奈良競輪の決まり手|捲り34.6%・差しの平均配当23,061円を検証
奈良は333mで、みなし直線38.0m。短い直線なら捲りが多そう、と考えたくなりますよね。実際、1着の決まり手で最も多かったのは捲り34.6%でした。
でも、平均配当がいちばん高かったのは差しの23,061円。よく出る決着と、払戻を押し上げた決着がずれています。ここを一緒にすると、奈良の荒れ方を読み違えます。
得点1位の選手の得意戦法では、逃げタイプの3着以内が83.6%、差しタイプは67.0%。短い走路でどのタイプの本命が残り、どのタイプで相手が広がったのかを、ラインの位置まで比べて調べます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。逃げ・捲り・差しの比較は、S級・A級・チャレンジの結果です。
- 対象期間:2016-02-20〜2026-07-26
- 調べたレース数:7,280レース
- バンク:333m・みなし直線38.0m・カント33°25′47″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
奈良の333m・みなし直線38.0m・カント33°25′47″という走路を出発点に、逃げ・捲り・差しの割合と払戻を比べます。
得点1位の選手の基本成績、得意戦法別・ライン位置別の成績と配当、級班別の違いもまとめます。
- 奈良競輪のバンク特徴|333m・みなし直線38.0m・カント33°25′47″
- 奈良競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内72.2%
- 奈良競輪の決まり手別配当|捲りが最多、平均配当は差しが最高
- 奈良競輪の3連単配当|平均15,338円、中央値3,585円
- 奈良競輪の級班別配当|S級平均21,944円、1万円以上37.3%
- 奈良競輪の得点1位の選手|逃げタイプは3着以内83.6%、差しタイプは67.0%
- 奈良競輪の得意戦法別|S級・A級・チャレンジで差が出る
- 奈良競輪のライン内の位置|先頭の差しタイプは4着以下37.4%
- 奈良競輪の出走表で見ておきたいこと|捲りの多さだけで決めない
- 奈良競輪は荒れる?|捲りが多く、差しで払戻が伸びる
奈良競輪のバンク特徴|333m・みなし直線38.0m・カント33°25′47″
奈良は333mバンクで、みなし直線は38.0m、カントは33°25′47″です。短い周回と短めの直線で、先に動いた選手が残るのか、後ろの捲りが届くのかを考えたくなる走路です。
実際の1着は捲り34.6%、差し33.2%、逃げ32.2%。捲りが一番多いものの、三つの差は大きくありません。決まり手の回数だけで奈良を捲りの場と決めず、払戻と本命の成績まで見てみましょう。
奈良競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内72.2%
得点1位の選手が1着になった割合は39.5%(2,867/7,257レース)、3着以内は72.2%(5,241/7,257レース)、4着以下は27.8%(2,016/7,257レース)でした。得点1位の選手は人気1位ではなく、競走得点が単独で最も高かった選手です。
3連単1万円以上は27.4%(1,974/7,198レース)。同型場平均28.7%と大きく離れていないので、奈良全体を特別に荒れる場と決める数字ではありません。得点1位の選手の4着以下も同型場平均28.7%と近い結果です。
それでも、決まり手の種類によって払戻は変わります。本命の選手が3着以内に残ったまま差しで相手が入れば配当は広がりますし、本命が崩れても人気の選手が相手に残れば大きく跳ねないことがあります。
| 項目 | 奈良 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 15,338円 | 同型場平均 17,170円 |
| 3連単の中央値 | 3,585円 | 同型場の場別中央値平均 4,137円 |
| 3連単1万円以上 | 27.4%(1,974/7,198レース) | 同型場平均 30.2% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.5%(2,867/7,257レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 72.2%(5,241/7,257レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 27.8%(2,016/7,257レース) | 同型場平均 28.7% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
奈良競輪の決まり手別配当|捲りが最多、平均配当は差しが最高
逃げは32.2%で平均配当7,715円、捲りは34.6%で14,373円、差しは33.2%で23,061円でした。1着の回数では捲りが最多ですが、平均・中央値・1万円以上の割合は差しが一番高くなっています。
差しの中央値は5,430円、1万円以上は36.4%。捲りは中央値4,490円、1万円以上29.6%です。差しが決まるレースは、回数以上に払戻が広がっていました。
