函館競輪は荒れる?1万円以上32.6%・差しの平均配当21,402円を10年データで検証

函館競輪は荒れる?1万円以上32.6%・差しの平均配当21,402円を10年データで検証

函館の3連単は、1万円以上の払戻が32.6%ありました。数字だけなら、そこそこ荒れる場に見えます。ところが、得点1位の選手が4着以下になった割合は28.5%で、同じ短直線の競輪場の平均とほぼ同じです。

函館で目を引くのは、本命が毎回崩れることではありません。1着の決まり手で多い差しが、平均21,402円、1万円以上39.1%まで伸びています。短い直線で前が残るのか、最後に差しが届いて払戻が広がるのか。ここが気になります。

函館は400mバンクで、みなし直線は51.3m。得点1位の選手の得意戦法とラインの位置も重ね、どんな並びで本命の成績と払戻が変わるのかを追っていきます。

函館競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズは別に集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-04-16〜2026-07-16
  • 調べたレース数:6,187レース
  • バンク:400m・みなし直線51.3m・カント30°36′51″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

過去の集計は、次のレースの着順や払戻を保証するものではありません。当日の出走表と条件を照らし合わせて使ってください。

この記事で分かること

函館競輪の3連単がどのくらい荒れているのか、平均配当・中央値・金額帯から確かめます。

そのうえで、差しの高配当がどの級班や本命のタイプで出やすいのか、得点1位の選手がラインのどこにいると数字が変わるのかを比べます。

函館競輪は本命が飛びやすい?得点1位の選手の4着以下は28.5%

函館で本命として扱うのは、人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。1着、3着以内、4着以下の3つに分けて、6,162レースの結果を並べました。

1着になった割合は37.7%(2,322/6,162レース)、3着以内は71.5%(4,406/6,162レース)、4着以下は28.5%(1,756/6,162レース)です。勝ち切る割合は4割弱ですが、車券内には7割ほどが残っています。

3連単1万円以上は32.6%(1,994/6,112レース)。同型場平均31.4%より1.2%高い一方、得点1位の選手の4着以下28.5%は同型場平均28.3%とほぼ同じです。函館の高配当は、本命の着外率だけでは説明しきれません。

函館競輪の基本数値と同型場比較
項目函館比較・意味
3連単の平均配当16,745円同型場平均 17,330円
3連単の中央値4,920円同型場の場別中央値平均 4,452円
3連単1万円以上32.6%(1,994/6,112レース)同型場平均 31.4%
得点1位の1着37.7%(2,322/6,162レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の3着以内71.5%(4,406/6,162レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の4着以下28.5%(1,756/6,162レース)同型場平均 28.3%

中央値の同型場数値は、各競輪場の中央値を平均した参考値です。

函館競輪のタイプ別成績。逃げの得点1位の選手が一番残る

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を調べ、一番多かった戦法でタイプを決めました。比べているのは選手同士の優劣ではなく、函館で本命を任された選手がどのタイプだったかによる成績です。

逃げタイプは1着52.1%、3着以内79.9%、4着以下20.1%、平均配当8,069円でした。捲りタイプは1着41.4%、3着以内71.0%、4着以下29.0%、平均配当7,695円。差しタイプは1着28.9%、3着以内68.1%、4着以下31.9%、平均配当8,750円です。

短直線の函館でも、逃げタイプの得点1位の選手は残りやすく、差しタイプは4着以下が増えました。差しの決着そのものは高配当なのに、差しタイプの本命は安定しない。この食い違いが、函館の数字を面白くしています。

函館競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
捲り1,15741.4%71.0%29.0%7,695円16.4%
差し2,99928.9%68.1%31.9%8,750円17.9%
逃げ1,11452.1%79.9%20.1%8,069円17.2%

得点1位の選手が1人に絞れた対象レースを集計しています。得意戦法は出走時点の直近4ヶ月の回数で判定しました。

函館競輪では級班で差が出る?S級の配当と本命着外を比べる

函館で最も払戻が大きかったのはS級で、平均20,780円、中央値6,690円、1万円以上39.3%(696/1,769レース)でした。得点1位の選手の4着以下も31.6%(559/1,771レース)です。A級は平均16,555円、中央値5,295円、1万円以上33.8%、4着以下29.0%でした。

チャレンジは平均12,928円、中央値3,045円、1万円以上24.6%、4着以下27.7%。ガールズは平均11,056円、中央値1,975円、1万円以上16.7%、4着以下12.4%でした。級班が変われば、払戻と得点1位の選手の残り方も変わります。

S級は高配当が多いだけでなく、本命の4着以下も31.6%まで上がっています。函館の荒れ方を考えるときは、場全体の平均ではなく、同じ級班の数字を当日のレースに合わせてください。

函館競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級20,780円6,690円39.3%(696/1,769レース)31.6%(559/1,771レース)22,253円
A級16,555円5,295円33.8%(922/2,726レース)29.0%(797/2,751レース)17,569円
チャレンジ12,928円3,045円24.6%(304/1,236レース)27.7%(346/1,251レース)12,070円
ガールズ11,056円1,975円16.7%(59/354レース)12.4%(45/362レース)9,175円

級班ごとに分母が異なります。

函館競輪の短直線で、差しの決着はなぜ高配当になる?

