岐阜競輪におけるライン戦では、ラインの長さと勝率には明確な傾向があります。ここでは、3つの条件別にデータを整理して解説します。

1. 得点1位が最長ラインにいた場合のライン長別勝率

競走得点1位の選手が最長ラインにいる場合、ライン長が長いほど勝率が上がる傾向が見られます。特に、最長ラインが3車以上の場合、1位の勝率は安定して高くなります。

3車ライン先頭の時

特徴と傾向:最長ラインの先頭、得点1位として非常に高い勝率を誇る。年代を問わず安定して好成績。

データが導く予想のカギ:先頭として展開を作る立場なので、仕掛けや逃げのタイミングがカギ。レース数も多く、鉄板として狙いやすい。

3車ライン2番手の時

特徴と傾向:1番手よりはやや勝率は低いが、直線での粘りや仕掛けの巧さで2・3着内率は高い。若手もベテランも安定している傾向。

データが導く予想のカギ:勝率は1番手よりやや低下するものの、2着以内率は高く、着順をまとめる力があることがデータから読み取れる。A級選手よりS級選手の成績がやや優位。

3車ライン3番手の時

特徴と傾向:ライン最後尾でも1位選手の力が反映され、一定の勝率・入着率を保持。1位選手の追込み力や展開対応力が問われるポジション。

データが導く予想のカギ:他ラインに先行されやすい傾向が見られるが、3番手に入ると1位選手の個人力がより顕著に結果を左右する。若手選手がこのポジションになることはほぼない。

4車ライン1番手の時

特徴と傾向:4車ラインで1位選手が先頭なら勝率はかなり高く、ライン形成の中心としての役割が明確。

データが導く予想のカギ:ライン長が増えると、1位選手の1着率はさらに安定。クラス別ではA級選手の成績が顕著。3連の軸としても最適。

4車ライン2番手の時

特徴と傾向:2番手でも、入着率はかなり高め。勝率は先頭よりは低いが、3着以内率は維持される。

データが導く予想のカギ:番手に入る場合でも安定した成績を残すケースが多く、クラスを問わず強さを発揮。直線短い久留米競輪場でもS級なら22レース中11レースは差し切っている。また、20代の選手だった場合は5レースしか対象レースがなかったが3勝2着2回と鉄板級。

4車ライン3番手の時

特徴と傾向:3番手ポジションは力が必要なポジション。1着率は低下傾向が顕著だが、3着内率は一定。

データが導く予想のカギ:対象レースがA級で11レース、S級では2レースと少ない。データとしても使いにくい。

4車ライン4番手の時

特徴と傾向:1位選手が最も後方の4番手にいる場合、対象レース数は極端に少なくA級で3レース、S級では2レースしかない。

データが導く予想のカギ:1位選手が4番手のケースもほとんどないが、A級では3レース中1勝2着1回という成績になっており、4番手というだけで車券から外すのは危険かもしれない。

2. 得点1位が最長ラインにいなかった場合の1位選手のライン長別勝率

この条件では、1位の選手が最長ラインにいないため、ラインの連動が弱くなる傾向があります。その結果、ライン長が長くても勝率は得点1位が最長ラインにいた場合ほど高くなりません。

単騎の時

特徴と傾向
A級で51レース、S級で59レースが対象。S級の方が全体的に成績が良い。レース運びや勝負どころの判断など自分一人の力によるところが大きいためか、20代選手より30代選手の方が好成績。

データが導く予想のカギ

  • A級:勝率13.7%(7/51)、3着内率47.1%
  • S級:勝率20.3%(12/59)、3着内率55.9%
    👉 単騎は展開待ちになり勝率は低下傾向。ただし両級とも3着内率は約47%と約56%あり、人気次第ではヒモや穴狙いとして外せない存在

2車ライン先頭の時

特徴と傾向
対象はA級で485レース、S級で378レース。単騎に比べて勝率・入着率ともに上昇。1位選手が2車ラインの頭に立てば展開の自由度が増す。

データが導く予想のカギ

  • A級:勝率27.4%(133/485)、3着内率57.3%
  • S級:勝率24.6%(93/378)、3着内率54.2%

👉 単騎との差は歴然で、最長ラインでなくても展開を作りやすいことが数字に表れている。

2車ライン2番手の時

特徴と傾向:
対象はA級で485レース、S級で378レース。1番手に比べると1着率は低いが、3着内率は50%前後と安定。2番手でも十分に入着に絡む。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率12.0%(58/485)、3着内率47.2%
  • S級:勝率19.8%(75/378)、3着内率56.3%
    👉 2番手はラインの展開恩恵を受けつつも、自身の脚力で入着可能。特に20代30代は入着率が高く注目。

