取手競輪のライン決着|400m・中直線で残るラインと高配当を検証
取手競輪は、長いラインがそのまま1・2着を占めるのか、それとも別線が割って入るのか。ラインの情報が分かった5,040レースから、その違いを追いました。
どこかのラインが1・2着に入った割合は55.1%。一方、最長ラインが1・2着に入った割合は21.8%でした。長いラインがいつも有利、という結果ではありません。
取手は400m・みなし直線54.8mの中直線です。差し45.2%・平均配当22,818円という決まり手の特徴も並べて、本命の選手がどの位置にいるとライン決着が崩れやすいのかをまとめます。
レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。ラインの比較は、ラインの情報が分かったS級・A級・チャレンジのレースが対象です。
- 対象期間:2016-01-20〜2026-07-26
- 調べたレース数:5,867レース
- バンク:400m・中直線・みなし直線54.8m・カント31°30′25″
- 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
- 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。
ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。
取手のラインが1・2着に残る割合、最長ラインの残り方、別線決着の割合を比べます。
ライン構成別の平均配当、逃げ・捲り・差しの決着、得点1位の選手の位置と得意戦法も見てみましょう。
ラインの長さだけで有利不利を決めず、400m・中直線の54.8mで差しや捲りが届いたとき、払戻がどう変わったのかまで追います。
- 取手競輪のライン決着|どこかのラインが1・2着に入る割合は55.1%
- 最長ラインが残らないとき、別線決着は44.9%
- 得点1位の選手の基本成績|3着以内71.1%、4着以下28.9%
- 差し45.2%・平均配当22,818円|ラインの後ろが届いた決着
- ライン構成別の配当|3-3-3は平均31,925円、3-3-2-1は34,078円
- 平均17,521円・中央値4,540円|ラインが残っても払戻は同じではない
- 得点1位の選手の位置|先頭の差しタイプは4着以下36.9%
- 級班でラインの見え方は変わる|S級の平均配当20,937円
- 取手のラインで荒れる場面|長さ・位置・決まり手をそろえる
- 取手の出走表でラインを読む順番
取手競輪のライン決着|どこかのラインが1・2着に入る割合は55.1%
取手は400mバンクで、みなし直線54.8m、カント31°30′25″です。長直線58m以上にも短直線53m以下にも入らない中直線。先頭の粘りと、後ろからの差し・捲りが同じレースで起こります。
ラインの情報が分かった5,040レースでは、どこかのラインが1・2着に入った割合は55.1%(2,775レース)。最長ラインが1・2着に入った割合は21.8%(1,099レース)でした。
同じラインから2人が3着以内に入った割合は85.9%です。ラインの選手がまとまって残るレースは多いものの、最長ラインが1・2着を独占する割合とは別の数字になりました。
| 集計した形 | 結果 |
|---|---|
| どこかのラインが1・2着 | 55.1%(2,775/5,040レース) |
| 最長ラインが1・2着 | 21.8%(1,099/5,040レース) |
| 同じラインから2人が3着以内 | 85.9%(4,327/5,040レース) |
| 得点上位2人が別ラインで決着 | 44.9%(2,265/5,040レース) |
ラインの情報が分かった対象レースの数字です。
最長ラインが残らないとき、別線決着は44.9%
得点上位2人が別ラインで決着した割合は44.9%(2,265/5,040レース)でした。最長ラインの人数だけを頼りにすると、別線の捲りや番手の差しが届くレースを見落とす可能性があります。
同じラインから2人が3着以内に入った85.9%と、得点上位2人が別ラインで決着した44.9%は、見ている形が違います。ラインがまとまって残っても、得点上位の選手同士は別ラインというレースが含まれます。
取手のラインを読むときは、長さだけでなく、得点1位の選手が先頭か番手・3番手か、相手のラインに捲りを得意にする選手がいるかまで出走表で見てみましょう。
得点1位の選手の基本成績|3着以内71.1%、4着以下28.9%
取手で競走得点が単独で最も高かった得点1位の選手は、1着39.1%(2,288/5,855レース)、3着以内71.1%(4,165/5,855レース)、4着以下28.9%(1,690/5,855レース)でした。人気1位ではなく、競走得点を基準にしています。
3着以内に残る割合は7割を超えますが、4着以下も約3割あります。ラインが1・2着に入る割合が55.1%でも、本命の選手がそのラインの中でどこにいるかによって結果は変わります。
3連単1万円以上は32.0%(1,860/5,818レース)で、同型場平均の本命4着以下28.6%との差は1%未満です。全体の本命成績だけなら、取手のラインが特別に荒れやすいとは言い切れません。
| 項目 | 取手 | 比較・意味 |
|---|---|---|
| 3連単の平均配当 | 17,521円 | 同型場平均 17,907円 |
