松戸競輪は荒れる?カント29度・捲り34.6%と差しの平均配当24,802円を検証

松戸競輪は荒れる?カント29度・捲り34.6%と差しの平均配当24,802円を検証

松戸は333mバンクなのに、カントは29度台。333mの競輪場としてはかなり緩やかな傾斜です。前橋の36度と比べると、捲りの決まり方や払戻に違いが出るのでしょうか。

松戸で1着が最も多い決まり手は捲りで34.6%。ただ、平均配当が一番高いのは差しの24,802円でした。捲りが多いことと、高配当が出ることは同じではありません。

得点1位の選手は、逃げタイプなら3着以内80.3%と残りやすく、差しタイプなら4着以下34.4%。カント29度の松戸で、本命と捲り・差しの数字がどうつながるのかを、前橋との違いも交えて見てみましょう。

松戸競輪の分析データについて

レース結果を当サイトのデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-01-09〜2026-07-21
  • 調べたレース数:6,533レース
  • バンク:333m・みなし直線38.2m・カント29°44′42″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

松戸競輪が荒れやすいのか、3連単の払戻と得点1位の選手の成績からまとめます。

333m・カント29度台の松戸で捲りが本当に多いのか、急なカントの前橋と比べて数字が変わるのか、さらに本命の得意戦法とラインの位置まで追います。

松戸競輪の333m・カント29度台で、捲りは前橋より多い?

松戸の1着の決まり手は、逃げ31.1%(2,000/6,441レース)、捲り34.6%(2,228/6,441レース)、差し34.4%(2,213/6,441レース)でした。捲りが一番多いものの、差しとの差は0.2%です。

比較の相手に、335mでカント36度の前橋を置くと、捲りは前橋32.4%、松戸34.6%。松戸のほうが2.2%高い結果でした。ただし、松戸の同型場平均34.1%と比べると0.5%高いだけです。カント29度だから捲りが増えた、とまでは言い切れません。

前橋の捲りは平均配当15,952円、松戸は18,132円です。松戸のほうが高い一方、差しは松戸24,802円まで伸びています。カントの違いだけで捲りの高配当を説明するより、差しを含めた決着全体を読む必要があります。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ31.1%(2,000/6,441レース)11,425円2,330円19.4%28.9%
捲り34.6%(2,228/6,441レース)18,132円4,940円33.1%34.1%
差し34.4%(2,213/6,441レース)24,802円6,220円39.4%37.0%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

松戸競輪は本命が飛びやすい?得点1位の選手の4着以下28.7%

松戸で本命として集計したのは、人気1位ではなく、出走選手の中で競走得点が単独で最も高かった選手です。6,480レースでは、1着39.2%(2,541レース)、3着以内71.3%(4,619レース)、4着以下28.7%(1,861レース)でした。

3連単1万円以上は31.0%(2,001/6,454レース)で、同型場平均29.6%より1.4%高くなっています。得点1位の選手の4着以下は28.7%で、同型場平均28.6%とほぼ同じです。松戸は高配当が少し多い一方、本命が特別に飛ぶ場とは言いにくい結果でした。

カント29度台の走路で捲りが多くても、それだけで本命の着外が増えるわけではありません。得点1位の選手のタイプとラインの位置までそろえると、違う数字が出るかを確かめられます。

松戸競輪の基本数値と同型場比較
項目松戸比較・意味
3連単の平均配当18,328円同型場平均 16,671円
3連単の中央値4,230円同型場の場別中央値平均 4,029円
3連単1万円以上31.0%(2,001/6,454レース)同型場平均 29.6%
得点1位の選手が1着39.2%(2,541/6,480レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.3%(4,619/6,480レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.7%(1,861/6,480レース)同型場平均 28.6%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

松戸競輪の平均配当18,328円。中央値4,230円との差を見る

松戸の3連単平均配当は18,328円、中央値は4,230円でした。5,000円未満は54.1%(3,492/6,454レース)、1万円以上31.0%、5万円以上8.5%、10万円以上3.7%です。平均が中央値の4倍以上あるため、一部の大きな払戻が全体の平均を引き上げています。

決まり手別の中央値は、逃げ2,330円、捲り4,940円、差し6,220円。差しは平均24,802円だけでなく中央値も高く、1万円以上も39.4%でした。松戸で配当を考えるなら、捲りの多さより差しが届いたときの払戻に注目したほうが、数字には合っています。

松戸競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当18,328円
中央値4,230円
5,000円未満54.1%(3,492/6,454レース)
1万円以上31.0%(2,001/6,454レース)
5万円以上8.5%(547/6,454レース)
10万円以上3.7%(240/6,454レース)

払戻が分かった6,454レースを分母にしています。

松戸競輪のS級は高配当。本命の4着以下も34.3%

松戸のS級は平均配当23,748円、中央値5,990円で、1万円以上が39.1%(767/1,960レース)でした。得点1位の選手の4着以下も34.3%(678/1,977レース)です。A級に下がると平均18,100円、中央値4,430円、1万円以上31.0%、4着以下28.7%でした。

チャレンジは平均13,076円、中央値2,550円、1万円以上22.5%、4着以下25.9%。ガールズは平均10,105円、中央値2,175円、1万円以上18.1%、4着以下12.5%でした。S級では高配当と本命着外が同じ方向へ動いています。

