久留米競輪の特徴|400m・短直線で差し43.1%・平均配当18,758円
久留米競輪は直線が短いから、先行した選手がそのまま残る。そんなイメージで予想する人も多いはずです。ところが、1着の決まり手で一番多かったのは差しの43.1%でした。
差しで決まったレースの平均配当は24,483円。よく出る決まり手と、払戻を大きくした決まり手が同じでした。得点1位の選手の4着以下も30.4%あり、久留米は前が残るだけのバンクとは言い切れません。
400m・みなし直線50.7m・カント31°28′37″という形を起点に、級班、得意戦法、ライン内の位置を並べます。久留米で本命の選手が崩れやすい場面と、差しが配当へ表れる場面を数字から探ります。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。S級・A級・チャレンジの結果を中心に、級班ごとの数字を比べます。
- 対象期間:2016-01-07〜2026-06-22
- 調べたレース数:6,773レース
- バンク:400m・短直線・みなし直線50.7m・カント31°28′37″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
久留米の400m・短直線という特徴と、得点1位の選手の1着・3着以内・4着以下をまとめます。
3連単の平均配当、中央値、金額帯、S級・A級・チャレンジ・ガールズの級班別配当を比べます。
逃げ・捲り・差しの決着、ラインの残り方、得点1位の選手の得意戦法と位置まで比べ、久留米らしい荒れ方を具体的にたどります。
久留米競輪は400m・短直線|50.7mの直線をどう読むか
久留米の周長は400m、みなし直線は50.7m、カントは31°28′37″です。400mの中では短直線のグループに入ります。最後の直線が長い競輪場ほど、直線へ入ってから差し返す時間はありません。先行や捲りが早めに決まれば、そのまま押し切る形も考えやすいバンクです。
ただ、実際の1着決まり手は逃げ22.9%、捲り34.0%、差し43.1%。短い直線でも差しが最多になっています。短直線だから前が絶対に有利、というイメージだけでは久留米の結果を説明しきれません。
差しが多く出る理由を、直線の形だけに求めることはできません。ラインの先頭がどこまで踏んだか、番手の選手がどの位置で直線へ入ったか、級班や得点差がどうだったかが重なります。まず基本の成績と払戻を並べてから、差しの中身へ進みます。
| 項目 | 久留米 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 18,758円 | 同型場平均 16,995円 |
| 3連単の中央値 | 4,810円 | 同型場の場別中央値平均 4,470円 |
| 3連単1万円以上 | 33.6%(2,239/6,667レース) | 同型場平均 31.2% |
| 得点1位の選手が1着 | 37.3%(2,520/6,757レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 69.6%(4,705/6,757レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 30.4%(2,052/6,757レース) | 同型場平均 28.0% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
久留米競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内69.6%
久留米で得点1位の選手が1着になった割合は37.3%(2,520/6,757レース)、3着以内は69.6%(4,705/6,757レース)、4着以下は30.4%(2,052/6,757レース)でした。競走得点が単独で最も高かった選手を、本命として集計しています。人気順とは別の数字です。
1着まで届いたレースは4割に届かず、3着以内に残ったレースは約7割。裏返すと、得点1位の選手が勝ち切れなくても、相手に入って車券内へ残るケースが多い結果です。久留米の本命を考えるときは、1着率だけでなく4着以下30.4%も外せません。
3連単1万円以上は33.6%(2,239/6,667レース)。本命の選手が4着以下になる割合と高配当の割合は、似た数字に見えても同じ指標ではありません。本命が崩れたときに相手まで広がったのか、残ったまま着順が入れ替わったのかで払戻は変わります。
本命の選手が飛ぶ場面をもう少し詳しく見るなら、久留米競輪の荒れる記事もどうぞ。
久留米競輪の配当|平均18,758円でも中央値は4,810円
3連単の平均配当は18,758円、中央値は4,810円でした。平均は一部の大きな払戻に引っ張られますが、中央値は配当を低い順に並べた真ん中の金額です。普段のレースがどのあたりに集まっているかを知るには、二つを並べた方が実感に近づきます。
5,000円未満は50.9%、1万円以上は33.6%、5万円以上は8.8%、10万円以上は3.9%。半分以上は5,000円未満ですが、10万円以上の払戻も一定数あり、平均を押し上げています。久留米は毎回大穴という場ではなく、落ち着いた決着の中に大きな払戻が混ざるタイプです。
