取手競輪は荒れる?平均配当17,521円・本命着外28.9%を中直線で検証

取手競輪は荒れる?平均配当17,521円・本命着外28.9%を中直線で検証

取手競輪は荒れるのか。まず気になるのは、得点1位の選手がどれくらい車券に残っているかでしょう。取手では3着以内が71.1%、4着以下が28.9%でした。

ところが、払戻の顔つきは少し違います。1着決まり手で一番多い差しは45.2%、その平均配当は22,818円。差しが多いだけでなく、払戻も広がっていました。

取手は400m・みなし直線54.8mの中直線です。得点1位の選手の得意戦法と位置、級班、相手の決まり手を並べると、本命が残るレースと配当が膨らむレースの違いが見えてきます。

取手競輪の分析データについて

レース結果をデータベースで整備し、独自ツールで条件を組み合わせて集計した結果です。ガールズの数字は、ほかのレースと混ぜずに集計しています。本文の基本成績・得意戦法・ライン位置は、S級・A級・チャレンジの数字です。

  • 対象期間:2016-01-20〜2026-07-26
  • 調べたレース数:5,867レース
  • バンク:400m・中直線・みなし直線54.8m・カント31°30′25″
  • 全国・同型場の平均は、対象場の集計値を場ごとに平均した参考値です。
  • 割合は指標ごとに分母が違うため、分子・分母と一緒に読みます。

ここにあるのは過去の結果です。次のレースの着順や払戻を約束する数字ではありません。当日の出走表と条件を比べながら使ってください。

この記事で分かること

取手の得点1位の選手の1着・3着以内・4着以下、3連単の平均配当と中央値を見てみましょう。

S級・A級・チャレンジ・ガールズの配当、逃げ・捲り・差しの決まり手、得点1位の選手の得意戦法とライン内の位置を比べます。

本命の選手が飛びやすかった数字と、払戻が大きくなった数字がどこで重なったのかを、400m・中直線の特徴と一緒にまとめます。

取手競輪の本命成績|得点1位の選手は3着以内71.1%、4着以下28.9%

取手で競走得点が単独で最も高かった得点1位の選手は、1着39.1%(2,288/5,855レース)、3着以内71.1%(4,165/5,855レース)、4着以下28.9%(1,690/5,855レース)でした。ここでいう本命は人気1位ではなく、競走得点を基準にしています。

3着以内は7割を超えていますが、4着以下も約3割あります。1着を取り切れなくても2着や3着に残るレースがあるため、勝ち切る割合と車券内に残る割合は別の数字です。

3連単1万円以上は32.0%(1,860/5,818レース)。同型場の平均は31.8%で、差は1%未満です。本命の着外も同型場平均28.6%との差は1%未満。全体だけなら、取手だけが特別に荒れるとは言いにくい結果でした。

取手競輪の基本数値と同型場比較
項目取手比較・意味
3連単の平均配当17,521円同型場平均 17,907円
3連単の中央値4,540円同型場の場別中央値平均 4,492円
3連単1万円以上32.0%(1,860/5,818レース)同型場平均 31.8%
得点1位の選手が1着39.1%(2,288/5,855レース)本命が勝ち切った割合
得点1位の選手が3着以内71.1%(4,165/5,855レース)本命が車券内に残った割合
得点1位の選手が4着以下28.9%(1,690/5,855レース)同型場平均 28.6%

同じタイプの競輪場の中央値は、各場の中央値を平均した参考値です。

平均配当17,521円・中央値4,540円|取手の払戻は高配当だけでは語れない

取手の3連単平均配当は17,521円、中央値は4,540円でした。平均は一部の大きな払戻に引っ張られるため、普段のレースに近い金額を知るには中央値も欠かせません。

5,000円未満は52.5%(3,057/5,818レース)、1万円以上は32.0%(1,860/5,818レース)、5万円以上は7.7%(447/5,818レース)、10万円以上は2.9%(171/5,818レース)です。高配当が出た回数と、普段の払戻の水準を同じ数字にしないようにします。

取手で目を引くのは、差し決着の平均配当が22,818円、中央値が6,575円、1万円以上が40.2%だったことです。差しは一番多い決まり手でもあり、払戻を押し上げた決着でもありました。

取手競輪の3連単配当|平均・中央値・金額帯
項目結果
平均配当17,521円
中央値4,540円
5,000円未満52.5%(3,057/5,818レース)
1万円以上32.0%(1,860/5,818レース)
5万円以上7.7%(447/5,818レース)
10万円以上2.9%(171/5,818レース)

