小田原競輪は荒れる?333m最短の直線36.1mで差しの払戻を10年比較

小田原競輪は荒れる?333m最短の直線36.1mで差しの払戻を10年比較

小田原競輪といえば、333mの短いバンクです。前に出た選手がそのまま残りそうですが、過去の数字で払戻を押し上げたのは差しでした。短い直線なのに、なぜ差しの配当がここまで高いのか。まずはそこが気になります。

3連単1万円以上は30.6%、得点1位の選手が4着以下になった割合は28.5%でした。場の数字だけなら、特別に本命が飛びやすい競輪場とは言いにくい結果です。

それでも、差しの決着は41.4%、平均配当25,913円、1万円以上37.2%。短い直線のイメージと、実際に出た決まり手・払戻には少しずれがあります。得点1位の選手のタイプとラインの位置まで比べ、小田原の荒れ方を読み解きます。

小田原競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-01-01〜2026-08-01
  • 調べたレース数:5,438レース
  • バンク:333m・みなし直線36.1m・カント35°34′12″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

小田原の本命成績、3連単の平均配当と中央値、S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当をまとめます。

続いて、得点1位の選手が逃げ・捲り・差しのどのタイプか、ライン先頭か番手・3番手かで成績と払戻がどう変わるかを比べます。333mで直線が最も短い小田原で、前が残る場面と差しが届いて荒れる場面を数字から探す記事です。

小田原競輪は333mで直線36.1m。それでも差しが41.4%

小田原は333mバンクで、みなし直線は36.1m。この直線は、333mの競輪場の中で最も短い数字です。短い直線なら、逃げた選手が最後まで残りやすいと考えたくなります。ところが、1着の決まり手で最も多いのは差しでした。

逃げは26.3%(1,406/5,342レース)、捲りは32.3%(1,725/5,342レース)、差しは41.4%(2,211/5,342レース)です。差しが4割を超えています。短い直線でも、前を走った選手がそのまま押し切るだけではなく、最後に番手や別線が伸びるレースが多かったことになります。

払戻を比べると、差しの平均配当は25,913円、中央値は5,380円、1万円以上は37.2%。逃げは平均8,444円、1万円以上18.6%でした。小田原では、差しが多いだけでなく、差しで決まったときの払戻も高い結果です。直線の短さだけでは説明しきれない数字が出ています。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ26.3%(1,406/5,342レース)8,444円2,210円18.6%29.7%
捲り32.3%(1,725/5,342レース)17,209円4,770円31.8%34.5%
差し41.4%(2,211/5,342レース)25,913円5,380円37.2%35.8%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

小田原競輪の本命成績。得点1位の選手の4着以下は28.5%

記事でいう本命は、人気1位の選手ではありません。出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手を、得点1位の選手として集計しています。1着、3着以内、4着以下の順に並べると、勝ち切る力と車券内に残る力を分けて読めます。

小田原で得点1位の選手が1着になった割合は37.4%(2,011/5,381レース)、3着以内は71.5%(3,850/5,381レース)、4着以下は28.5%(1,531/5,381レース)でした。3着以内には7割ほど残りますが、1着まで届くのは4割弱です。

3連単1万円以上は30.6%(1,637/5,354レース)で、全国41競輪場の平均30.9%と近い数字です。得点1位の選手の4着以下28.5%も、全国平均28.5%と同じでした。小田原は短いバンクですが、数字だけで本命が特別に崩れる場とは言えません。

では、なぜ差しの平均配当が25,913円まで上がったのでしょうか。得点1位の選手が車券内に残ったかどうかと、誰が1着に届いたかは別の話です。ここからは配当と級班、さらに選手のタイプを並べます。

小田原競輪の基本数値と同型場比較
項目小田原比較・意味
3連単の平均配当18,497円同型場平均 16,643円
3連単の中央値3,980円同型場の場別中央値平均 4,071円
3連単1万円以上30.6%(1,637/5,354レース)同型場平均 29.7%
得点1位の選手が1着37.4%(2,011/5,381レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.5%(3,850/5,381レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.5%(1,531/5,381レース)同型場平均 28.6%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