この配当の形を決まり手と比べると、差しの平均24,483円が目立ちます。逃げの平均10,017円、捲りの平均17,450円より高く、差しは回数だけでなく払戻の面でも久留米の印象を作っています。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 18,758円 |
| 中央値 | 4,810円 |
| 5,000円未満 | 50.9%(3,395/6,667レース) |
| 1万円以上 | 33.6%(2,239/6,667レース) |
| 5万円以上 | 8.8%(587/6,667レース) |
| 10万円以上 | 3.9%(261/6,667レース) |
払戻が分かった6,667レースを分母にしています。
久留米競輪の級班別配当|荒れ方が大きいのはS級
S級の平均配当は23,797円、中央値6,400円、1万円以上40.0%、得点1位の選手の4着以下33.2%でした。A級は平均18,234円、中央値5,095円、1万円以上33.8%、4着以下30.4%。チャレンジは平均11,630円、中央値2,880円、1万円以上23.6%、4着以下28.5%です。
S級は配当も本命の着外も高い側へ動いています。選手の力が拮抗するレースや、ラインの仕掛けが重なるレースでは、久留米の短い直線でも相手が広がるのでしょう。少なくとも、場全体の数字を級班へそのまま当てはめることはできません。
ガールズは平均配当10,540円、中央値2,180円、1万円以上19.1%、得点1位の選手の4着以下16.1%。同じ久留米でも、通常の級班とは配当と本命成績の形が違います。表の数字はそれぞれの分母で計算しているため、級班をまたいで一つの割合へ足しません。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 23,797円 | 6,400円 | 40.0%(968/2,423レース) | 33.2%(814/2,453レース) | 21,750円 |
| A級 | 18,234円 | 5,095円 | 33.8%(938/2,772レース) | 30.4%(852/2,803レース) | 17,289円 |
| チャレンジ | 11,630円 | 2,880円 | 23.6%(253/1,072レース) | 28.5%(312/1,094レース) | 12,286円 |
| ガールズ | 10,540円 | 2,180円 | 19.1%(72/377レース) | 16.1%(62/384レース) | 9,261円 |
級班ごとに分母が異なります。
ガールズの数字も気になるなら、久留米競輪のガールズ記事で続きを読めます。
久留米競輪の決まり手|差し43.1%・平均配当24,483円
逃げは22.9%で平均配当10,017円、捲りは34.0%で17,450円、差しは43.1%で24,483円でした。久留米では差しが一番多く、平均配当も一番高い決まり手です。短直線の印象からは意外に感じる結果かもしれません。 この記事では、みなし直線53m以下を「400m・短直線グループ」として比べています。これは当サイトの比較区分で、全国共通の基準ではありません。400m・短直線グループの平均は逃げ23.9%、捲り31.4%、差し44.6%。久留米では逃げは1%低い、捲りは2.6%高い、差しは1.5%低いです。
差しの1万円以上は41.3%。逃げの20.5%、捲りの32.7%より高く、差しが決まったときは払戻まで広がりやすい数字です。ただし、差しの選手が人気薄だったのか、得点1位の選手が番手にいたのかまでは、この割合だけで分かりません。
そこで、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプに当たるかを分類します。逃げタイプの選手と捲りタイプの選手を直接対決させるのではなく、得点1位の選手がそれぞれのタイプだったレースを同じ基準で比べる考え方です。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 22.9%(1,520/6,632レース) | 10,017円 | 2,510円 | 20.5% | 23.9% |
| 捲り | 34.0%(2,255/6,632レース) | 17,450円 | 4,830円 | 32.7% | 31.4% |
| 差し | 43.1%(2,857/6,632レース) | 24,483円 | 6,650円 | 41.3% | 44.6% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
逃げ・捲り・差しの数字をさらに見るなら、久留米競輪の決まり手記事へ。
久留米競輪のライン決着|最長ラインが1・2着に入る割合は23.0%
ラインの情報が分かった5,754レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合が55.2%、最長ラインが1・2着に入った割合が23.0%、同じラインから2人が3着以内に入った割合が84.7%でした。ラインの選手が車券内へ残る場面は多い一方、最長ラインの1・2着だけで決着するわけではありません。