払戻が分かった5,818レースを分母にしています。

S級の平均配当20,937円|本命の着外も級班で変わる

級班別の平均配当はS級20,937円、A級19,861円、チャレンジ10,720円、ガールズ10,413円。中央値はS級6,040円、A級5,080円、チャレンジ2,935円、ガールズ2,525円でした。

1万円以上の割合はS級37.1%、A級34.8%、チャレンジ23.5%、ガールズ19.0%。得点1位の選手の4着以下はS級31.8%、A級29.7%、チャレンジ27.3%、ガールズ14.8%です。S級では配当も本命の着外も高い側に出ています。

ガールズは同じ表に載せていますが、ラインを組むレースとは前提が違います。ガールズの数字をS級・A級・チャレンジへ広げず、レース区分に合う数字として扱います。

取手競輪の級班別配当と本命着外
級班平均配当中央値1万円以上本命4着以下同型の平均配当
S級20,937円6,040円37.1%(605/1,631レース)31.8%(521/1,639レース)23,873円
A級19,861円5,080円34.8%(874/2,513レース)29.7%(751/2,525レース)18,909円
チャレンジ10,720円2,935円23.5%(309/1,314レース)27.3%(362/1,328レース)12,123円
ガールズ10,413円2,525円19.0%(57/300レース)14.8%(45/304レース)10,024円

級班ごとに分母が異なります。

差し45.2%・平均配当22,818円|多い決まり手と荒れた決着が重なった

取手の1着決まり手は差し45.2%、捲り30.4%、逃げ24.3%。差しが一番多く、平均配当と1万円以上の割合も差しが一番高い結果でした。400m・みなし直線54.8mの中直線で、番手からの差しや別線の差しが届いたレースが払戻を広げています。

ただし、差し45.2%は得点1位の選手が差し切った割合ではありません。番手の選手や相手の選手が差したレースも含まれます。得点1位の選手のタイプと位置を加えないと、本命が飛んだ理由までは分かりません。

差しが多いことと、差しタイプの得点1位の選手が強いことも同じではありません。取手では差しタイプの得点1位の選手が4着以下33.7%で、逃げタイプ19.5%、捲りタイプ25.7%より高い数字でした。

逃げ・捲り・差しの決着と払戻
決まり手決着割合平均配当中央値1万円以上同型の割合
逃げ24.3%(1,409/5,792レース)11,261円2,385円19.8%22.6%
捲り30.4%(1,763/5,792レース)14,409円4,370円29.4%32.1%
差し45.2%(2,620/5,792レース)22,818円6,575円40.2%45.3%

1着の決まり手が分かったレースの数字です。

得点1位の選手の得意戦法|差しタイプは4着以下33.7%

得点1位の選手を、出走時点の直近4ヶ月で逃げ・捲り・差しのどれが最も多かったかによって分類しました。タイプごとの選手同士を直接比べるのではなく、それぞれのタイプの得点1位の選手がどんな成績と払戻になったかを比べています。

逃げタイプは1着53.6%、3着以内80.5%、4着以下19.5%、平均配当8,558円。捲りタイプは1着46.8%、3着以内74.3%、4着以下25.7%、平均配当7,049円。差しタイプは1着30.0%、3着以内66.3%、4着以下33.7%、平均配当8,421円でした。

中直線で差しが多くても、差しタイプの得点1位の選手が勝ち切る割合は30.0%にとどまりました。差しを得意にする選手がどの位置にいるか、相手に捲りや逃げの選手がいるかで、同じ決まり手の数字でも意味が変わります。

取手競輪|得点1位の選手の得意戦法別の成績と配当
得意戦法対象1着3着以内4着以下平均配当1万円以上
逃げ1,11253.6%80.5%19.5%8,558円17.4%
捲り1,03146.8%74.3%25.7%7,049円14.4%
差し2,81230.0%66.3%33.7%8,421円18.3%

得点1位の選手が1人に絞れたレースを集計しました。得意戦法は、出走時点からさかのぼった4ヶ月間の回数で決めています。

S級・A級・チャレンジで差しタイプの数字はどう変わる?