松戸のカントと捲りの関係を考えるときも、S級・A級・チャレンジを混ぜないことが大切です。同じ捲りでも、級班が変われば払戻も本命の残り方も変わります。

松戸競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級23,748円5,990円39.1%(767/1,960レース)34.3%(678/1,977レース)21,174円
A級18,100円4,430円31.0%(888/2,865レース)28.7%(825/2,875レース)17,346円
チャレンジ13,076円2,550円22.5%(260/1,153レース)25.9%(298/1,150レース)11,066円
ガールズ10,105円2,175円18.1%(86/476レース)12.5%(59/473レース)10,996円

級班ごとに分母が異なります。

松戸競輪で得点1位の選手が残るのは逃げタイプ。差しタイプは4着以下34.4%

得点1位の選手について、出走時点から直近4ヶ月の逃げ・捲り・差しの回数を比べ、一番多かった戦法をタイプとして扱いました。タイプごとの選手を直接比較するのではなく、松戸で本命を任された選手のタイプ別の成績です。

松戸で本命が一番残ったのは逃げタイプです。1着55.5%、3着以内80.3%、4着以下19.7%、平均配当9,733円。捲りタイプは1着46.6%・3着以内72.5%・4着以下27.5%・平均配当7,384円、差しタイプは26.9%・65.6%・34.4%・9,363円でした。

松戸で本命が一番残るのは逃げタイプです。捲りタイプは差しタイプより残りますが、平均配当は7,384円と低め。捲りの決着が多いことと、捲りタイプの本命が高配当を生むことは、別の結果になっています。

松戸競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ1,22255.5%80.3%19.7%9,733円16.0%
捲り1,22046.6%72.5%27.5%7,384円13.7%
差し3,05126.9%65.6%34.4%9,363円17.9%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

松戸競輪のS級・A級・チャレンジで、差しタイプの本命が崩れる

S級では、差しタイプの得点1位の選手の4着以下が36.9%、平均配当6,985円。捲りタイプは32.7%、5,103円、逃げタイプは24.0%、8,663円でした。

A級では差しタイプ33.0%・平均9,772円、捲りタイプ24.3%・7,151円、逃げタイプ22.6%・9,434円。チャレンジでは差しタイプ33.1%・14,167円、捲りタイプ22.4%・15,518円、逃げタイプ13.2%・10,766円でした。

どの級班でも、差しタイプは逃げタイプより4着以下が多くなっています。一方、チャレンジでは捲りタイプの平均配当が15,518円と最も高くなりました。捲りを考えるなら、カントだけでなく級班ごとの違いまで合わせて読みたい数字です。

松戸競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ22524.0%8,663円13.2%
S級捲り51132.7%5,103円8.3%
S級差し1,12336.9%6,985円13.4%
A級逃げ59422.6%9,434円16.9%
A級捲り54824.3%7,151円14.3%
A級差し1,49633.0%9,772円19.3%
チャレンジ逃げ40313.2%10,766円16.4%
チャレンジ捲り16122.4%15,518円28.7%
チャレンジ差し43233.1%14,167円24.6%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

松戸競輪でライン先頭の差しタイプは、4着以下38.2%

松戸でラインの先頭を任された得点1位の選手は、逃げタイプの4着以下が19.6%・平均配当9,755円。捲りタイプは27.9%・7,547円、差しタイプは38.2%・9,516円でした。

先頭の差しタイプは、逃げタイプより4着以下が18.6%高くなっています。松戸の差し全体で平均配当が高いことと、差しタイプの本命が先頭で崩れやすいことが同じ場面で重なると、払戻が広がる可能性があります。

番手・3番手では、差しタイプの4着以下が33.4%・平均配当9,323円、捲りタイプは24.3%・5,825円でした。捲りタイプは対象115レースなので、数字の方向を読む参考にとどめます。

松戸競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,19619.6%9,755円15.9%
先頭捲り1,10527.9%7,547円13.9%
先頭差し64238.2%9,516円21.5%
番手・3番手捲り11524.3%5,825円11.4%
番手・3番手差し2,40933.4%9,323円16.9%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

松戸競輪は荒れる?カント29度台だけで捲りを決めない

松戸の3連単1万円以上は31.0%、得点1位の選手の4着以下は28.7%でした。同型場平均と比べると、高配当は少し多い一方、本命の着外はほぼ同じです。場全体だけなら、極端に荒れる場とは言いにくい結果です。

それでも、松戸のカント29度台と前橋の36度を比べると、捲りの割合は松戸34.6%、前橋32.4%。松戸のほうが2.2%高くなりました。ただ、同型場平均との差は小さく、カントの角度だけが原因だとは言えません。

松戸で数字を使うなら、捲りの多さより、差しの平均配当24,802円と、差しタイプの得点1位の選手が先頭にいるときの4着以下38.2%を並べるほうが、過去データに近い読み方です。

松戸競輪のまとめ。緩やかなカントでも差しの払戻は伸びる

松戸は333mバンクで、カントは29度台。捲りの決まり手は34.6%で、前橋の32.4%より2.2%高くなりました。ただし、同型場平均との差は小さく、カントの角度だけで捲りの多さを説明することはできません。

差しの平均配当は24,802円、1万円以上39.4%。得点1位の選手が差しタイプで先頭にいると、4着以下38.2%まで上がりました。松戸の荒れ方は、捲りの決着数より差しと本命の崩れ方に表れています。

出走表では、得点1位の選手の得意戦法とラインの位置、S級・A級・チャレンジのどれかを見てください。カント29度台という特徴を入り口にして、当日の並びと過去の数字が重なるところを探すのが松戸の読み方です。

数字を使うときの注意

過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。