奈良の短い直線だから差しは届かない、と走路の印象だけで決める必要はありません。番手の差しなのか別線の差しなのか、どの級班で出た数字なのかをそろえてから、当日の展開へ比べます。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 32.2%(2,310/7,180レース) | 7,715円 | 1,800円 | 15.5% | 28.7% |
| 捲り | 34.6%(2,486/7,180レース) | 14,373円 | 4,490円 | 29.6% | 34.1% |
| 差し | 33.2%(2,384/7,180レース) | 23,061円 | 5,430円 | 36.4% | 37.2% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
奈良競輪の3連単配当|平均15,338円、中央値3,585円
奈良の3連単平均配当は15,338円、中央値は3,585円。5,000円未満は57.8%(4,159/7,198レース)、1万円以上27.4%、5万円以上6.5%、10万円以上2.5%でした。
平均と中央値には開きがあります。普段の払戻に近いのは中央値3,585円で、一部の高配当が平均を押し上げています。差しの平均23,061円だけを見て、差しならいつも荒れると決めないようにします。
奈良では捲りが最多でも、配当は差しが最高。よく出る決まり手と、高配当を生みやすかった決まり手が一致しないことが、この記事の一番大きな発見です。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 15,338円 |
| 中央値 | 3,585円 |
| 5,000円未満 | 57.8%(4,159/7,198レース) |
| 1万円以上 | 27.4%(1,974/7,198レース) |
| 5万円以上 | 6.5%(469/7,198レース) |
| 10万円以上 | 2.5%(183/7,198レース) |
払戻が分かった7,198レースを分母にしています。
奈良競輪の級班別配当|S級平均21,944円、1万円以上37.3%
級班別の平均配当はS級21,944円、A級14,998円、チャレンジ10,009円、ガールズ12,798円。中央値はS級5,910円、A級3,990円、チャレンジ2,110円、ガールズ1,870円でした。
1万円以上はS級37.3%、A級28.1%、チャレンジ18.3%、ガールズ16.4%。得点1位の選手の4着以下はS級33.0%、A級27.4%、チャレンジ25.5%、ガールズ13.3%です。S級では配当も本命の着外も高めに出ています。
級班で選手の構成が変わるため、S級の差しの平均配当をA級やチャレンジへそのまま広げません。当日の級班と同じ表を基準にし、ラインと決まり手を並べます。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 21,944円 | 5,910円 | 37.3%(664/1,781レース) | 33.0%(586/1,778レース) | 21,475円 |
| A級 | 14,998円 | 3,990円 | 28.1%(926/3,291レース) | 27.4%(912/3,330レース) | 17,863円 |
| チャレンジ | 10,009円 | 2,110円 | 18.3%(344/1,882レース) | 25.5%(485/1,900レース) | 11,577円 |
| ガールズ | 12,798円 | 1,870円 | 16.4%(40/244レース) | 13.3%(33/249レース) | 10,547円 |
級班ごとに分母が異なります。
奈良競輪の得点1位の選手|逃げタイプは3着以内83.6%、差しタイプは67.0%
出走時点の直近4ヶ月で、逃げ・捲り・差しの回数が最も多かった戦法を、得点1位の選手のタイプとして分類しました。タイプの選手同士を直接比べるのではなく、それぞれのタイプの得点1位の選手の成績と払戻を比べています。
逃げタイプは1着59.3%、3着以内83.6%、4着以下16.4%、平均配当9,262円。捲りタイプは1着49.9%、3着以内75.7%、4着以下24.3%、平均配当7,672円でした。
差しタイプは1着27.1%、3着以内67.0%、4着以下33.0%、平均配当9,334円。逃げタイプと差しタイプでは4着以下に16.6%差があります。奈良では、短いバンクの印象よりも、得点1位の選手のタイプ別成績の差を先に意識したい結果です。
| 得意戦法 | 対象 | 1着 | 3着以内 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1,488 | 59.3% | 83.6% | 16.4% | 9,262円 | 14.4% |
| 捲り | 1,323 | 49.9% | 75.7% | 24.3% | 7,672円 | 17.9% |
| 差し | 3,525 | 27.1% | 67.0% | 33.0% | 9,334円 | 19.7% |
