小倉競輪は荒れる?差し41.7%・本命着外28.5%を10年比較

小倉競輪は荒れる?差し41.7%・本命着外28.5%を10年比較

「小倉は荒れるの?」と考えたとき、平均配当だけでは答えが出ません。本命が残って相手だけが広がったのか、それとも本命そのものが飛んだのかで、レースの印象は変わります。小倉は400mバンクで、みなし直線は56.9m。カントは34°1′48″です。

10年分の集計では、3連単1万円以上が30.2%、得点1位の選手が4着以下になった割合が28.5%でした。得点1位の選手は3着以内に71.5%残っています。全体の数字だけなら、特別に荒れやすい場とは言いにくい結果です。

ただ、1着の決まり手は差しが41.7%と最も多く、差しで決まったレースの平均配当は21,486円。さらに、差しタイプの得点1位の選手がライン先頭にいると4着以下42.7%まで上がっています。小倉の荒れ方は、差しの回数と本命の位置を並べると輪郭が出てきます。

小倉競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-01-01〜2026-07-26
  • 調べたレース数:11,703レース
  • バンク:400m・みなし直線56.9m・カント34°1′48″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

小倉で得点1位の選手が1着・3着以内・4着以下に入った割合、3連単の平均配当と中央値をまとめます。S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当も、級班ごとに比べます。

そのあとで、逃げ・捲り・差しを得意にする得点1位の選手の成績と払戻を並べ、ライン先頭か番手・3番手かで本命着外がどう変わるかを追います。小倉では差しが多いという事実が、どのタイプと位置で配当の広がりにつながったのかを数字で見てみましょう。

小倉競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.5%

この記事でいう本命は、人気1位の選手ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しています。人気やオッズとは別の基準なので、車券で最も売れている選手と同じとは限りません。

小倉で得点1位の選手が1着になった割合は39.2%(4,562/11,651レース)、3着以内は71.5%(8,326/11,651レース)、4着以下は28.5%(3,325/11,651レース)でした。勝ち切るのは4割ほどですが、3着以内には7割を超えて残っています。

3連単1万円以上は30.2%(3,466/11,493レース)です。全国平均30.9%より0.7%低く、同型場平均32.0%より1.8%低い数字でした。いずれも大きな開きではなく、小倉全体を堅い場と断定する材料にも、荒れる場と断定する材料にもなりません。

本命が車券内に残ったレースでも、差しで2着や3着の相手が変われば払戻は広がります。小倉では本命の着外率だけで結論を出さず、差しの決まり方と配当を先に比べます。

小倉競輪の基本数値と同型場比較
項目小倉比較・意味
3連単の平均配当15,962円同型場平均 18,102円
3連単の中央値4,230円同型場の場別中央値平均 4,531円
3連単1万円以上30.2%(3,466/11,493レース)同型場平均 32.0%
得点1位の選手が1着39.2%(4,562/11,651レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.5%(8,326/11,651レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.5%(3,325/11,651レース)同型場平均 28.7%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

小倉競輪の3連単は平均15,962円、中央値4,230円

小倉の3連単平均配当は15,962円、中央値は4,230円でした。平均配当は一部の大きな払戻で上がり、中央値は払戻を小さい順に並べた中央の金額です。二つの金額を並べると、普段の払戻と、平均を押し上げた大きな配当を区別できます。

5,000円未満は54.0%(6,208/11,493レース)、1万円以上は30.2%(3,466/11,493レース)、5万円以上は7.0%(804/11,493レース)、10万円以上は2.7%(308/11,493レース)でした。半分を超えるレースは5,000円未満で、10万円以上は一部です。

平均15,962円に対して中央値4,230円。小倉にも大きな払戻が混ざっていますが、それが毎回出るわけではありません。差しの決着やS級の数字が、全体の平均からどれほど離れているかを次に比べます。

小倉競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当15,962円
中央値4,230円
5,000円未満54.0%(6,208/11,493レース)
1万円以上30.2%(3,466/11,493レース)
5万円以上7.0%(804/11,493レース)
10万円以上2.7%(308/11,493レース)