| 3連単の中央値 | 4,540円 | 同型場の場別中央値平均 4,492円 |
| 3連単1万円以上 | 32.0%(1,860/5,818レース) | 同型場平均 31.8% |
| 得点1位の選手が1着 | 39.1%(2,288/5,855レース) | 本命が勝ち切った割合 |
| 得点1位の選手が3着以内 | 71.1%(4,165/5,855レース) | 本命が車券内に残った割合 |
| 得点1位の選手が4着以下 | 28.9%(1,690/5,855レース) | 同型場平均 28.6% |
同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。
差し45.2%・平均配当22,818円|ラインの後ろが届いた決着
取手の1着決まり手は差し45.2%、捲り30.4%、逃げ24.3%。差しが最も多く、平均配当も22,818円で最も高い結果でした。中直線54.8mで、先頭の後ろから伸びた選手が1着になるレースが多く、払戻も広がっています。
逃げの平均配当は11,261円、捲りは14,409円。ラインの先頭が残るレースより、差しや捲りが届いたレースの方が高配当になりやすい形です。ただし、差しや捲りが本命の選手によるものか相手によるものかは別に見てみましょう。
得点1位の選手が残ったまま相手が差したのか、本命の選手が4着以下へ落ちて別線が入ったのかで、同じ差し決着でも払戻の意味は変わります。
| 決まり手 | 決着割合 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 同型の割合 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 24.3%(1,409/5,792レース) | 11,261円 | 2,385円 | 19.8% | 22.6% |
| 捲り | 30.4%(1,763/5,792レース) | 14,409円 | 4,370円 | 29.4% | 32.1% |
| 差し | 45.2%(2,620/5,792レース) | 22,818円 | 6,575円 | 40.2% | 45.3% |
1着の決まり手が分かったレースの数字です。
ライン構成別の配当|3-3-3は平均31,925円、3-3-2-1は34,078円
ライン構成別に平均配当を並べると、3-2-2は12,809円、3-3-1は11,141円、3-3-3は31,925円、3-2-2-2は28,246円、3-3-2-1は34,078円でした。
どこかのラインが1・2着に入った割合は、3-3-1が63.5%で最も高く、2-2-2-1は39.9%で最も低い結果です。別線決着の割合は2-2-2-1が60.1%、3-2-2-2が52.9%、3-3-3が49.6%でした。
ラインが多く分かれた構成では別線決着が増え、平均配当も高い側へ出ています。3-3-2-1のような複数ラインの形が当日の出走表にあるなら、長いラインだけで買い目を固めるより、別線の差しや捲りまで候補に残したい数字です。
| ライン構成 | 対象 | どこかのラインが1・2着 | 別線決着 | 3連単平均配当 |
|---|---|---|---|---|
| 3-2-2 | 1,361レース | 55.2%(751/1,361レース) | 44.8%(610/1,361レース) | 12,809円 |
| 3-3-1 | 620レース | 63.5%(394/620レース) | 36.5%(226/620レース) | 11,141円 |
| 3-3-3 | 494レース | 50.4%(249/494レース) | 49.6%(245/494レース) | 31,925円 |
| 3-2-2-2 | 399レース | 47.1%(188/399レース) | 52.9%(211/399レース) | 28,246円 |
| 3-3-2-1 | 377レース | 54.9%(207/377レース) | 45.1%(170/377レース) | 34,078円 |
| 2-2-2-1 | 338レース | 39.9%(135/338レース) | 60.1%(203/338レース) | 11,534円 |
| 3-2-1-1 | 281レース | 55.9%(157/281レース) | 44.1%(124/281レース) | 11,368円 |
ラインの情報が分かったレースを対象にしています。
平均17,521円・中央値4,540円|ラインが残っても払戻は同じではない
取手の3連単平均配当は17,521円、中央値は4,540円です。5,000円未満は52.5%、1万円以上は32.0%、5万円以上は7.7%、10万円以上は2.9%でした。ラインが1・2着に残ったかどうかだけでは、払戻の高さまでは分かりません。
差し決着の中央値は6,575円、1万円以上は40.2%。ラインの後ろから差した選手が上位へ入ったとき、普段の払戻も高配当も広がる傾向がありました。
一方、ラインが残ったレースでも得点1位の選手が勝ち切れば、払戻は落ち着くことがあります。ラインの残り方と本命の着順を別々の数字にせず、同じレースの形として見てみましょう。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 平均配当 | 17,521円 |
| 中央値 | 4,540円 |
| 5,000円未満 | 52.5%(3,057/5,818レース) |
