3%、8,659円です。
長めの直線という同じ特徴でも、級班を変えると目立つ数字は変わります。S級とA級では差しタイプの着外、チャレンジでは差しタイプの着外と払戻が目に入ります。名古屋の数字を使うなら、当日の級班を合わせることが先です。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 173 | 21.4% | 7,067円 | 10.0% |
| S級 | 差し | 899 | 37.9% | 6,430円 | 12.7% |
| S級 | 捲り | 406 | 26.6% | 3,830円 | 7.7% |
| A級 | 逃げ | 512 | 21.3% | 8,327円 | 17.5% |
| A級 | 差し | 1,409 | 33.4% | 9,097円 | 20.0% |
| A級 | 捲り | 536 | 27.4% | 8,260円 | 16.5% |
| チャレンジ | 逃げ | 405 | 16.3% | 8,659円 | 19.2% |
| チャレンジ | 差し | 487 | 34.9% | 13,779円 | 27.3% |
| チャレンジ | 捲り | 194 | 17.5% | 12,292円 | 17.7% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
名古屋競輪で差しタイプの得点1位の選手が先頭だと、4着以下42.7%
得点1位の選手のタイプが同じでも、ラインの先頭か番手・3番手かで役割は違います。先頭なら自分で前へ踏み、番手・3番手なら前の選手の後ろから伸びる形です。名古屋では、差しタイプがライン先頭にいると本命着外が大きく上がりました。
ライン先頭の得点1位の選手は、差しタイプの4着以下が42.7%、平均配当11,634円。捲りタイプは25.4%、7,465円、逃げタイプは19.2%、8,220円でした。差しタイプが先頭にいる形では、本命が4着以下になる割合が4割を超えています。
番手・3番手では、差しタイプの4着以下が33.1%、平均配当8,364円、捲りタイプは25.9%、6,305円でした。先頭の差しタイプ42.7%より低い数字です。差しの決着が多いという事実だけでなく、得点1位の選手がどの位置にいるかまでそろえると、名古屋の崩れ方が具体的になります。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 1,065 | 19.2% | 8,220円 | 16.6% |
| 先頭 | 差し | 586 | 42.7% | 11,634円 | 23.6% |
| 先頭 | 捲り | 1,028 | 25.4% | 7,465円 | 13.7% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,209 | 33.1% | 8,364円 | 17.7% |
| 番手・3番手 | 捲り | 108 | 25.9% | 6,305円 | 12.0% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
名古屋競輪の荒れ方は、差しの決着と本命の位置に表れる
名古屋の3連単1万円以上は31.4%、平均配当17,470円、中央値4,470円。得点1位の選手の4着以下は28.8%でした。基本数字からは、高配当はあるものの、本命が毎回飛ぶ場とは読めません。
一方で、差しは1着の42.9%、平均配当22,848円、中央値6,300円、1万円以上39.6%。得点1位の選手では逃げタイプが3着以内80.6%と残りやすく、差しタイプは4着以下35.1%。差しタイプが先頭にいると42.7%まで上がりました。
当日の出走表では、まず級班とラインを確認し、得点1位の選手がどの戦法を得意にしているかを見てみましょう。先頭か番手・3番手かまでそろえ、差しの払戻と本命着外の両方に近い形かを考える。名古屋では、差しが多いから差しタイプをそのまま買う、とは決めません。
名古屋競輪は荒れる?差しの配当と本命のタイプを並べる
名古屋は400mで、みなし直線は58.8m、カントは34°1′47″です。3連単1万円以上31.4%、得点1位の選手の4着以下28.8%という数字だけなら、極端に荒れやすい場とは言いにくい結果です。
ただ、差しの決着は42.9%と多く、平均配当22,848円、中央値6,300円、1万円以上39.6%。得点1位の選手は逃げタイプが残りやすく、差しタイプが先頭にいると4着以下42.7%。決まり手の多さと本命の崩れ方は、同じ方向には動きません。
名古屋で迷ったときは、直線58.8mだから差し、と一言で終わらせないでください。級班、得点1位の選手のタイプ、ラインの位置をそろえ、差しで払戻が広がった形と本命が崩れた形の両方に近いかまで見ると、名古屋で荒れる理由が具体的になります。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。