3車ライン先頭の時

特徴と傾向:
対象はA級で48レース、S級で16レース。2車ライン1番手に比べるとレース数は少ないが、勝率・入着率は概ね安定。20代なら3着内率は60%まで上がる。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率20.8%(10/48)、3着内率52.1%
  • S級:勝率25.0%(4/16)、3着内率56.3%
    👉 3車ライン1番手は少数例。3着内率はそこそこで、車券的には人気次第か。

3車ライン2番手の時

特徴と傾向:
3着内率は60%以上と高い。40歳以上と40歳未満で分けると、40歳以上の3着内率が約57%に対して40歳未満では約77%とあなどれない数値となっている。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率22.9%(11/48)、3着内率64.6%
  • S級:勝率25.0%(4/16)、3着内率62.5%
    👉 3車ラインの2番手は頭ではなくとも、上位入着の可能性が高く、車券の押さえとして有効。

3車ライン3番手の時

特徴と傾向:
勝率はA級S級問わず低い。3着内率で見ても安定性にやや欠ける。年代別で見ても30代40代50代で成績に大きな差は見られなかった。(20代は該当レースなし)

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率4.2%(2/48)、3着内率22.9%
  • S級:勝率6.3%(1/16)、3着内率31.3%
    👉 3番手は上位入着の可能性は低いが、少数ながら勝つケースもあるので完全無視は危険。

この場合は、1位の選手の個人力や展開読みの影響が大きく、ラインの長さだけで勝率を判断することはできません。

3. 得点1位が最長ラインにいなかった場合の最長ライン側のライン長別勝率

3車ライン1番手の時

特徴と傾向:
対象はA級486レース、S級430レース。最長ライン側の頭として、1位選手が最長ラインにいなくても安定感がある。特にA級での勝率が高め。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率22.4%(109/486)、3着内率54.1%
  • S級:勝率13.7%(59/430)、3着内率37.0%
    👉 最長ライン側の3車ライン1番手は、展開の中心として機能することが数字に表れている。

3車ライン2番手の時

特徴と傾向:
対象はA級486レース、S級430レース。1番手に比べると勝率はやや低めだが、3着内率は高く安定。2番手でも入着に絡むことが多い。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率17.1%(83/486)、3着内率53.1%
  • S級:勝率18.4%(79/430)、3着内率49.5%
    👉 3車ラインの2番手は頭でなくとも、上位入着の可能性が高く、車券の押さえとして有効。

3車ライン3番手の時

特徴と傾向:
対象はA級486レース、S級430レース。1着率は低く、3着内率も50%以下。3番手として安定感は限定的。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率2.1%(10/486)、3着内率24.3%
  • S級:勝率3.7%(16/430)、3着内率24.4%
    👉 少数例ながら上位入着もあるため、完全無視は危険。

4車ライン1番手の時

特徴と傾向:
対象はA級69レース、S級25レース。最長ラインの頭として1着率は高く、3着内率も安定。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率29.0%(20/69)、3着内率52.2%
  • S級:勝率24.0%(6/25)、3着内率44.0%
    👉 4車ラインの頭は少数例でも競走得点1位がラインにいなくても上位争いに絡みやすい。

4車ライン2番手の時

特徴と傾向:
1着率はやや落ちるがが、3着内率は60〜70%と非常に安定。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率24.6%(17/69)、3着内率68.1%
  • S級:勝率16.0%(4/25)、3着内率60.0%
    👉 4車ライン2番手は頭ではなくとも、確実に上位に絡むことが多い。

4車ライン3番手の時

特徴と傾向:
勝率は低く、3着内率で40%前後と安定感は限定的。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率4.4%(3/69)、3着内率37.7%
  • S級:勝率8.0%(2/25)、3着内率44.0%
    👉 上位入着の可能性はあるが、主戦力としては不安定。

4車ライン4番手の時

特徴と傾向:
1着率はほぼゼロに近く、3着内率も低い。

データが導く予想のカギ:

  • A級:勝率1.5%(1/69)、3着内率17.4%
  • S級:勝率0.0%(0/25)、3着内率8.0%
    👉 4番手は基本的に上位入着は厳しく、車券での評価は抑え気味。

久留米競輪でのライン分析まとめ

まとめ:ライン長と勝率の関係は、単純な相関だけで語れるものではなく、競走得点1位の位置という条件も重要です。得点1位が最長ラインにいる場合はライン長が勝率に直結しやすく、いない場合はライン長だけでは勝率を予測できません。

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