いわき平競輪場でラインの長さやライン内での位置、また競走得点によって成績にどのくらいの差があるのかなどラインに関するデータを徹底分析。

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レースで競走得点1位の選手が最長ラインにいた時、ラインの長さやライン内の位置で成績がどう変わるか分析

レースの中で競走得点1位の選手は中心となる。その中心選手が最も長い最長ラインにいたら成績はどうなってしまうか?ライン内での位置取り別に分析。

3車ラインの先頭の時

ラインの長さが3車の時、1位の選手が先頭ならA級では勝率は約42%近。S級では約31%程度です。

S級では得点1位の選手は勝率約34%でしたが、いわき平では逃げが厳しいということもあり、「競走得点1位かつレース中1番長いライン」という条件がそろっていても勝率はこの程度となります。

ただ勝ち切るまでは厳しいものの、さすが1位というだけあって2着以内率では約62%、3着以内で約75%と好成績です。

逆にA級(チャレンジ含む)になると勝率約43%とかなり高い数値になります。A級の場合、たとえラインの先頭にいても1位の選手は軽視できません。

対象:A級236レース、S級79レース

レースで得点1位の選手が3車ライン1番手(このラインが最長の時)だった時の成績

3車ラインの2番手の時

3車ラインの番手では、S級になると勝率が約48%まで上がります。3着以内率では約82%と番手差しが軸としての信頼性が高いです。

逆にA級では約35%とS級とは逆の傾向が見られます。

対象:A級168レース、S級113レース

レースで得点1位の選手が3車ライン2番手(このラインが最長の時)だった時の成績

3車ラインの3番手の時

3車ラインの3番手になると勝率こそ大きく落ちますが、3着にはそれなりに残るため、3連系の3列目には押さえておきたいところです。

ただ、競走得点1位の選手が3番手におさまることは少ないです。

対象:A級13レース、S級11レース

レースで得点1位の選手が3車ライン3番手(このラインが最長の時)だった時の成績

4車ラインの先頭の時

4車ラインの先頭では、A級で勝率が約59%、2着内77%、3着内89%と驚異的な成績を残しています。

S級も全体的に大きく数値が上がっていますが、対象レースは少なめです。

対象:A級74レース、S級8レース

レースで得点1位の選手が4車ライン1番手(このラインが最長の時)だった時の成績

4車ラインの2番手の時

4車ラインの番手の時は3着以内に入る割合がかなり高くなります。A級で88%、S級では100%です。

対象レースも少なくなるとは言え、この成績では逆らえません。

対象:A級43レース、S級9レース

レースで得点1位の選手が4車ライン2番手(このラインが最長の時)だった時の成績

4車ラインの3番手の時

4車ラインの3番手ではいよいよ対象レースがなくなってきます。それでもS級ではしっかり成績を残しています。

対象:A級12レース、S級5レース

レースで得点1位の選手が4車ライン3番手(このラインが最長の時)だった時の成績

4車ラインの4番手の時

1位の選手が4車ラインの4番手につけることはほぼありません。さすがに4車の最後方だと、いくら1位とはいえ厳しいですね。

対象:A級4レース、S級1レース

レースで得点1位の選手が4車ライン4番手(このラインが最長の時)だった時の成績

競走得点1位の選手が最長ラインを外れた時の結果を検証!

レースで最も有利なラインとなる最長ライン。レースで主力となる競走得点1位の選手がこの最長ラインを相手に戦う時、成績がどうなるのか過去データを分析して検証していきましょう。

得点1位の選手が短い方のラインにいる時、ラインの長さやライン内でのポジションごとに見ていきます。

競走得点1位選手が2車ラインの時

今回、最長ライン側が3車なのか4車なのかなど相手側のラインは考慮していません。競走得点1位選手が2車ラインの先頭、相手にもっと長いラインがいる時の成績です。

A級では3着内約58%と健闘しています。もっと悪いのかと思っていました。

対象レース:A級300レース、S級168レース

2車ラインの番手にいる時、A級では先頭より勝率が大きく下がります。逆にS級では勝率は微増ですが、3着内に入る割合が上がります。

競走得点1位の選手が3車ラインの時

3車ライン1番手では、A級S級とも勝率が悪く、特にA級では7.4%と2車ライン先頭の時に比べ大きく下がります。

2車ラインより長くなるので成績が良くなりそうなイメージがありますが、実際のデータでは激減です。

3車ラインより長い最長ラインとなると相手は4車ラインとなります。見方も増えるが相手がもっと強くなってしまうといったところでしょうか。先行がきついいわき平で、短いラインの先頭で勝つというのはいくら競走得点1位だったとしても難しいということでしょう。

対象:A級27レース、S級7レース

3車ライン2番手に位置取り、番手差しの形になると一気に成績が伸びます。

3番手ではA級では対象27レースで0勝となっています。

競走得点トップがいない最長ライン、そのポジションごとの成績を分析

今回は競走得点1位の選手が最長ラインにいなかった時の、最長ラインの先頭・番手・3番手・4番手などライン内位置別に成績をまとめました。

最長ラインが3車ラインの時

最長ラインの3車ライン、その先頭に位置取る選手の成績です。

最長ラインとはいえ、得点1位の選手が最長ラインの先頭を走る時と比べると大きな差があります。3着内でA級S級とも50%に届きませんでした。

対象:A級299レース、S級189レース

S級では全体的に成績が良くなりますが、A級では先頭と大きな差はありません。

最長ラインが4車ラインの時

4車ラインでは先頭・2番手がともに1着率30%前後と優秀な数値を残しました。特に番手は2着内率50%超と高く、信頼できる位置といえます。最長ラインに得点1位が不在でも、4車ラインは前2人に力が集中しやすく、強い構成であれば押し切り・差しの両方で結果を残せるのが特徴です。

対象:A級54レース、S級13レース

S級では4車ラインの番手は約7割が3着以内に入ってきます。