京王閣競輪の特徴|400m・短直線でも差し49.1%・高配当を検証
京王閣は、直線が短いから前の選手が有利。そんなイメージを持ちやすい競輪場です。ところが、10年分の1着決まり手で最も多かったのは差し49.1%。差しの平均配当も26,369円でした。
3連単1万円以上は33.7%、平均配当は19,690円。得点1位の選手の4着以下は27.8%で、同じ短直線グループの28.5%とほぼ同じです。本命が特別に飛ぶというより、差しやラインの分かれ方で払戻が広がるタイプに見えます。
短直線なのに差しが多い。その違和感を出発点に、バンクの数字、級班、決まり手、ライン、得点1位の選手の位置を順に比べます。京王閣らしい荒れ方がどこにあるのか、数字の動いた場所を絞っていきます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。S級・A級・チャレンジの結果を中心に、級班ごとの数字を比べます。
- 対象期間:2016-01-09〜2026-08-01
- 調べたレース数:5,966レース
- バンク:400m・短直線・みなし直線51.5m・カント32°10′34″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
京王閣の400m・短直線・みなし直線51.5m・カント32°10′34″というバンクの特徴と、決まり手・配当の実績を比べます。
場全体、S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当、得点1位の選手の基本成績、ライン構成と位置までまとめます。
「短直線だから前残り」という印象と、差し49.1%・差しの平均配当26,369円という実績がどこまで結び付くのかを考えます。
京王閣競輪のバンク特徴|400m・みなし直線51.5m・カント32°10′34″
京王閣は400mバンクで、みなし直線は51.5m。分類上は400m・短直線のグループです。カントは32°10′34″。ゴール前で追い込める距離が長くないため、前にいる選手が有利に感じられます。 この記事では、みなし直線53m以下を「400m・短直線グループ」として比べています。これは当サイトの比較区分で、全国共通の基準ではありません。400m・短直線グループの平均は逃げ24.2%、捲り32.1%、差し43.6%。京王閣では逃げは3.3%低い、捲りは2%低い、差しは5.5%高いです。
実際の1着決まり手は、逃げ20.9%、捲り30.1%、差し49.1%。差しがほぼ半分です。しかも差しの平均配当は26,369円、中央値7,170円、1万円以上41.3%。短直線の印象と、差しが多く高配当になっている実績にズレがあります。
このズレこそ、京王閣を数字で読む面白さです。バンクの形だけで前残りと決めず、短い直線でも差しが届いたレースの級班やラインをたどると、荒れ方の理由が少し具体的になります。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 20.9%(1,230/5,891レース) | 9,844円 | 2,540円 | 20.5% | 24.2% |
| 捲り | 30.1%(1,771/5,891レース) | 15,458円 | 4,440円 | 30.4% | 32.1% |
| 差し | 49.1%(2,890/5,891レース) | 26,369円 | 7,170円 | 41.3% | 43.6% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
京王閣競輪の基本成績|得点1位の選手の4着以下は27.8%
得点1位の選手が1着になった割合は39.2%(2,330/5,948レース)、3着以内は72.2%(4,296/5,948レース)、4着以下は27.8%(1,652/5,948レース)でした。人気1位ではなく、競走得点が単独で最も高かった選手を本命として集計しています。
同じ短直線グループの本命4着以下は28.5%。京王閣との差は0.7%なので、ほぼ同じです。京王閣は本命が毎回崩れる場ではありません。3着以内には7割以上残っているため、場名だけで本命を外す読み方は合いにくい結果です。
一方、3連単1万円以上は33.7%で、同型場平均31.2%より2.5%高い結果でした。本命の着外はほぼ同じなのに、高配当は少し多い。この差は、差しや別線が相手に入って払戻が広がった可能性を考えさせます。
| 項目 | 京王閣 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 19,690円 | 同型場平均 16,840円 |
| 3連単の中央値 | 4,840円 | 同型場の場別中央値平均 4,465円 |