払戻が分かった11,493レースを分母にしています。

小倉競輪は差し41.7%。差しの平均配当は21,486円

1着の決まり手は、逃げ25.1%(2,881/11,484レース)、捲り33.2%(3,809/11,484レース)、差し41.7%(4,794/11,484レース)でした。差しが4割を超え、捲り、逃げの順に続いています。

払戻は、逃げが平均9,311円、中央値2,310円、1万円以上20.1%。捲りが平均13,977円、中央値4,290円、1万円以上29.8%。差しが平均21,486円、中央値5,770円、1万円以上36.5%でした。差しは決着の数が最も多いだけでなく、三つの払戻指標でも一番高い数字です。

みなし直線56.9mは、400mの中では中くらいの長さです。直線の数値だけで差しの多さや高配当の原因を決めることはできません。ただ、小倉の実績では差しが多く、差しで決まったときの払戻も高い。この事実に本命のタイプとライン位置を並べます。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ25.1%(2,881/11,484レース)9,311円2,310円20.1%22.5%
捲り33.2%(3,809/11,484レース)13,977円4,290円29.8%31.8%
差し41.7%(4,794/11,484レース)21,486円5,770円36.5%45.7%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

小倉競輪の級班別配当|S級平均22,990円、1万円以上39.0%

級班別の平均配当は、S級22,990円、A級14,865円、チャレンジ11,042円、ガールズ12,355円でした。S級が全体平均15,962円を大きく上回り、A級・チャレンジは下がっています。中央値はS級6,440円、A級4,400円、チャレンジ2,710円、ガールズ1,840円です。

1万円以上はS級39.0%(1,067/2,739レース)、A級30.1%(1,763/5,853レース)、チャレンジ23.0%(497/2,161レース)、ガールズ18.8%(137/730レース)でした。得点1位の選手の4着以下は、S級34.3%(945/2,752レース)、A級28.8%(1,708/5,939レース)、チャレンジ26.9%(590/2,192レース)、ガールズ10.5%(77/734レース)です。

小倉の高配当と本命着外は、S級で同時に目立ちます。とはいえ、S級の22,990円を小倉全体の平均として扱ったり、ガールズの18.8%を他の級班へ広げたりはできません。当日の級班に合う数字で数字を読んでください。

小倉競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級22,990円6,440円39.0%(1,067/2,739レース)34.3%(945/2,752レース)23,617円
A級14,865円4,400円30.1%(1,763/5,853レース)28.8%(1,708/5,939レース)19,534円
チャレンジ11,042円2,710円23.0%(497/2,161レース)26.9%(590/2,192レース)12,083円
ガールズ12,355円1,840円18.8%(137/730レース)10.5%(77/734レース)9,781円

級班ごとに分母が異なります。

小倉競輪の得点1位の選手|差しタイプは4着以下35.1%

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法でタイプを分類しました。逃げタイプ、捲りタイプ、差しタイプそれぞれの得点1位の選手が、小倉でどんな成績と払戻になったかを比べています。タイプの違う選手の優劣を決める集計ではありません。

逃げタイプの得点1位の選手は、1着53.3%、3着以内79.9%、4着以下20.1%、平均配当8,575円でした。捲りタイプは1着47.1%、3着以内75.5%、4着以下24.5%、平均配当8,810円。差しタイプは1着28.1%、3着以内64.9%、4着以下35.1%、平均配当10,598円です。

差しの決着は41.7%と最多ですが、差しタイプの得点1位の選手は4着以下も35.1%と最も高くなりました。差しが決まりやすいことと、差しを得意にする本命が残ることは同じではありません。小倉では、このずれが本命の着外と配当の両方を考える入口になります。

小倉競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ2,12053.3%79.9%20.1%8,575円18.7%
捲り2,42247.1%75.5%24.5%8,810円17.5%
差し5,28928.1%64.9%35.1%10,598円22.3%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

小倉競輪では、A級・チャレンジの差しタイプで配当が広がる

S級では、差しタイプの得点1位の選手が4着以下になる割合が36.9%、平均配当7,765円でした。捲りタイプは29.7%、6,411円、逃げタイプは31.4%、7,339円です。S級では差しタイプの本命着外が最も高くなっています。