小田原競輪の平均配当18,497円。中央値3,980円との違いを読む

小田原の3連単平均配当は18,497円、中央値は3,980円でした。平均は一部の大きな払戻に引っ張られます。普段のレースがどのあたりに集まっているのかを知るなら、中央値も一緒に置いておきたい数字です。

5,000円未満は54.9%(2,941/5,354レース)、1万円以上は30.6%(1,637/5,354レース)、5万円以上は8.1%(436/5,354レース)、10万円以上は3.7%(196/5,354レース)でした。小田原の平均配当は高めに見えますが、半数以上は5,000円未満に収まっています。

差しの中央値は5,380円で、逃げの2,210円、捲りの4,770円を上回りました。平均だけでなく中央値も差しが高いので、小田原の高配当は一回だけの大きな払戻ではなく、差し決着の中に何度も現れた結果だと読めます。

小田原競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当18,497円
中央値3,980円
5,000円未満54.9%(2,941/5,354レース)
1万円以上30.6%(1,637/5,354レース)
5万円以上8.1%(436/5,354レース)
10万円以上3.7%(196/5,354レース)

払戻が分かった5,354レースを分母にしています。

小田原競輪の級班別配当。A級の平均配当は21,434円

級班別で平均配当が最も高いのはA級の21,434円でした。中央値も4,880円、1万円以上は33.6%です。得点1位の選手の4着以下は29.3%でした。S級は平均19,334円、中央値4,370円、1万円以上32.8%、4着以下29.6%です。

チャレンジは平均12,604円、中央値2,610円、1万円以上22.5%、4着以下25.8%。ガールズは平均8,959円、中央値2,140円、1万円以上20.7%、4着以下18.9%でした。ガールズは別に集計しているため、他の級班と同じ数字として扱いません。

小田原は差しの平均配当だけを追うと、どのレースでも同じように荒れそうに感じます。ですが、A級の払戻が高い一方で、本命着外はS級と大きく変わりません。級班をそろえると、短い直線と配当の関係を落ち着いて読めます。

小田原競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級19,334円4,370円32.8%(526/1,606レース)29.6%(480/1,619レース)21,910円
A級21,434円4,880円33.6%(811/2,416レース)29.3%(709/2,421レース)16,790円
チャレンジ12,604円2,610円22.5%(262/1,164レース)25.8%(302/1,170レース)11,144円
ガールズ8,959円2,140円20.7%(25/121レース)18.9%(23/122レース)11,187円

級班ごとに分母が異なります。

小田原競輪で得点1位の選手が残るのは逃げタイプ。差しタイプは4着以下32.6%

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、最も多かった戦法をタイプとしました。比べているのはタイプの違う選手同士の優劣ではなく、小田原で得点1位になった選手がどのタイプだったかによる成績です。

逃げタイプの得点1位の選手は、1着54.6%、3着以内82.3%、4着以下17.7%、平均配当7,699円でした。捲りタイプは1着45.8%、3着以内74.3%、4着以下25.7%、平均配当8,250円。差しタイプは1着29.0%、3着以内67.4%、4着以下32.6%、平均配当9,679円です。

小田原の短い直線を考えると、差しタイプが残りそうな気もします。でも実際は、逃げタイプの得点1位の選手が最も3着以内に残り、差しタイプは4着以下が最も多くなりました。差しの決まり手が多いことと、差しを得意にする本命が安定することは同じではありません。

小田原競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ99754.6%82.3%17.7%7,699円14.9%
捲り1,00145.8%74.3%25.7%8,250円14.8%
差し2,69629.0%67.4%32.6%9,679円18.5%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