| 1万円以上 | 32.0%(1,860/5,818レース) |
| 5万円以上 | 7.7%(447/5,818レース) |
| 10万円以上 | 2.9%(171/5,818レース) |
払戻が分かった5,818レースを分母にしています。
得点1位の選手の位置|先頭の差しタイプは4着以下36.9%
得点1位の選手がラインの先頭にいる場合、逃げタイプの4着以下は19.2%、捲りタイプは26.0%、差しタイプは36.9%でした。番手・3番手では、逃げタイプ38.9%、捲りタイプ22.2%、差しタイプ32.9%です。
差しを得意にする得点1位の選手が先頭にいると、取手全体の4着以下28.9%より高い結果でした。差しは前の選手を使って最後に伸びる形が得意ですが、先頭では自分で踏む距離が増えます。
ラインの後ろにいるから必ず残るわけでもありません。番手・3番手の差しタイプは32.9%で、全体より高い側です。別線の捲り、先頭の失速、番手の位置取りまで当日の並びで見てみましょう。
| 位置 | 得意戦法 | 対象 | 4着以下 | 平均配当 | 1万円以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 先頭 | 逃げ | 1,094 | 19.2% | 8,509円 | 17.2% |
| 先頭 | 捲り | 941 | 26.0% | 6,980円 | 14.4% |
| 先頭 | 差し | 599 | 36.9% | 10,572円 | 22.2% |
| 番手・3番手 | 捲り | 90 | 22.2% | 7,773円 | 14.4% |
| 番手・3番手 | 差し | 2,213 | 32.9% | 7,840円 | 17.2% |
ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。
級班でラインの見え方は変わる|S級の平均配当20,937円
級班別の平均配当はS級20,937円、A級19,861円、チャレンジ10,720円、ガールズ10,413円。1万円以上はS級37.1%、A級34.8%、チャレンジ23.5%、ガールズ19.0%でした。
得点1位の選手の4着以下はS級31.8%、A級29.7%、チャレンジ27.3%、ガールズ14.8%。S級は払戻も本命の着外も高い側なので、ラインの長さを同じように扱わず、まず級班をそろえる必要があります。
ガールズはラインを組むレースとは前提が違うため、ライン決着の数字へ混ぜません。ここではS級・A級・チャレンジの並びを中心に、ガールズは別の配当データとして扱います。
| 級班 | 平均配当 | 中央値 | 1万円以上 | 本命4着以下 | 同型の平均配当 |
|---|---|---|---|---|---|
| S級 | 20,937円 | 6,040円 | 37.1%(605/1,631レース) | 31.8%(521/1,639レース) | 23,873円 |
| A級 | 19,861円 | 5,080円 | 34.8%(874/2,513レース) | 29.7%(751/2,525レース) | 18,909円 |
| チャレンジ | 10,720円 | 2,935円 | 23.5%(309/1,314レース) | 27.3%(362/1,328レース) | 12,123円 |
| ガールズ | 10,413円 | 2,525円 | 19.0%(57/300レース) | 14.8%(45/304レース) | 10,024円 |
級班ごとに分母が異なります。
取手のラインで荒れる場面|長さ・位置・決まり手をそろえる
取手のラインは、どこかのラインが1・2着に入る割合が55.1%でした。ところが、最長ラインが1・2着に入る割合は21.8%。長いラインをそのまま本線に置くより、別線が届く余地を残した方が数字に合います。
高配当を考えるなら、3-3-3の平均31,925円、3-2-2-2の28,246円、3-3-2-1の34,078円に注目です。ラインが細かく分かれる形では別線決着が増え、払戻も高い側へ出ました。
本命の選手については、先頭の差しタイプが4着以下36.9%、番手・3番手の差しタイプが32.9%。差しが届くバンクでも、得点1位の選手の位置が先頭か後ろかで、着外の数字が変わっています。
数字の差が1%未満なら、ほぼ同じ範囲です。ラインの長さだけで差が小さい場合は、取手だけの特徴とせず、決まり手、位置、級班、払戻まで同じ方向を向いたときに荒れる材料として扱います。
取手の出走表でラインを読む順番
まず級班と車立てを見てみましょう。S級は平均配当20,937円・1万円以上37.1%、A級は19,861円・34.8%。同じライン構成でも、級班が違えば払戻の基準は変わります。
次にラインの人数と得点1位の選手の位置を見てみましょう。最長ラインが1・2着に入った割合は21.8%、どこかのラインが1・2着に入った割合は55.1%。得点1位の選手が先頭なら得意戦法、番手・3番手なら前の選手の仕掛けを見てみましょう。
最後に逃げ・捲り・差しの相手がどのラインにいるかを見てみましょう。差しの平均配当22,818円、1万円以上40.2%は過去の数字です。当日の並びが近いときだけ、ラインの残り方と払戻の参考にします。
ラインの残り方や払戻は、次のレースの着順を約束するものではありません。400m・中直線の形だけで並びを決めず、当日の級班、得点1位の選手の位置、ラインの人数、相手の仕掛けを見てください。