| 3連単1万円以上 | 33.7%(1,993/5,912レース) | 同型場平均 31.2% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.2%(2,330/5,948レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.2%(4,296/5,948レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.8%(1,652/5,948レース) | 同型場平均 28.5% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
本命の選手が飛ぶ場面をもう少し詳しく見るなら、京王閣競輪の荒れる記事もどうぞ。
京王閣競輪の配当|平均19,690円・中央値4,840円
京王閣の3連単平均配当は19,690円、中央値は4,840円でした。平均と中央値の開きが大きいので、普段の払戻は4,840円に近く、一部の大きな結果が平均を押し上げています。
5,000円未満は50.6%(2,992/5,912レース)、1万円以上は33.7%(1,993/5,912レース)、5万円以上は8.9%(526/5,912レース)、10万円以上は3.8%(226/5,912レース)でした。落ち着いた払戻が半分ほどある一方、高配当も一定数出ています。
同じ短直線グループの平均配当は16,840円、中央値4,465円、1万円以上31.2%。京王閣は平均で2,850円、中央値で375円、1万円以上で2.5%高い結果です。中央値の差は小さいので、普段の払戻まで大きく違うとは言いません。目立つのは平均と1万円以上の方です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 19,690円 |
| 中央値 | 4,840円 |
| 5,000円未満 | 50.6%(2,992/5,912レース) |
| 1万円以上 | 33.7%(1,993/5,912レース) |
| 5万円以上 | 8.9%(526/5,912レース) |
| 10万円以上 | 3.8%(226/5,912レース) |
払戻が分かった5,912レースを分母にしています。
京王閣競輪の級班別配当|S級は平均24,521円・1万円以上41.1%
級班別では、S級の平均配当が24,521円、中央値7,025円、1万円以上41.1%で最も高い結果でした。A級は平均20,989円・中央値5,265円・1万円以上35.3%、チャレンジは12,203円・2,850円・23.8%です。
得点1位の選手の4着以下も、S級31.9%、A級29.1%、チャレンジ24.5%でした。S級は配当が高いだけでなく、本命の選手が4着以下になる割合も場全体の27.8%より4.1%高い結果です。短直線で差しが届く展開と、S級の力関係が重なると荒れやすくなります。
ガールズは平均配当10,360円、中央値2,275円、1万円以上17.6%、得点1位の選手の4着以下8.8%でした。数字の規模も本命の残り方も違うため、S級やA級の話をそのまま広げず、区分ごとの数字として扱います。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 24,521円 | 7,025円 | 41.1%(755/1,838レース) | 31.9%(588/1,843レース) | 21,630円 |
| A級 | 20,989円 | 5,265円 | 35.3%(897/2,542レース) | 29.1%(747/2,563レース) | 16,830円 |
| チャレンジ | 12,203円 | 2,850円 | 23.8%(273/1,146レース) | 24.5%(283/1,157レース) | 12,190円 |
| ガールズ | 10,360円 | 2,275円 | 17.6%(68/386レース) | 8.8%(34/385レース) | 9,291円 |
級班ごとに分母が異なります。
ガールズの数字も気になるなら、京王閣競輪のガールズ記事で続きを読めます。
京王閣競輪で差しが多い理由|決まり手と払戻を比べる
差し49.1%は、逃げ20.9%の2倍以上です。捲りも30.1%あるため、前の選手がそのまま押し切るより、後ろから届く決着が多い結果になっています。短い直線でも、番手や後方からの一伸びが1着まで届くレースが積み重なりました。
差しの平均配当26,369円、中央値7,170円、1万円以上41.3%は、三つとも逃げ・捲りを上回ります。差しが多いだけなら、よく出る決まり手というだけで終わります。京王閣では差しが出たときの払戻まで高く、荒れ方と結び付く結果です。
ただし、差しの決まり手は1着選手の結果です。得点1位の選手が差しを得意にしているか、ラインの先頭か番手かは別の集計になります。ここを混ぜずに、決まり手全体と本命の成績を並べるのがポイントです。
逃げ・捲り・差しの数字をさらに見るなら、京王閣競輪の決まり手記事へ。
京王閣競輪のライン|最長ラインが1・2着に入る割合は22.4%
ラインの情報が分かった5,226レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合は52.5%、最長ラインが1・2着に入った割合は22.4%でした。同じラインから2人が3着以内に入った割合は83.4%、得点上位2人が別ラインで決着した割合は47.5%です。