1着の決まり手は逃げ23.3%(1,420/6,088レース)、捲り29.5%(1,796/6,088レース)、差し47.2%(2,872/6,088レース)でした。差しがほぼ半分を占めています。

平均配当は逃げ9,197円、捲り15,300円、差し21,402円。中央値も逃げ2,600円、捲り5,135円、差し6,515円で、1万円以上の割合も逃げ19.6%、捲り32.3%、差し39.1%でした。函館では、差しが多いだけでなく、差しになったレースの払戻も高くなっています。

短い直線なら前が有利だと考えたくなりますが、函館の過去データはそれだけでは終わりません。先行争いの結果、番手や別線の差しが届いたときに、相手の組み合わせまで広がっている可能性があります。バンクだけで原因を決めず、ラインの位置と本命のタイプまで加えて考えます。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ23.3%(1,420/6,088レース)9,197円2,600円19.6%23.8%
捲り29.5%(1,796/6,088レース)15,300円5,135円32.3%32.2%
差し47.2%(2,872/6,088レース)21,402円6,515円39.1%44.0%

1着の決まり手が確認できた対象レースの数字です。

函館競輪のS級・A級・チャレンジで、差しタイプの本命はどうなる?

S級では、差しタイプの得点1位の選手の4着以下が29.9%、平均配当6,475円。逃げタイプは28.8%、5,766円、捲りタイプは34.6%、5,080円でした。

A級になると、差しタイプは4着以下32.7%・平均8,348円。逃げタイプは19.5%・7,939円、捲りタイプは26.1%・7,746円です。チャレンジでは差しタイプ33.6%・14,465円、逃げタイプ16.4%・9,469円、捲りタイプ25.0%・13,103円でした。

S級では捲りタイプの着外が目立ちますが、A級とチャレンジでは差しタイプの着外が最も多くなっています。函館の差しと本命の関係は、級班をそろえて初めて見えてくる部分です。

函館競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級捲り42534.6%5,080円10.9%
S級差し1,00529.9%6,475円13.8%
S級逃げ20528.8%5,766円12.4%
A級捲り53226.1%7,746円16.7%
A級差し1,48232.7%8,348円17.8%
A級逃げ51919.5%7,939円17.9%
チャレンジ捲り20025.0%13,103円27.1%
チャレンジ差し51233.6%14,465円26.5%
チャレンジ逃げ39016.4%9,469円18.7%

対象が30レース未満の組み合わせは掲載していません。

ラインの先頭にいる差しタイプは、函館で4着以下38.2%

得点1位の選手がラインの先頭にいるか、番手・3番手にいるかでも数字は変わりました。先頭の逃げタイプは4着以下20.3%、平均配当8,118円。捲りタイプは29.0%、7,446円、差しタイプは38.2%、10,010円です。

差しを得意にする得点1位の選手が先頭を走ると、4着以下が逃げタイプより大きく増え、平均配当も高くなりました。普段は前の選手を追って伸びるタイプが、ラインの先頭で動くことになる。その違いが数字に出た可能性はありますが、原因まで断定はできません。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下が30.1%・平均配当8,389円、捲りタイプは29.1%・9,945円でした。逃げタイプは対象が少なく、4着以下8.7%・平均5,808円です。対象117レース以下の組み合わせもあるため、目立つ数字を函館全体へ広げないようにします。

函館競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭捲り1,04029.0%7,446円16.1%
先頭差し67038.2%10,010円21.5%
先頭逃げ1,09120.3%8,118円17.1%
番手・3番手捲り11729.1%9,945円19.3%
番手・3番手差し2,32930.1%8,389円16.9%

ライン位置を確認できた対象レースを集計しています。

函館競輪の平均配当16,745円。中央値4,920円も一緒に読む

函館の3連単平均配当は16,745円、中央値は4,920円でした。5,000円未満が50.2%(3,071/6,112レース)、1万円以上が32.6%、5万円以上が7.3%、10万円以上が3.0%です。

平均が中央値の3倍以上あるため、大きな払戻が平均を押し上げています。ただし、差しの中央値は6,515円まで上がっていました。函館で高配当を考えるなら、平均だけでなく、どの決まり手で中央値まで上がったかを確認するのがポイントです。

函館競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当16,745円
中央値4,920円
5,000円未満50.2%(3,071/6,112レース)
1万円以上32.6%(1,994/6,112レース)
5万円以上7.3%(448/6,112レース)
10万円以上3.0%(186/6,112レース)

払戻を確認できた6,112レースを分母にしています。

函館競輪は荒れる?出走表で差しと本命の位置を確かめる

函館は、得点1位の選手の4着以下が28.5%で、同型場平均とほぼ同じです。場全体だけなら、本命が特別に崩れやすい競輪場とは言いにくい結果でした。

それでも、差しの決着は47.2%、平均配当21,402円、1万円以上39.1%。得点1位の選手が差しタイプで先頭にいると、4着以下38.2%、平均配当10,010円まで動きます。高配当の理由を一つに決めず、決まり手と本命の位置が重なる場面を探すのが函館の読み方です。

出走表では、まず級班とラインの並びを確認します。次に得点1位の選手の得意戦法と、ラインの先頭か番手・3番手かを照らします。条件が過去の数字に近いときだけ、差しの払戻や本命着外の割合を予想の材料にしてください。

函館競輪のまとめ。短直線でも、差しの払戻は伸びる

函館は400mバンクで、みなし直線は51.3m。1万円以上の割合は32.6%ですが、得点1位の選手の4着以下は28.5%で、同型場平均とほぼ同じでした。毎回本命が飛ぶ場、という数字ではありません。

一方、差しの決着は47.2%、平均配当21,402円、1万円以上39.1%。得点1位の選手が差しタイプで先頭にいると、4着以下38.2%まで上がりました。短い直線でも、差しが届いたレースで払戻が広がるのが函館の特徴です。

函館で迷ったときは、前が残るかどうかだけでなく、差しが届く並びか、本命の得意戦法とラインの役割が合っているかを確かめてください。平均配当16,745円と中央値4,920円の差も頭に置けば、数字を大げさに受け取りにくくなります。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を保証するものではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を確認してください。