松山競輪をデータ分析で攻略|「差し天国」を制するための戦略的アプローチ

  1. 1. 松山競輪場の基本特性:データが示す「差し・マーク」絶対優位の構造
    1. 1.1 クラス別「決まり手」分析:S級戦で53.95%を占める「差し」の威力
    2. 1.2 後方選手の連対集中度:2着決まり手「マーク」の戦略的重要性
    3. 1.3 特殊な例外:ガールズケイリンにおける「捲り」依存の傾向
  2. 2. 勝利を呼ぶ「ラインの構造」:長さとポジションによる連対集中分析
    1. 2.1 ラインの長さと「上位2着独占率」の相関性(A級・S級)
    2. 2.2 2番手(番手)選手の「安定した高勝率」を生むライン強度
    3. 2.3 長大ラインにおける末尾選手の成績と車券戦略
  3. 3. 競走得点1位(エース)の配置戦略:松山攻略の鍵となる「黄金ポジション」
    1. 3.1 エースが「単騎出走」を選んだ場合の勝率限界
    2. 3.2 S級エースの「最強の配置」:3車ライン2番手の破壊力
    3. 3.3 エースの「戦法別」パフォーマンス比較(逃げ・捲り・差し)
  4. 4. クラス別に見る具体的な「攻略戦術」と狙い目の選手像
    1. 4.1 S級攻略の焦点:「捲り」と「差し」を使いこなすエースの評価
    2. 4.2 A級攻略の鉄則:得点1位の「逃げ」と「捲り」ラインの信頼度
    3. 4.3 チャレンジ戦の傾向:得点1位の「逃げ」が最も堅い軸
  5. 5. まとめ:松山競輪予想の最終チェックリスト
    1. 5.1 松山競輪で最も高配当を狙えるパターン
    2. 5.2 予想組み立て時に避けるべき危険な条件

1. 松山競輪場の基本特性:データが示す「差し・マーク」絶対優位の構造

1.1 クラス別「決まり手」分析:S級戦で53.95%を占める「差し」の威力

松山競輪場を一言で表すなら、「差し天国」。全体データでも1着の45.83%が差しで決まっていますが、S級戦になるとその傾向はさらに際立ちます。
S級戦では、なんと53.95%が差しで決まるという圧倒的な数字。逃げが15.32%にとどまることを考えると、いかに番手選手がこのバンクで力を発揮しているかが分かります。
つまり、松山では「誰が風を受けて走るか」よりも、「その後ろに誰がつくか」が勝敗を左右します。差し脚を武器にした選手にとって、ここはまさに“ホームグラウンド”なのです。


1.2 後方選手の連対集中度:2着決まり手「マーク」の戦略的重要性

松山の本当の面白さは、2着の決まり手に「マーク」が多いという事実にあります。全体の41.53%を占め、A級では42.19%、S級でも35.69%。
これは「番手以降の選手が最後まで諦めない」ことの証です。風を切る先頭を支えながらも、最後の直線では冷静に差し込み、2着を確実に拾う。そんな「職人肌の選手」が結果を残しています。
車券的には、こうした“仕事人タイプ”のマーク選手を軸に据えることで、安定した的中を狙う戦略が立てやすくなります。派手さはないけれど、堅実に結果を出す。それが松山の番手戦です。


1.3 特殊な例外:ガールズケイリンにおける「捲り」依存の傾向

一方、ガールズケイリンでは全く逆の傾向が見られます。1着決まり手のうち55.16%が捲り。男子戦で主役だった「差し」は30.28%にとどまります。
この違いは、ガールズ戦ではラインが組めず、個々の力が勝敗を分けるためです。つまり「一撃必殺のスピード勝負」。終盤の加速力がすべてを決める世界です。
男子戦では「差し」が主軸でも、ガールズでは“捲り屋”を狙うのが鉄則
。バンク特性を踏まえつつ、性別で戦術を切り替えることが松山攻略の第一歩となります。


2. 勝利を呼ぶ「ラインの構造」:長さとポジションによる連対集中分析

2.1 ラインの長さと「上位2着独占率」の相関性(A級・S級)

競輪の面白さは“個人戦の中にチーム戦がある”こと。松山では、ラインの長さが結果に大きく影響します。
A級の4車ラインでは、76.79%の確率で上位2着を独占。S級の4車ラインでも74.07%と高水準です。
一度主導権を握った長大ラインは、他の短いラインや単騎勢を寄せつけません。つまり、「4車ラインが出たら、その中で勝負を決める」のが松山流。ライン内の誰が差すか、誰が残るか──その読み合いこそが予想の醍醐味です。


2.2 2番手(番手)選手の「安定した高勝率」を生むライン強度

松山で強いのは“先頭”ではなく“番手”。
S級3車ラインで先頭が中堅レベルでも、番手が強力であれば番手の勝率は29.3%先頭の12.5%を大きく上回ります。
先行選手が全力で風を切り、番手が最後の直線でしっかり差し切る──この“理想的な連携”が松山では形になりやすいのです。
A級でも同様で、強い先行×強い番手は、どちらも2着内率が45%超。つまり、松山では「番手が走る=ラインが走る」。予想時には、番手の力量こそ最重要チェックポイントです。