長いラインが毎回残るわけではなく、別ラインの選手が車券へ入る場面も半分近くあります。3-2-2-2では別線決着56.9%、平均配当38,602円でした。ラインが4本に分かれる構成で、短直線でも相手が広がり、高配当へ寄っています。
ラインの残り方だけでなく、どの選手が1着になったかも重要です。差しが1着になったレースが多い京王閣では、最長ラインの先頭が粘るより、番手や別線の選手が最後に届いた結果が払戻を押し上げた可能性があります。
| 集計した形 | 結果 |
|---|---|
| どこかのラインが1・2着 | 52.5%(2,746/5,226レース) |
| 最長ラインが1・2着 | 22.4%(1,173/5,226レース) |
| 同じラインから2人が3着以内 | 83.4%(4,357/5,226レース) |
| 得点上位2人が別ラインで決着 | 47.5%(2,480/5,226レース) |
ラインの情報が分かった対象レースの数字です。
ラインの残り方をもう少し詳しく見るなら、京王閣競輪のライン記事も読んでみてください。
京王閣競輪の得点1位の選手|得意戦法とライン位置で差が出る
得点1位の選手を、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどれが多かったかによって分類しました。逃げタイプは3着以内80.1%、4着以下19.9%、平均配当9,306円。捲りタイプは73.3%、26.7%、8,515円。差しタイプは67.7%、32.3%、8,864円でした。
短直線で差しの決着が多い一方、得点1位の選手の成績は逃げタイプが最も安定しています。バンク全体の差しと、得点1位の選手の得意戦法は同じ景色ではありません。差しの高配当を、差しタイプの本命へそのまま移さないようにします。
ラインの先頭にいる差しタイプは4着以下37.7%、平均配当10,395円でした。番手・3番手の差しタイプは4着以下30.8%、平均8,459円。差しを得意にする本命の選手が先頭を走る形は、京王閣で本命が崩れやすく、払戻も広がる組み合わせです。
S級では差しタイプの4着以下33.2%、逃げタイプ27.9%。A級では差し31.8%、捲り24.8%、チャレンジでは差し31.6%、逃げ13.7%でした。級班までそろえると、同じ得意戦法でも着外の大きさが変わります。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 捲り | 1,019 | 26.5% | 8,824円 | 15.1% |
| 先頭 | 差し | 576 | 37.7% | 10,395円 | 20.4% |
| 先頭 | 逃げ | 1,139 | 20.0% | 9,359円 | 18.1% |
| 番手・3番手 | 捲り | 124 | 28.2% | 5,923円 | 17.4% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,148 | 30.8% | 8,459円 | 16.8% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
京王閣競輪は荒れる?|短直線の印象より差しとS級を重く見る
京王閣は、得点1位の選手の4着以下が27.8%で、同型場とほぼ同じです。本命の選手が特別に飛びやすいわけではありません。ここは「荒れる競輪場」と決める前に押さえたい数字です。
それでも、差し49.1%・平均配当26,369円・1万円以上41.3%、S級平均24,521円・1万円以上41.1%、3-2-2-2の別線決着56.9%・平均配当38,602円は、荒れ方を考える材料になります。短い直線でも後ろの選手が届き、ラインが分かれると相手が広がる。その結果として払戻が大きくなっています。
1%未満の差はほぼ同じと考えます。京王閣の特徴として重く置くのは、複数の数字が同じ方向へ動いたところです。本命の着外だけでなく、決まり手、級班、ライン構成、平均配当までそろった条件を優先します。
京王閣競輪の出走表で確かめたいこと
まず級班を見てみましょう。S級なら平均配当24,521円、1万円以上41.1%、本命4着以下31.9%。場全体より荒れた方向へ動いた数字です。次に、ラインが3-2-2-2のように4本へ分かれているかを見てみましょう。過去は別線56.9%、平均38,602円でした。
続いて、得点1位の選手の得意戦法とライン内の位置を見てみましょう。差しタイプが先頭なら4着以下37.7%、番手・3番手なら30.8%。同じ選手のタイプでも、走る位置が変われば参考にする数字も変わります。
最後に、当日の展開が差しへ寄りそうかを考えます。差しの決着と高配当が同じ方向へ出ているのは京王閣の大きな特徴ですが、バンクの形だけで結果を決めません。過去と近い並びがそろったときに、数字を予想の材料へ持ち込みます。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの印象だけで決まり手を断定せず、当日の級班、ライン、得点1位の選手の得意戦法と位置を見てください。