S級では、逃げタイプの4着以下22.5%・平均配当8,147円、捲りタイプ29.9%・7,179円、差しタイプ33.3%・6,741円でした。A級は逃げ20.8%・6,542円、捲り24.5%・6,340円、差し33.9%・8,791円です。

チャレンジでは、逃げタイプの4着以下16.8%・平均配当11,160円、捲り19.7%・8,389円、差し34.1%・10,459円でした。差しタイプの着外は、S級・A級・チャレンジのいずれでも逃げタイプより高い側です。

一方、差しタイプの平均配当はA級とチャレンジで高く、S級では逃げタイプや捲りタイプより低い結果でした。本命の着外が高いから配当も必ず高い、とは限りません。級班と払戻を同じ条件で比べる必要があります。

取手競輪|級班ごとの得意戦法別の本命成績と配当
級班得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
S級逃げ16022.5%8,147円16.9%
S級捲り40129.9%7,179円12.9%
S級差し92933.3%6,741円13.5%
A級逃げ52320.8%6,542円13.6%
A級捲り43724.5%6,340円14.7%
A級差し1,35833.9%8,791円19.2%
チャレンジ逃げ42916.8%11,160円22.4%
チャレンジ捲り19319.7%8,389円16.7%
チャレンジ差し52534.1%10,459円24.3%

30レースに届かない組み合わせは載せていません。

先頭か番手・3番手か|得点1位の選手の位置で着外率が変わる

得点1位の選手がラインの先頭にいる場合、逃げタイプの4着以下は19.2%、捲りタイプは26.0%、差しタイプは36.9%でした。差しタイプの本命が先頭にいると、取手全体の28.9%より8%近く高い結果です。

番手・3番手にいる場合、差しタイプの4着以下は32.9%、平均配当は7,840円。先頭の差しタイプ36.9%より低いものの、場全体28.9%より高い側です。差しを得意にする選手でも、どこから走るかで結果が同じにはなりません。

先頭の逃げタイプは4着以下19.2%で、番手・3番手の逃げタイプ38.9%より低い結果でした。逃げを得意にする選手は自分で前を踏む形の方が力を出しやすく、後ろにいると展開待ちになる可能性があります。これは数字から読める取手の面白い差です。

取手競輪|得点1位の選手の位置・得意戦法別の成績と配当
位置得意戦法対象4着以下平均配当1万円以上
先頭逃げ1,09419.2%8,509円17.2%
先頭捲り94126.0%6,980円14.4%
先頭差し59936.9%10,572円22.2%
番手・3番手捲り9022.2%7,773円14.4%
番手・3番手差し2,21332.9%7,840円17.2%

ラインの位置が分かった対象レースを集計しています。

取手競輪は荒れる?本命の着外と高配当が目立つ場面

取手の本命4着以下28.9%は同型場平均28.6%との差が1%未満で、3連単1万円以上32.0%も同型場平均31.8%との差が1%未満でした。平均配当17,521円も同型場平均17,907円より低く、場全体だけなら荒れ方は平均的です。

それでも、差し決着の平均配当は22,818円・1万円以上40.2%、S級の平均配当は20,937円・1万円以上37.1%。先頭の差しタイプは4着以下36.9%で、本命が飛ぶ数字も高い側でした。

ここで大切なのは、差し・S級・先頭の差しタイプを一つの条件として足し算しないことです。実際の出走表で同じ条件が重なっているかを確認し、分母の違う割合を新しい確率へ作り替えません。

取手では、差しが多いから本命の差しタイプをそのまま信頼する、という読み方には注意が必要です。差しタイプの得点1位の選手は着外が高く、先頭にいるとさらに高くなりました。中直線で差せる位置なのか、差される位置なのかが焦点です。

取手の出走表で本命を読む順番

まず級班を見てみましょう。S級の平均配当は20,937円、1万円以上は37.1%、得点1位の選手の4着以下は31.8%。A級の平均配当は19,861円、1万円以上34.8%、4着以下29.7%です。

次に得点1位の選手の得意戦法と位置を見てみましょう。差しタイプが先頭なら4着以下36.9%、番手・3番手なら32.9%。逃げタイプが先頭なら19.2%でした。タイプだけでなく、ラインのどこにいるかまで条件をそろえます。

最後に相手の決まり手とラインの長さを見てみましょう。取手は差しの平均配当が22,818円でしたが、当日の並びが過去の対象と近いときだけ参考にします。数字が少し違うだけなら、無理に荒れる材料へ広げません。

数字を使うときの注意

過去の割合や払戻は、次のレースの着順や払戻を約束するものではありません。400m・中直線の形だけで本命の着外を決めず、当日の級班、ライン、得点1位の選手の位置と得意戦法を見てください。