2.3 長大ラインにおける末尾選手の成績と車券戦略

長いラインが有利とはいえ、末尾選手に過度な期待は禁物。
特にS級3車ラインでエース不在の場合、3番手選手の勝率はわずか2.35%しかありません。
レースがもつれると、末尾は位置取りで不利になり、展開の波に飲まれてしまうのです。
「ラインが長い=強い」ではなく、「核となる選手の質」と「番手の決定力」こそが本当のライン強度

松山で車券を買うなら、人数よりも“結束の中身”を見極めることが勝利への近道です。


3. 競走得点1位(エース)の配置戦略:松山攻略の鍵となる「黄金ポジション」

3.1 エースが「単騎出走」を選んだ場合の勝率限界

「競走得点1位だから大丈夫」──そう思いたくなりますが、松山ではそう簡単ではありません。
S級戦で得点1位が単騎で出走した場合、勝率は26.67%にとどまります。
松山は差しとマークが生きるバンク。単騎だと他ラインの連携に飲まれやすく、終盤で包まれてしまうリスクが高いのです。
ただし、2着内率は45.83%と決して低くありません。単騎エースを軸にするなら、1着固定よりも2着・3着狙いの“連下軸”として使うのが賢い戦略かもしれません。


3.2 S級エースの「最強の配置」:3車ライン2番手の破壊力

松山の“黄金フォーメーション”はこれ。
「3車ラインの2番手にエース」──この布陣が最も勝率が高く、40.00%の勝率、2着内率61.96%を誇ります。
自力選手が風を切り、エースがその後ろで差す。差し天国・松山ではこれが最強の形です。
予想の際は、「得点1位が2番手にいるか」をまず確認することから始めましょう。


3.3 エースの「戦法別」パフォーマンス比較(逃げ・捲り・差し)

S級エースの勝ちパターンを比べると、「捲り」58.7%、「逃げ」58.1%、そして「差し」42.4%
どの戦法を選んでも高水準ですが、注目は「差し」でもここまで勝てる点です。
松山では、トップ選手ほど“差し”を戦術の一部として使いこなします。単なる追込ではなく、「勝つための差し」。
その戦法を使う選手がラインのどの位置にいるか──これを意識することで、予想の精度は格段に上がります。


4. クラス別に見る具体的な「攻略戦術」と狙い目の選手像

4.1 S級攻略の焦点:「捲り」と「差し」を使いこなすエースの評価

S級戦では、「差し」と「捲り」を自在に操るエースが勝ち続けます。
高得点の自力型が逃げても、松山では後方の差し脚が届くケースが多く、番手選手の連対率が非常に高いのが特徴です。
注目すべきは、捲りを受け止めて差せる番手選手。強い自力選手の後ろに位置し、状況を見極めながら冷静に仕掛けるタイプが狙い目です。
「力+判断力」、この2つを兼ね備えた選手こそ、松山S級の勝者です。


4.2 A級攻略の鉄則:得点1位の「逃げ」と「捲り」ラインの信頼度

A級戦では、純粋な脚力がものを言います。
データによれば、得点1位の選手が「逃げ」なら勝率53.8%、「捲り」なら48.8%。つまり、A級では“自力が強ければ素直に勝てる”のです。
S級ほど差しの技術差が大きくないため、力で押し切る展開が多発します。特に長めのラインを率いる強力な逃げ選手がいれば、そのままライン上位独占も珍しくありません。
A級では「先頭エースを信頼」が鉄則です。


4.3 チャレンジ戦の傾向:得点1位の「逃げ」が最も堅い軸

チャレンジ戦は、若手選手の“純粋なスピード勝負”。戦術よりも脚力が結果を決めます。
その証拠に、得点1位の選手が「逃げ」を選んだ場合の勝率は67.4%。圧倒的な数字です。
まだライン連携が成熟していない分、エースの先行力がそのまま勝敗に直結します。
チャレンジ戦では「逃げるエース=勝つエース」。最も堅い軸として、車券の中心に据えましょう。


5. まとめ:松山競輪予想の最終チェックリスト

5.1 松山競輪で最も高配当を狙えるパターン

松山で高配当を狙うなら、「3車ライン+番手差し」型が狙い目です。
人気の逃げラインが残ると思われがちな展開で、2番手選手が差し切った時の配当は跳ね上がります。
データを味方に、差し天国を“差し抜け”ましょう。


5.2 予想組み立て時に避けるべき危険な条件

逆に、単騎のエースや、末尾に強力選手が置かれたラインは危険信号。
どれだけ実力があっても、松山のバンクでは“風を受けない位置”が絶対条件。
「位置取りの悪い強者」は、松山では輝けません。
勝てる構図を持つラインだけを見極める──これが、松山予想で勝つための鉄則です。