得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。
奈良競輪の得意戦法別|S級・A級・チャレンジで差が出る
S級では逃げタイプの4着以下24.1%、捲り28.5%、差し35.3%。A級は逃げ17.5%、捲り24.2%、差し30.6%、チャレンジは逃げ12.9%、捲り17.9%、差し34.9%でした。
差しタイプの本命4着以下が高めに出る傾向は、級班をまたいでも続いています。平均配当はチャレンジの逃げタイプ11,805円、A級の差しタイプ9,748円など、成績の良さと払戻の高さが同じ方向へ動かない組み合わせもあります。
| 級班 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 逃げ | 191 | 24.1% | 5,305円 | 11.6% |
| S級 | 捲り | 404 | 28.5% | 5,746円 | 12.1% |
| S級 | 差し | 1,031 | 35.3% | 8,333円 | 15.9% |
| A級 | 逃げ | 670 | 17.5% | 8,015円 | 15.7% |
| A級 | 捲り | 656 | 24.2% | 8,495円 | 22.7% |
| A級 | 差し | 1,704 | 30.6% | 9,748円 | 20.6% |
| チャレンジ | 逃げ | 627 | 12.9% | 11,805円 | 13.8% |
| チャレンジ | 捲り | 263 | 17.9% | 8,600円 | 14.7% |
| チャレンジ | 差し | 790 | 34.9% | 9,765円 | 22.8% |
30レースに届かない組み合わせは載せていません。
奈良競輪のライン内の位置|先頭の差しタイプは4着以下37.4%
先頭にいる得点1位の選手では、逃げタイプの4着以下15.9%、捲りタイプ24.4%、差しタイプ37.4%。平均配当は逃げ9,218円、捲り7,980円、差し8,438円でした。
番手・3番手では、逃げタイプ31.2%、捲りタイプ23.5%、差しタイプ31.3%。先頭の差しタイプほどではないものの、差しタイプの本命は位置が変わっても4着以下が高めに出ています。
奈良で1着の決まり手が捲り34.6%で最多でも、得点1位の選手が先頭の差しタイプなら4着以下37.4%。決まり手の多さと、本命の選手が残る位置は別の情報です。ここを出走表で合わせると、奈良の荒れ方を考えやすくなります。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 1,453 | 15.9% | 9,218円 | 14.1% |
| 先頭 | 捲り | 1,174 | 24.4% | 7,980円 | 18.3% |
| 先頭 | 差し | 878 | 37.4% | 8,438円 | 19.9% |
| 番手・3番手 | 逃げ | 32 | 31.2% | 11,259円 | 28.1% |
| 番手・3番手 | 捲り | 149 | 23.5% | 5,259円 | 14.1% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,640 | 31.3% | 9,634円 | 19.6% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
奈良競輪の出走表で見ておきたいこと|捲りの多さだけで決めない
まず得点1位の選手の得意戦法を見てみましょう。逃げタイプなら3着以内83.6%、差しタイプなら67.0%という比較先があります。短い走路だから捲り、と考える前に、本命の選手がどのタイプかを見てみましょう。
次にラインの先頭か、番手・3番手かを見てみましょう。先頭の差しタイプは4着以下37.4%、先頭の逃げタイプは15.9%。同じ得点1位でも、位置が変われば過去の成績が変わります。
最後に級班と決まり手を並べます。S級なら1万円以上37.3%、差しタイプ35.3%など、同じ級班の表を基準にします。条件が一つだけ近いときは、奈良全体の特徴だと大きく広げません。
奈良競輪は荒れる?|捲りが多く、差しで払戻が伸びる
奈良は333m・みなし直線38.0m・カント33°25′47″。1着の決まり手は捲り34.6%が最多でしたが、平均配当は差しの23,061円が最高でした。多い決着と高配当の決着がずれています。
得点1位の選手は3着以内72.2%、4着以下27.8%。得意戦法別では逃げタイプの3着以内83.6%に対して差しタイプ67.0%、先頭の差しタイプは4着以下37.4%。本命のタイプと位置まで比べると、相手まで広がりやすい形が具体的になります。
奈良の出走表を開いたら、捲りが多いという印象だけで決めず、得点1位の選手の戦法、ラインの位置、級班、差しが届く展開かを見てください。短い直線の先入観と、実際の払戻を数字で比べるのが奈良の読み方です。
過去の割合は、次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。バンクの形だけで決まり手の原因を断定せず、当日の級班、車立て、ライン、得点1位の選手の位置を見てください。