いわき平競輪場での過去約3年分のレースデータをもとにデータ分析を行い、いわき平競輪の特徴や傾向をまるはだかにしていきます。
いわき平競輪場は400mバンクで直線が長く62.7m。
決まり手の傾向を見ると「差し」が多く、先行逃げ切りはやや難しい舞台となっています。番手選手や自在型が力を発揮しやすいのが特徴です。特に、冬場は風の影響を受けやすいためレース展開が目まぐるしく変化し、位置取りや仕掛けのタイミングが勝敗を大きく左右します。
※各データ画像はリンクを貼っていただければブログ、動画、SNSなどで使用して頂いて構いません。
いわき平競輪での1着2着の決まり手は
いわき平競輪では、1着の決まり手は差しが多くS級で約65%、A級で51%です。捲りも決まりやすいと言われたりしますが、データでみると圧倒的に差し多いです。特にS級では逃げて押し勝つのは10%に対し、差しが65%と驚異的です。ガールズでは捲りが47%と最多です。
S級戦で先行が最後まで粘るには地脚とスタミナが求められます。そのため、先行選手が有利になるのは「風が弱い日」や「後続が牽制し合う展開」が中心です。予想の際は「逃げの本命視はややリスクが高い」と考えるのがセオリーです。
ラインの結束が強い東北地区のレースでは、番手差しがセオリー通りに決まりやすく、堅実な予想に組み込みやすい傾向があります。

S級は2着の決まり手も差しが多くなっています。A級とガールズではマークが最多となっています。

競走得点1位の選手の成績データ
各レースでの競走得点1位の選手の成績を各クラスやラインの位置取り別にまとめています。
競走得点トップの選手の成績は、S級では672レース中229レースが1着で約68%、A級では1347レース中483レースが1着で34%、3着以内だと約72%が3着以内に入っています。ガールズでは約88%とかなり好成績です。勝率もA級S級は30%を超え、ガールズでは約63%となっています。

いわき平競輪でのラインデータ分析
ラインの長さがレースで最長だった時、その最長ラインでの先頭の選手の成績は?2番手は?先頭でさらに競走得点が1位だったら?
様々な角度からいわき平競輪でのラインに関するデータを、予想の1要素として活用できるよう徹底的にまとめてみました。
ラインデータ分析に関しては、別記事にてさらに深堀して分析しています。
競走得点1位の選手がレースの最長ラインの番手にいた時の成績は驚異的
ラインの長さが3車の時、1位の選手が先頭ならA級では勝率は約42%近。S級では約31%程度です。
S級では得点1位の選手は勝率約34%でしたが、いわき平では逃げが厳しいということもあり、「競走得点1位かつレース中1番長いライン」という条件がそろっていても勝率はこの程度となります。
ただ勝ち切るまでは厳しいものの、さすが1位というだけあって2着以内率では約62%、3着以内で約75%と好成績です。
逆にA級(チャレンジ含む)になると勝率約43%とかなり高い数値になります。A級の場合、たとえラインの先頭にいても1位の選手は軽視できません。
対象:A級236レース、S級79レース
A級、競走得点1位、最長ライン、3車ラインの2番手の条件が重なった時の成績
競走得点1位の選手がそのレースで1番長いラインにいて、さらにラインの2番手の位置についていた時、成績は驚異的な数値になります。
今回は対象レースも多いA級での成績を掲載。
3車ラインと4車ラインでも成績は異なり、やはり4車ラインでの成績の方が良いですね。3車ラインでは168レース対象レース(2022年1月~2025年7月)があり、約8割が3着以内にきています。レース数にすると132レースです。
S級の成績や、もっと詳細なライン分析については別記事にてまとめます。

3車ラインや4車ライン、最長ラインや最長ラインにいなかった時、など色んな条件下でのデータを見たい方は下記記事にて。