京王閣競輪の決まり手|差し49.1%・平均配当26,369円を検証

京王閣競輪の決まり手|差し49.1%・平均配当26,369円を検証

京王閣って、直線が短いから前にいる選手がそのまま残る印象はありませんか。ところが、1着の決まり手で最も多かったのは差しで、割合は49.1%。差しで決まったレースの平均配当も26,369円まで上がっています。

場全体の3連単1万円以上は33.7%、平均配当は19,690円でした。同じ短直線の競輪場と比べても、1万円以上は31.2%で、京王閣の数字は2.5%高い結果です。

では、短い直線でも差しが届くレースはどんな形だったのか。得点1位の選手の成績、級班、得意戦法、ラインの位置、そして払戻を順番にたどります。

京王閣競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。

  • 対象期間:2016-01-09〜2026-08-01
  • 調べたレース数:5,966レース
  • バンク:400m・短直線・みなし直線51.5m・カント32°10′34″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

京王閣で逃げ・捲り・差しがどれくらい1着になり、その決着でいくらの払戻が出たのかをまとめます。

得点1位の選手が1着・3着以内・4着以下になった割合と、得意戦法別・級班別・ライン位置別の成績も掲載します。

短直線なのに差しの割合と払戻が高い。その特徴が本命の着外や高配当にどこまで重なるのか、数字の大きな動きを中心に読み解きます。

京王閣競輪の基本成績|得点1位の選手は3着以内72.2%

まず、本命と呼ぶ選手の成績から始めます。ここでいう得点1位の選手は、人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。

京王閣では、得点1位の選手が1着になった割合は39.2%(2,330/5,948レース)、3着以内は72.2%(4,296/5,948レース)、4着以下は27.8%(1,652/5,948レース)でした。7割以上は車券内に残っていますが、勝ち切った割合は4割弱です。

同じ短直線グループの本命4着以下は28.5%なので、京王閣との差は0.7%。この程度なら、ほぼ同じと考えてよさそうです。本命の選手が特別に飛びやすい競輪場だと、ここだけからは言えません。

一方、3連単1万円以上は33.7%(1,993/5,912レース)でした。こちらは同型場平均31.2%より2.5%高い結果です。本命の着外は同型場とほぼ同じなのに、払戻は少し広がる。この食い違いが、京王閣を決まり手から掘る理由になります。

京王閣競輪の基本数値と同型場比較
項目京王閣比較・意味
3連単の平均配当19,690円同型場平均 16,840円
3連単の中央値4,840円同型場の場別中央値平均 4,465円
3連単1万円以上33.7%(1,993/5,912レース)同型場平均 31.2%
得点1位の選手が1着39.2%(2,330/5,948レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内72.2%(4,296/5,948レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下27.8%(1,652/5,948レース)同型場平均 28.5%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

京王閣競輪は短直線でも差しが多い|決まり手別の配当を比較

京王閣は400mバンクで、みなし直線は51.5m。400mの短直線グループに入ります。カントは32°10′34″です。直線が短いなら、前にいる選手が有利になりそうなところですが、1着の決まり手は差し49.1%が最多でした。

逃げは20.9%、捲りは30.1%。差しがほぼ半分を占めています。しかも差しの平均配当は26,369円、中央値は7,170円、1万円以上は41.3%。逃げの平均9,844円・中央値2,540円・1万円以上20.5%と比べると、払戻の開きはかなり大きい結果です。

短い直線で差しが届くこと自体が意外ですが、京王閣ではその差しが高配当にもつながっています。捲りも平均15,458円まで上がるものの、差しほどではありません。多い決まり手と高い払戻が同じところに出ている点が、今回の大きな発見です。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ20.9%(1,230/5,891レース)9,844円2,540円20.5%24.2%
捲り30.1%(1,771/5,891レース)15,458円4,440円30.4%32.1%
差し49.1%(2,890/5,891レース)26,369円7,170円41.3%43.6%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

京王閣競輪の3連単配当|平均19,690円と中央値4,840円の開き

京王閣の3連単平均配当は19,690円、中央値は4,840円でした。平均だけを見ると高い払戻が続くようにも感じますが、中央値は普段のレースに近い水準です。

5,000円未満は50.6%(2,992/5,912レース)、1万円以上は33.7%(1,993/5,912レース)、5万円以上は8.9%(526/5,912レース)、10万円以上は3.8%(226/5,912レース)でした。半分ほどは5,000円未満ですが、10万円以上も226レースあります。

