前橋競輪のライン決着|335mで長いラインは残る?構成別の配当を検証
前橋で3人のラインと2人のラインが並んでいたら、まず人数の多いラインを軸にしたくなりますよね。ところが、過去の結果では最長ラインが1・2着に入った割合は24.4%。「長いラインだからそのまま残る」とは言い切れません。
一方で、どこかのラインが1・2着に入った割合は58.5%でした。ライン決着そのものは半分を超えています。さらに3-2-2-2や3-3-2-1のようにラインが細かく分かれる形では、平均配当が3万円を超えました。
前橋は335mで、みなし直線は46.7m。カントは36°です。周回が短く、仕掛けの判断が詰まりやすそうなバンクで、ラインが残る形と荒れる形はどこで分かれるのか。人数だけでなく、ライン構成、得点1位の選手の位置、決まり手、払戻まで比べてまとめます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。ラインの比較は、ラインの情報が分かったS級・A級・チャレンジのレースが対象です。
- 対象期間:2016-01-01〜2026-07-24
- 調べたレース数:7,022レース
- バンク:335m・みなし直線46.7m・カント36°0′0″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
前橋でラインが1・2着に入った割合、最長ラインが残った割合、得点上位2人が別ラインで決着した割合を比べます。
3-2-2や3-2-2-2などのライン構成ごとに、ラインの残り方と3連単の平均配当も並べます。得点1位の選手の成績、位置、決まり手、級班までそろえ、どんな並びで払戻が広がったのかを追います。
前橋競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内72.1%
前橋で得点1位の選手が1着になった割合は39.2%(2,737/6,987レース)、3着以内は72.1%(5,037/6,987レース)、4着以下は27.9%(1,950/6,987レース)でした。ここでいう得点1位の選手は、人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。
3連単1万円以上の割合は27.4%(1,902/6,934レース)。同型場の平均30.2%と比べると、前橋だけが特別に荒れやすい数字ではありません。だからこそ、ライン構成や位置を加えたときに数字がどう動くかが重要になります。
得点1位の選手が3着以内に残ったレースでも、同じラインの選手が残るか、別ラインの選手が割って入るかで払戻は変わります。まず本命の残り方を置き、そこへラインの結果を並べます。
| 項目 | 前橋 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 14,647円 | 同型場平均 17,285円 |
| 3連単の中央値 | 3,670円 | 同型場の場別中央値平均 4,122円 |
| 3連単1万円以上 | 27.4%(1,902/6,934レース) | 同型場平均 30.2% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.2%(2,737/6,987レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.1%(5,037/6,987レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.9%(1,950/6,987レース) | 同型場平均 28.7% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
前橋競輪のライン決着|どこかのラインが1・2着に入る割合は58.5%
ラインの情報が分かった5,946レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合は58.5%(3,479/5,946レース)でした。同じラインから2人が3着以内に入った割合は87.3%(5,191/5,946レース)。ラインで決まるレース自体は、かなり多い結果です。
ただし、最長ラインが1・2着に入った割合は24.4%(1,449/5,946レース)にとどまりました。人数の一番多いラインだけでなく、別のラインが1着や2着に食い込む場面も含まれています。前橋では「長いラインが残るか」と「どこかのラインで決まるか」を同じ意味にしない方がよさそうです。
得点上位2人が別ラインで決着した割合は41.5%(2,467/5,946レース)。本命候補が同じラインに集まるレースと、別々のラインにいるレースでは、車券の組み立てだけでなく払戻の広がり方も変わります。
| 集計した形 | 結果 |
|---|---|
| どこかのラインが1・2着 | 58.5%(3,479/5,946レース) |
| 最長ラインが1・2着 | 24.4%(1,449/5,946レース) |
| 同じラインから2人が3着以内 | 87.3%(5,191/5,946レース) |
| 得点上位2人が別ラインで決着 | 41.5%(2,467/5,946レース) |
ラインの情報が分かった対象レースの数字です。
前橋競輪のライン構成別データ|3-2-2-2は別線決着50.9%、平均配当30,945円
よく出る3-2-2では、どこかのラインが1・2着に入った割合が56.5%、別線決着が43.5%、平均配当は11,333円でした。3-3-1はライン決着66.4%、別線決着33.6%、平均11,568円です。人数の多いラインがある形では、ライン決着の割合も比較的高く出ています。
