前橋競輪の決まり手完全データ!S級・A級で変わる「逃げ」の信頼度と「差し」の穴パターン

「前橋は逃げ有利」この定説を鵜呑みにして、S級戦で痛い目を見たことはありませんか?
確かに前橋競輪場は日本一のみなし直線の短さを誇る超高速バンクですが、実は「クラス(階級)」によって、決まり手の傾向は大きく異なります。

若手が力任せに逃げるチャレンジ・A級戦と、百戦錬磨の猛者が駆け引きを繰り広げるS級戦では、狙うべき「勝ちパターン」が全く違うのです。この記事では、膨大なデータから階級ごとの「逃げの信頼度」と「穴となる決まり手」を解明します。

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クラスによる傾向の違いに注意

全体のデータだけを見ると「逃げ」が最強に見えますが、S級戦に限ると「捲り」の決定率が上昇します。出走表のクラスを見て、予想法を切り替える柔軟性が回収率アップの鍵です。

【全体像】全レースデータから見る「逃げ」vs「捲り」の真実

逃げ34.5% vs 捲り29.0%!自力型が圧倒する高速バンク

まずは前橋競輪全体の1着決まり手を見てみましょう。
「逃げ」が34.48%と、全国平均(約20%前後)を大きく上回る数値を叩き出しています。さらに「捲り」の29.04%を合わせると、自力選手が勝つ確率は63.5%に達します。
逆に言えば、ラインの番手から抜け出す「差し」は36.36%にとどまります。一般的な競輪場では「差し」が最も決まりやすい手ですが、前橋では「前の選手が垂れない」ため、差しが決まりにくいのが最大の特徴です。

前橋競輪 1着決まり手割合(全4057レース)
逃げ34.48%

捲り29.04%

差し36.36%

※「差し」の多くは、逃げたラインの番手選手によるものです。別線からの追い込みは極めて困難です。

2着は「マーク」一択? 47.4%が示すラインの絆

2着の決まり手データは、前橋攻略の核心を突いています。
「マーク」での2着が47.37%と、ほぼ半数を占めています。これは、逃げや捲りで仕掛けた自力選手に、番手選手が千切れずに追走し、そのままワンツーを決めるケースが非常に多いことを証明しています。
「スジ違い(別線の選手が2着に来る)」を狙うのは、高配当の魅力こそあれど、確率的には分の悪い勝負と言わざるを得ません。

47%

2着決まり手「マーク」の割合
2着の約2回に1回は、前の選手を追走したままゴールする「マーク」決着。ラインの結びつきは絶対です。

【階級別分析】S級とA級・チャレンジの決定的な違い

A級・チャレンジ戦は「逃げ」が圧倒的!迷わず先行買い

クラス別のデータを紐解くと、下位クラスほど「逃げ」が決まりやすい傾向が顕著に出ています。
A級戦(3車ライン・競走得点1位が先行)のケースでは、勝率が62.1%という驚異的な数字が出ています。若手選手が多いチャレンジやA級戦では、脚力差がそのまま着順に直結しやすく、一度先行した有力選手が止まることはまずありません。

A級(3車・得点1位)
62.1%
先行選手の勝率
A級(3車・得点1位)
85.8%
先行選手の2連対率

S級戦は「捲り」の威力が倍増!実力者のスピード勝負

一方、S級戦になると様相が変わります。
S級(3車ライン・得点1位が先行)の場合、勝率は56.1%と、A級に比べて約6ポイント低下します。これは、相手ラインの牽制が厳しくなることや、別線の捲りスピードが速いことが要因です。
S級では、単調な逃げは潰されるリスクが高まります。特に混戦模様のレースでは、後方に置かれた実力者がカントを使って一気に前団を飲み込む「捲り」が決まるシーンが増えます。

A級・チャレンジの傾向
  • 先行選手がそのまま押し切る「逃げ切り」が多い
  • ペース配分が単調になりがちで、前のラインが有利
  • 狙い目:逃げ選手の1着固定
S級の傾向
  • 牽制が激しく、逃げ選手が消耗しやすい
  • 後方からの「高速捲り」が届くケースが増える
  • 狙い目:捲り選手の頭、逃げ残りの2・3着

【2着の法則】「ズブズブ」か「千切れ」かを見極める

逃げ選手の「逃げ残り」率は?2着に残れる条件

前橋では、逃げた選手が1着を取れなくても、2着に残る「逃げ残り(逃げー差し)」のパターンが頻発します。
データによると、A級の逃げ選手(3車ライン・得点1位)の2連対率は85.8%。つまり、1着を逃しても高確率で2着には粘っています。「差されたから弱い」のではなく、「差されても2着にはいる」ことを前提に予想を組み立てるべきです。

  • 1位:逃げ切り(逃げーマーク)
    圧倒的に多い勝ちパターン
    S評価
  • 2位:逃げ残り(差しー逃げ)
    番手が差しても、先行は2着に残る
    A評価
  • 3位:捲り追い込み
    S級戦でのみ警戒が必要
    B評価

穴車券の主役「ライン3番手」の突っ込み

超高速バンクの前橋では、前のラインが加速したままゴールになだれ込むため、ラインの3番手選手も車券に絡みやすくなります。
特にA級戦では、3番手選手が3着以内に入る確率(3連対率)が高く、場合によっては2着に突っ込んでくる「ズブズブ(番手ー3番手)」の決着も見られます。高配当を狙うなら、スジ違いを狙うよりも、「ライン3番手の2着・3着付け」が効果的です。

3番手が買える条件
  • 3車以上の長いラインであること
  • 先行選手が強力で、別線を完封できそうな時
  • 3番手選手の競走得点が、相手ラインの選手より高い時

【結論】明日のレースで使える「決まり手」の法則

基本は「逃げーマーク」。ただしS級混戦は「捲り」を頭に

前橋競輪の決まり手傾向をまとめると、クラスによって狙うべき戦法が明確に分かれます。
A級・チャレンジ戦では「先行絶対有利」のスタンスで強気に攻め、S級戦では展開次第で「捲り一発」をケアする。この使い分けこそが、ドームバンクを攻略する鍵となります。

クラス
狙うべき決まり手と戦法

A級・Ch
逃げ切り
先行ラインの
ワンツーが鉄板
ライン独占
3番手の3着
まで狙う

S級
捲り
実力者の
スピード決着
逃げ残り
番手差しでも
逃げは残る