差しの中央値は7,170円で、全体の4,840円を上回りました。差しで決まったときは、一部の大きな払戻だけではなく、普段の配当も高めです。短直線なのに差しが出やすく、その決着の払戻も広い。この二つが同時に出ています。

京王閣競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当19,690円
中央値4,840円
5,000円未満50.6%(2,992/5,912レース)
1万円以上33.7%(1,993/5,912レース)
5万円以上8.9%(526/5,912レース)
10万円以上3.8%(226/5,912レース)

払戻が分かった5,912レースを分母にしています。

京王閣競輪の級班別配当|S級は平均24,521円、1万円以上41.1%

級班を分けると、S級の平均配当は24,521円、中央値は7,025円、1万円以上は41.1%でした。A級は平均20,989円・中央値5,265円・1万円以上35.3%、チャレンジは12,203円・2,850円・23.8%です。

S級では得点1位の選手が4着以下になった割合も31.9%でした。A級は29.1%、チャレンジは24.5%。S級は払戻が高いだけでなく、本命の選手が4着以下になる割合も場全体の27.8%より高くなっています。

ガールズは平均10,360円、中央値2,275円、1万円以上17.6%、得点1位の選手の4着以下8.8%でした。ここは同じ表に並べてもレースの組み立てが違うため、他の級班の数字と一つにまとめません。

京王閣の高配当を考えるとき、まずS級の数字が目に入ります。短直線で差しが多いことに加え、S級では本命の選手が残り切らないレースも増える。この重なりが、場全体の1万円以上33.7%を押し上げている可能性があります。

京王閣競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級24,521円7,025円41.1%(755/1,838レース)31.9%(588/1,843レース)21,630円
A級20,989円5,265円35.3%(897/2,542レース)29.1%(747/2,563レース)16,830円
チャレンジ12,203円2,850円23.8%(273/1,146レース)24.5%(283/1,157レース)12,190円
ガールズ10,360円2,275円17.6%(68/386レース)8.8%(34/385レース)9,291円

級班ごとに分母が異なります。

京王閣競輪の得点1位の選手|逃げ・捲り・差しで成績は変わる?

得点1位の選手について、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどの回数がいちばん多かったかを拾い、タイプごとに結果を比べました。逃げタイプの選手と捲りタイプの選手を直接対戦させた数字ではなく、それぞれのタイプに分類された得点1位の選手の成績です。

逃げタイプは1着52.2%、3着以内80.1%、4着以下19.9%、平均配当9,306円。捲りタイプは1着43.7%、3着以内73.3%、4着以下26.7%、平均8,515円。差しタイプは1着30.5%、3着以内67.7%、4着以下32.3%、平均8,864円でした。

短直線で差しの決着が49.1%もある一方、得点1位の選手の成績は逃げタイプが最も安定しています。バンク全体で差しが多いからといって、差しを得意にする本命の選手まで残りやすいとは限りません。ここは京王閣の面白いズレです。

差しタイプの4着以下は32.3%で、逃げタイプより12.4%高い結果でした。ただし、差しタイプの平均配当は8,864円で、逃げタイプの9,306円を下回ります。本命の選手が飛ぶ割合と、払戻の高さは同じ動きをしていません。

京王閣競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
捲り1,14343.7%73.3%26.7%8,515円15.3%
差し2,72530.5%67.7%32.3%8,864円17.6%
逃げ1,15852.2%80.1%19.9%9,306円18.0%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

京王閣競輪のS級・A級・チャレンジ|差しタイプの本命成績と配当

級班をそろえて得意戦法を比べると、数字の表情が変わります。S級の差しタイプは4着以下33.2%、平均配当6,750円、1万円以上12.6%。逃げタイプは4着以下27.9%、平均8,806円、1万円以上14.9%でした。

A級では差しタイプの4着以下が31.8%、平均配当8,887円、1万円以上18.7%。捲りタイプは4着以下24.8%、平均9,954円、1万円以上16.8%です。A級では、差しタイプの本命が飛びやすい一方、1万円以上の割合は捲りタイプと大きく変わりません。

チャレンジでは差しタイプの平均配当が13,899円、1万円以上26.2%、4着以下31.6%でした。逃げタイプは平均10,787円、1万円以上20.4%、4着以下13.7%。短直線でもチャレンジの差しタイプは、着外と高配当が同じ方向へ動いています。