ところが、3-2-2-2になるとライン決着は49.1%、別線決着は50.9%に逆転し、平均配当は30,945円まで上がりました。3-3-2-1もライン決着59.8%、別線決着40.2%ですが、平均配当は31,361円です。ラインが残る割合が極端に低くなくても、配当が大きくなる構成があります。
3-2-1-1はライン決着58.5%、平均13,793円。2-2-2-1は51.2%、11,524円。3-3-3は63.0%、21,583円でした。前橋のラインを読むなら、最長ラインの人数だけでは足りません。ラインがいくつに割れ、1・2着へどの程度入り、そこでいくら戻ったのかを一緒に置く必要があります。
| ライン構成 | 対象 | どこかのラインが1・2着 | 別線決着 | 3連単平均配当 |
|---|---|---|---|---|
| 3-2-2 | 1,759レース | 56.5%(993/1,759レース) | 43.5%(766/1,759レース) | 11,333円 |
| 3-3-1 | 887レース | 66.4%(589/887レース) | 33.6%(298/887レース) | 11,568円 |
| 3-2-1-1 | 468レース | 58.5%(274/468レース) | 41.5%(194/468レース) | 13,793円 |
| 2-2-2-1 | 455レース | 51.2%(233/455レース) | 48.8%(222/455レース) | 11,524円 |
| 3-2-2-2 | 397レース | 49.1%(195/397レース) | 50.9%(202/397レース) | 30,945円 |
| 3-3-2-1 | 363レース | 59.8%(217/363レース) | 40.2%(146/363レース) | 31,361円 |
| 3-3-3 | 354レース | 63.0%(223/354レース) | 37.0%(131/354レース) | 21,583円 |
ラインの情報が分かったレースを対象にしています。
前橋競輪のラインと決まり手|差し35.3%で平均配当18,952円
前橋の1着決まり手は、逃げ32.3%(2,236/6,917レース)、捲り32.4%(2,240/6,917レース)、差し35.3%(2,441/6,917レース)でした。逃げ・捲り・差しの回数は近く、差しが少し多い程度です。
平均配当は逃げ8,290円、捲り15,952円、差し18,952円。1万円以上は逃げ17.6%、捲り31.7%、差し32.4%でした。ラインが残ったかどうかだけではなく、最後にどの位置から差しや捲りが届いたかで金額が広がっています。
335mでカント36°という前橋の形から、捲りが一気に増えると想像しやすいかもしれません。実際には捲りは32.4%で、差しの方が多く、払戻も高い結果でした。ラインの人数と決まり手を別々にせず、どのラインのどの位置から決まったのかを見てみましょう。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 32.3%(2,236/6,917レース) | 8,290円 | 2,040円 | 17.6% | 28.7% |
| 捲り | 32.4%(2,240/6,917レース) | 15,952円 | 4,765円 | 31.7% | 34.5% |
| 差し | 35.3%(2,441/6,917レース) | 18,952円 | 4,670円 | 32.4% | 36.8% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
前橋競輪の本命とライン位置|差しタイプが先頭だと4着以下37.1%
得点1位の選手がラインの先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで、ラインの中で担う役割は変わります。先頭なら前へ踏んでラインを引っ張り、番手・3番手なら前の選手の後ろから伸びる形です。前橋では、この位置と得意戦法を組み合わせました。
ライン先頭の得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下16.9%・平均配当8,090円、捲りタイプ23.6%・8,250円、差しタイプ37.1%・10,332円でした。差しタイプが先頭にいるレースでは、本命の4着以下も平均配当も高く出ています。
番手・3番手では、逃げタイプの4着以下28.9%・平均配当9,858円、捲りタイプ25.0%・6,957円、差しタイプ34.1%・9,476円でした。差しタイプは先頭37.1%、番手・3番手34.1%と、どちらの位置でも高めです。
ただし、番手・3番手の逃げタイプは対象38レースです。小さな分母から出た数字を、3-2-2-2のような構成全体へ広げることはできません。位置、得意戦法、対象レース数をそろえた範囲で考えます。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 1,260 | 16.9% | 8,090円 | 15.9% |
| 先頭 | 捲り | 1,035 | 23.6% | 8,250円 | 14.9% |
| 先頭 | 差し | 758 | 37.1% | 10,332円 | 18.6% |
| 番手・3番手 | 逃げ | 38 | 28.9% | 9,858円 | 28.9% |
| 番手・3番手 | 捲り | 128 | 25.0% | 6,957円 | 14.3% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,692 | 34.1% | 9,476円 | 19.4% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