小田原競輪のS級・A級・チャレンジ。差しタイプの着外と払戻に差が出る

S級では、差しタイプの得点1位の選手の4着以下が32.9%、平均配当8,090円。逃げタイプは16.0%、4,200円、捲りタイプは27.7%、6,415円でした。差しタイプは残りにくい一方、払戻は逃げタイプより高くなっています。

A級では差しタイプの4着以下が31.8%、平均配当9,105円。逃げタイプは20.4%、7,389円、捲りタイプは28.0%、8,238円です。チャレンジになると差しタイプは34.4%、平均14,192円、逃げタイプは15.3%、9,883円でした。

小田原では、どの級班でも差しタイプの本命は4着以下が多く、平均配当も逃げタイプより高めです。短い直線で差しが届いたとき、得点1位の選手が差しタイプだと相手の入り方まで広がる。そう考えたくなる数字が並んでいます。

小田原競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ18916.0%4,200円9.0%
S級捲り39027.7%6,415円13.8%
S級差し89432.9%8,090円16.0%
A級逃げ44120.4%7,389円14.9%
A級捲り42328.0%8,238円13.4%
A級差し1,32131.8%9,105円17.5%
チャレンジ逃げ36715.3%9,883円18.0%
チャレンジ捲り18816.6%12,025円20.2%
チャレンジ差し48134.4%14,192円25.9%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

小田原競輪でライン先頭の差しタイプは、得点1位の選手の4着以下33.2%

ラインの位置を加えると、タイプだけでは分からなかった差が出ます。得点1位の選手がライン先頭にいる場合、逃げタイプの4着以下は17.7%、平均配当7,751円。捲りタイプは25.4%、8,437円、差しタイプは33.2%、9,318円でした。

差しタイプの得点1位の選手が先頭にいると、逃げタイプより4着以下が多く、平均配当も高くなっています。差しを得意にする選手が先頭でレースを動かす形は、普段の得意な位置とは違うのかもしれません。原因まで断定はしませんが、小田原の短い直線と本命の役割を考える材料になります。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下は32.5%、平均配当9,807円でした。先頭の33.2%と大差ではありませんが、対象レースの数や級班も違います。目立つ数字だけを小田原全体へ広げず、当日のラインがどの表に近いかを見てください。

小田原競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ97617.7%7,751円14.8%
先頭捲り92325.4%8,437円14.6%
先頭差し53533.2%9,318円18.3%
番手・3番手捲り7030.4%6,505円20.0%
番手・3番手差し2,14632.5%9,807円18.6%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

小田原競輪は短い直線でも、差しが届いたときに払戻が伸びる

小田原の数字をつなぐと、短い直線だから逃げだけを重くすればよい、という結果ではありません。決まり手は差しが41.4%、差しの平均配当は25,913円、中央値も5,380円でした。

一方、得点1位の選手は逃げタイプが3着以内82.3%で最も残り、差しタイプは4着以下32.6%でした。差しの決着で払戻が伸びる場面と、差しタイプの本命が崩れる場面が重なると、短い直線でも相手が広がりやすくなります。

小田原で荒れ方を考えるなら、まず得点1位の選手の得意戦法を確認し、次にラインの先頭か番手・3番手かを見てみましょう。S級・A級・チャレンジのどれかまでそろえば、過去のどの数字に近いかを考えやすくなります。

小田原競輪は荒れる?333mの短さだけで決めない

3連単1万円以上は30.6%、得点1位の選手の4着以下は28.5%でした。小田原は本命が毎回飛ぶ場ではありません。短い直線を理由に、最初から逃げ以外を消すのも早いでしょう。

ただし、差しは41.4%、平均配当25,913円、1万円以上37.2%。得点1位の選手が差しタイプでライン先頭にいると、4着以下33.2%、平均配当9,318円でした。短い直線でも、差しが届いたレースの払戻が荒れ方を作っています。

出走表では、得点1位の選手のタイプとラインの位置を一緒に見てください。逃げタイプが先頭で残りそうな形なのか、差しタイプが先頭で苦しくなりそうなのか。小田原の過去データは、その違いに気づくための材料です。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。