得点上位2人が別ラインで決着した割合は44.8%。久留米の短い直線では、最長ラインがそのまま押し切る形だけでなく、別線の捲りや番手の差しが着順へ入り込むレースもあります。差しの高配当を考えるなら、先頭のラインだけを追わない方がよさそうです。
ラインの長さは、数字を見ただけで着順の原因になるわけではありません。得点1位の選手が先頭にいるのか、番手・3番手にいるのかで、同じ得意戦法でもレース中の役割が変わります。ここからは位置と戦法を並べた数字を取り上げます。
| 集計した形 | 結果 |
|---|---|
| どこかのラインが1・2着 | 55.2%(3,179/5,754レース) |
| 最長ラインが1・2着 | 23.0%(1,323/5,754レース) |
| 同じラインから2人が3着以内 | 84.7%(4,873/5,754レース) |
| 得点上位2人が別ラインで決着 | 44.8%(2,575/5,754レース) |
ラインの情報が分かった対象レースの数字です。
ラインの残り方をもう少し詳しく見るなら、久留米競輪のライン記事も読んでみてください。
久留米競輪の本命と得意戦法|差しタイプは4着以下35.7%
得点1位の選手の直近4ヶ月の逃げ・捲り・差し回数で、最も多い戦法をタイプとして分類しました。差しタイプの4着以下は35.7%、平均配当8,649円。捲りタイプは27.2%、平均7,222円、逃げタイプは21.4%、平均6,966円でした。
差しタイプの得点1位の選手は、逃げタイプや捲りタイプより4着以下が高い結果です。差しが多い久留米の結果と合わせると、差しが得意な選手が本命になったレースは、成績と払戻の両方に注意したくなります。ただし、タイプだけで着外を決める話ではありません。
ライン先頭の差しタイプは4着以下41.4%、平均配当9,020円。番手・3番手の差しタイプは4着以下34.3%、平均配当8,553円でした。差しタイプの本命の選手がどの位置にいるかで着外率が動いています。対象数や他の条件もそろえて、数字が近い出走表だけに当てはめます。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 捲り | 1,256 | 28.0% | 7,389円 | 14.1% |
| 先頭 | 差し | 640 | 41.4% | 9,020円 | 17.2% |
| 先頭 | 逃げ | 1,176 | 20.7% | 6,871円 | 15.9% |
| 番手・3番手 | 捲り | 176 | 21.6% | 6,035円 | 10.9% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,470 | 34.3% | 8,553円 | 17.0% |
| 番手・3番手 | 逃げ | 39 | 41.0% | 9,847円 | 23.7% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
久留米競輪で短直線と配当が重なる場面
久留米の特徴を一つに絞るなら、短直線なのに差しが最多で、差しの平均配当も24,483円まで上がっているところです。先行が残るイメージだけで買い目を考えると、番手や別線の差しが入ったときの払戻を取りこぼします。
さらに、得点1位の選手が差しタイプだと4着以下35.7%、ライン先頭なら41.4%でした。S級では1万円以上40.0%、本命の4着以下33.2%。この三つが同じレースで近いとき、久留米の短直線がただの『前残り』ではないことを意識したいところです。
反対に、得点1位の選手が逃げタイプで先頭にいる場合は4着以下20.7%。短い直線を生かして残る形も数字に出ています。差しに注目する記事でも、逃げが残りやすい側の数字を並べておくと、荒れる条件を必要以上に広げずに済みます。
久留米競輪の出走表で先に見ておきたいこと
最初に、得点1位の選手が誰か、その選手の得意戦法が逃げ・捲り・差しのどれに当たるかを見てみましょう。次に、その選手がライン先頭なのか番手・3番手なのかを見てみましょう。差しタイプが先頭なら4着以下41.4%、逃げタイプが先頭なら20.7%という差があるためです。
続いて級班とラインの長さを見てみましょう。S級は平均配当23,797円、1万円以上40.0%で、場全体より荒れ方が大きい数字です。最長ラインが1・2着へ入る割合は23.0%なので、長いラインをそのまま本線にするか、別線の差しや捲りまで広げるかを考える材料になります。
最後に、久留米の50.7mという短い直線を思い出します。前の選手が残る可能性と、番手・別線の差しが届く可能性を、得意戦法と位置の数字に比べます。過去の割合を当日の確率へ置き換えず、条件が重なったときの参考にとどめてください。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形や決まり手だけで結果を決めず、当日の級班、ライン、得点1位の選手の得意戦法と位置を見てください。