前橋競輪の級班別ライン予想|S級は平均配当20,648円・本命4着以下33.6%
級班別の平均配当はS級20,648円、A級14,261円、チャレンジ10,357円、ガールズ10,553円でした。中央値はS級6,265円、A級3,750円、チャレンジ2,300円、ガールズ1,995円です。
1万円以上はS級38.6%、A級26.1%、チャレンジ20.6%、ガールズ20.4%。得点1位の選手の4着以下はS級33.6%、A級28.3%、チャレンジ26.0%、ガールズ10.5%でした。S級は払戻が高く、得点1位の選手が4着以下になる割合も上がっています。
同じライン構成でも、S級とA級では選手の動きや決まり手が変わる可能性があります。前橋のライン構成別平均配当を当日のすべての級班へ広げず、S級ならS級の数字、A級ならA級の数字を近い基準に置きます。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 20,648円 | 6,265円 | 38.6%(626/1,622レース) | 33.6%(554/1,650レース) | 21,691円 |
| A級 | 14,261円 | 3,750円 | 26.1%(870/3,331レース) | 28.3%(950/3,352レース) | 17,986円 |
| チャレンジ | 10,357円 | 2,300円 | 20.6%(314/1,526レース) | 26.0%(397/1,526レース) | 11,519円 |
| ガールズ | 10,553円 | 1,995円 | 20.4%(90/442レース) | 10.5%(47/446レース) | 10,921円 |
級班ごとに分母が異なります。
前橋競輪の3連単配当|平均14,647円、中央値3,670円
前橋全体の3連単平均配当は14,647円、中央値は3,670円でした。5,000円未満は57.6%(3,992/6,934レース)、1万円以上は27.4%(1,902/6,934レース)、5万円以上は6.3%(438/6,934レース)、10万円以上は2.3%(158/6,934レース)です。
平均と中央値に開きがあるため、前橋の払戻は一部の大きな結果に引っ張られています。3-2-2の平均11,333円に対して、3-2-2-2は30,945円、3-3-2-1は31,361円。構成が複雑になったときに大きな払戻が増えた事実は、ラインから荒れ方を考える材料になります。
ただ、複雑な構成なら必ず大穴になるわけではありません。3-3-3はライン決着63.0%で平均21,583円です。ラインが残る割合が高くても相手が広がれば配当は上がるため、別線決着率だけで金額を決めません。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 14,647円 |
| 中央値 | 3,670円 |
| 5,000円未満 | 57.6%(3,992/6,934レース) |
| 1万円以上 | 27.4%(1,902/6,934レース) |
| 5万円以上 | 6.3%(438/6,934レース) |
| 10万円以上 | 2.3%(158/6,934レース) |
払戻が分かった6,934レースを分母にしています。
前橋競輪のラインから荒れ方を読む順番
まず、出走表のライン構成を数えます。3-2-2のように三つのラインがあるのか、3-2-2-2のように四つに割れているのかで、過去の比較対象が変わります。ラインの人数が一番多いところだけに目を置かず、構成全体を合わせます。
次に、得点1位の選手がどのラインにいるかを見てみましょう。得点上位2人が別ラインにいる形は、前橋で41.5%ありました。得点1位の選手が先頭なら得意戦法も確認し、差しタイプの先頭で4着以下37.1%という数字に近いかを比べます。
そのうえで、決まり手と払戻を並べます。前橋は差し35.3%、平均配当18,952円。ライン決着の形に差しや捲りが入り、当日の級班もS級に近いなら、ライン構成別の高配当と本命の成績を同じ範囲で考えられます。
最後に、対象レース数と分母を見てみましょう。3-2-2-2は397レース、番手・3番手の逃げタイプは38レースです。数字の大きさだけでなく、どのくらいのレースから出た結果かを見ると、過去の傾向を当日の予想へ持ち込みすぎずに済みます。
前橋競輪は荒れる?|ラインが複雑になると配当が広がる
前橋では、どこかのラインが1・2着に入る割合は58.5%でした。最長ラインが1・2着に入る割合は24.4%で、長いラインだけが勝つ場ではありません。ライン決着の多さと、最長ラインの強さは別の数字です。
ライン構成別では、3-2-2-2の平均配当が30,945円、3-3-2-1が31,361円まで上がりました。どちらもラインが毎回崩れるわけではありませんが、複数のラインが入り組んだ形で払戻が大きくなっています。前橋の荒れ方は、ラインが残らないことだけでなく、残るラインと相手の組み合わせが広がるところにあります。
得点1位の選手がライン先頭にいるときは、差しタイプの4着以下が37.1%。差しの平均配当も18,952円でした。短い335mと急なカント36°を理由に捲りだけを警戒するより、得点1位の選手のタイプと位置をライン構成へ合わせる方が、前橋のデータには沿っています。
S級の平均配当20,648円、1万円以上38.6%、本命4着以下33.6%も見逃せません。構成、位置、得意戦法、級班がそろったときに、過去のどの表に近いかを見てみましょう。バンクの形だけで着順の原因を断定せず、数字が同じ方向へ動いた部分を予想の材料に残します。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。