A級では差しタイプの4着以下が33.7%、平均配当11,320円。捲りタイプは23.3%、10,212円、逃げタイプは19.9%、8,917円でした。チャレンジでは差しタイプが36.9%、平均配当13,205円、捲りタイプは18.0%、8,769円、逃げタイプは15.6%、8,629円です。

A級とチャレンジで差しタイプの本命が4着以下になると、平均配当も11,320円、13,205円まで上がりました。小倉全体の差しの平均21,486円と同じ指標ではありませんが、差しタイプの着外が増える級班で払戻も広がるという流れは共通しています。

小倉競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ32231.4%7,339円15.6%
S級捲り74729.7%6,411円11.7%
S級差し1,48636.9%7,765円15.5%
A級逃げ1,06519.9%8,917円19.4%
A級捲り1,30323.3%10,212円20.2%
A級差し2,99233.7%11,320円24.7%
チャレンジ逃げ73315.6%8,629円19.1%
チャレンジ捲り37218.0%8,769円19.5%
チャレンジ差し81136.9%13,205円26.2%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

小倉競輪で差しタイプの得点1位の選手が先頭だと、4着以下42.7%

得点1位の選手がライン先頭にいる場合は、自分で前へ踏んでラインを引っ張ります。番手・3番手なら、前の選手の後ろから最後に伸びる形です。小倉では、差しタイプがどの位置にいるかで本命着外が大きく変わりました。

ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が19.8%、平均配当8,556円。捲りタイプは24.2%、8,679円、差しタイプは42.7%、11,916円でした。差しタイプが先頭にいると、4着以下と平均配当が3タイプの中で最も高くなっています。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下が32.8%、平均配当10,224円、捲りタイプは26.3%、10,196円でした。差しタイプは先頭42.7%から番手・3番手32.8%へ下がりますが、逃げタイプの先頭19.8%と比べれば高い数字です。差しの高配当と本命着外を一緒に考えるなら、先頭かどうかが大きな分かれ目です。

小倉競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ2,06519.8%8,556円18.6%
先頭捲り2,21124.2%8,679円17.4%
先頭差し1,17242.7%11,916円24.6%
番手・3番手逃げ5532.7%9,343円25.0%
番手・3番手捲り20926.3%10,196円18.0%
番手・3番手差し4,11232.8%10,224円21.7%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

小倉競輪の荒れ方は、差しタイプの本命が先頭にいると強く出る

小倉の3連単1万円以上は30.2%、平均配当15,962円、中央値4,230円。得点1位の選手の4着以下は28.5%でした。場全体だけなら、本命が毎回飛ぶ競輪場とは言いにくい結果です。

ただ、差しは1着41.7%、平均配当21,486円、中央値5,770円、1万円以上36.5%。差しタイプの得点1位の選手は4着以下35.1%、ライン先頭では42.7%まで上がりました。S級も平均22,990円、1万円以上39.0%と全体より高い数字です。

小倉では、差しの決着が多いこと、差しで払戻が上がること、差しタイプの本命が先頭で崩れやすいことが一つの流れになっています。全体の30.2%だけでなく、当日の級班とライン位置までそろえると、荒れる理由を具体的に考えられます。

小倉競輪は荒れる?直線56.9mで差しと本命位置を読む

小倉は400mバンクで、みなし直線56.9m、カント34°1′48″です。3連単1万円以上は30.2%、得点1位の選手の4着以下は28.5%。走路の長さだけで、堅い・荒れるを決める数字ではありません。

実績では、差しが1着41.7%、平均配当21,486円、1万円以上36.5%。差しタイプの得点1位の選手が先頭にいると、4着以下42.7%、平均配当11,916円でした。S級なら平均22,990円、1万円以上39.0%も近い表になります。

出走表では、まず級班をそろえ、得点1位の選手の得意戦法を見てみましょう。差しタイプがライン先頭なら、過去の42.7%と11,916円に近い形かを考える。差しの決まり手と、先頭の本命着外が同時に当日の並びへ出ているとき、小倉の荒れ方を予想へ生かしやすくなります。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。