同じ差しタイプでも、S級・A級・チャレンジで数字はそろいません。京王閣の差しを一つの数字だけで語るより、級班まで出走表に合わせた方が、当日のレースへ持ち込みやすくなります。

京王閣競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級捲り49330.2%6,267円11.6%
S級差し1,01833.2%6,750円12.6%
S級逃げ20427.9%8,806円14.9%
A級捲り49124.8%9,954円16.8%
A級差し1,28031.8%8,887円18.7%
A級逃げ53721.8%8,350円17.3%
チャレンジ捲り15921.4%11,072円22.4%
チャレンジ差し42731.6%13,899円26.2%
チャレンジ逃げ41713.7%10,787円20.4%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

京王閣競輪で本命が飛ぶ場面|ラインの先頭にいる差しタイプに注目

得点1位の選手がラインのどこを走るかでも、成績は変わります。ラインの先頭なら自分で前へ踏み、番手や3番手なら前の選手の後ろから伸びる形です。同じ得意戦法でも、レースの役割が違います。

ライン先頭の得点1位の選手では、差しタイプの4着以下が37.7%、平均配当10,395円、1万円以上20.4%でした。捲りタイプは4着以下26.5%、平均8,824円、逃げタイプは20.0%、平均9,359円です。

短直線で差しの決着が多い京王閣でも、差しタイプの選手がライン先頭にいると、本命の4着以下は37.7%まで上がりました。差しを得意にする選手が、番手ではなく先頭でレースを運ぶ。この形は、京王閣で警戒する材料になりそうです。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下は30.8%、平均配当8,459円でした。先頭の37.7%より6.9%低く、平均配当も1,936円低い結果です。捲りタイプは対象124レースで4着以下28.2%でした。対象数が少ない組み合わせは、目立つ数字でも参考値として扱います。

京王閣競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭捲り1,01926.5%8,824円15.1%
先頭差し57637.7%10,395円20.4%
先頭逃げ1,13920.0%9,359円18.1%
番手・3番手捲り12428.2%5,923円17.4%
番手・3番手差し2,14830.8%8,459円16.8%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

京王閣競輪の荒れ方|短直線で差しが多く、S級で配当が広がる

ここまでの数字を並べると、京王閣は「本命がどのレースでも飛ぶ競輪場」ではありません。得点1位の選手の4着以下は27.8%で、同じ短直線グループの28.5%とほぼ同じです。

それでも3連単1万円以上は33.7%、差しの1万円以上は41.3%、S級の1万円以上は41.1%でした。短い直線で差しが多く、差しの払戻が高い。さらにS級では本命の選手が4着以下になる割合も31.9%。京王閣の荒れ方は、この組み合わせにあります。

ただし、差しタイプの得点1位の選手が必ず飛ぶわけではありません。タイプ全体では4着以下32.3%、ライン先頭に限ると37.7%。当日の出走表で差しタイプの本命の選手が先頭を走るのか、番手にいるのかを見ておきたいだけでも、見るべき数字は変わります。

短直線だから前残り、と決めつける必要もありません。京王閣では、実際の1着決まり手と払戻は差し側に大きく寄っています。バンクの印象と実績が違うときこそ、その違いが高配当に結び付いているかを見ておきたい価値があります。

京王閣競輪の出走表で拾いたいポイント

出走表を開いたら、まずS級かどうかを見てみましょう。S級は平均配当24,521円、1万円以上41.1%、得点1位の選手の4着以下31.9%でした。京王閣全体の数字より、荒れやすい方向へ動いています。

次に、得点1位の選手の直近4ヶ月の得意戦法を見てみましょう。差しタイプなら、その選手がライン先頭か番手・3番手かで過去の数字が変わりました。先頭の差しタイプは4着以下37.7%、番手・3番手は30.8%です。

最後に、差しで決まりそうなラインかどうかを考えます。差しの平均配当は26,369円、中央値は7,170円、1万円以上は41.3%。ただ、過去と当日の並びが同じとは限りません。近い級班と位置関係がそろったときに、過去の結果を参考にします。

本命4着以下27.8%と同型場平均28.5%の違いは0.7%なので、ほぼ同じです。小さな差を無理に京王閣の特徴と呼ばず、差しの払戻やS級の数字、ライン先頭の差しタイプのように、複数の数字が大きく動いた部分を重く置きます。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。直線の長さだけで決まり手の理由を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。