「別府はラインで決まりやすいって本当?」
この噂を検証するためにデータを分析したところ、興味深い事実が判明しました。
結論から言えば、「2車単ならイエス、3連単ならノー」です。別府競輪はラインの上位2名で決まる確率は高いものの、3番手まで綺麗に決まることは滅多にありません。本記事では、ライン独占率のデータを徹底解剖し、スジ車券で勝負すべきレースと、3番手を消して高配当を狙うべきレースの境界線を明らかにします。
別府競輪の「ライン独占率」完全データ|3車ラインの信頼度
S級・A級ともに「ワンツー決着」は約35%
まず、ラインの結束力を示す「ワンツー決着(1着-2着独占)」のデータを見てみましょう。S級・A級ともに約35%という安定した数値を記録しています。
| クラス | ライン構成 | ワンツー率(1-2位) | 評価 |
|---|---|---|---|
| S級 | 3車ライン | 34.4% | 3回に1回以上 |
| A級 | 3車ライン | 34.8% | S級同様に堅い |
| チャレンジ | 3車ライン | 38.8% | かなり高め |
3回に1回以上はラインで決まるため、基本的には「スジ(ライン同士の組み合わせ)」を重視する戦略が正解です。特にチャレンジ戦では約4割がライン決着となっており、若手の先行力をベテランがしっかりガードする構図が見て取れます。
3車ラインの完全独占(1-2-3位)は2割以下
しかし、3番手の選手まで引き連れてゴールする「ズブズブ(1-2-3位独占)」となると話は別です。
どのクラスでも2割を切っており、8割以上のレースで3番手(または番手)が崩れています。別府の直線59.6mは、3番手の選手が千切れたり、別線にインを突かれたりするには十分な長さなのです。
「スジ車券(ライン決着)」が狙える鉄板パターン
A級戦の「3車ライン先行」は信頼度大
スジ車券を買うなら、最も信頼できるのは「A級戦で逃げ選手が先頭の3車ライン」です。
勝率:57.4% / 2連対率:78.2%
A級の強力な先行選手(得点1位)が引っ張る場合、番手選手も78%の確率で2着以内に絡んでいます。この条件が揃った時は、オッズが安くても「本命ラインの2車単」に厚く張るのが賢明です。
4車ライン・5車ラインの優位性
地元地区などで「4車ライン」が形成された場合、その強力な結束力は無視できません。A級戦での4車ラインにおける上位2名独占率は約60.8%まで跳ね上がります。長いラインは別府バンクにおいて圧倒的なアドバンテージとなります。
「スジ違い」発生のメカニズムと高配当の狙い目
3番手が消える「別線の捲り追い込み」
2着の決まり手データを見ると、「マーク(42.5%)」に次いで多いのが「差し(22.4%)」と「捲り(15.0%)」です。これらは多くの場合、別線の選手が突っ込んできたケースを指します。
3連単を買う際は、ラインの3番手を盲信するのではなく、「別線の自力選手(単騎含む)」を3着に入れるフォーメーションが高配当への近道です。
「ズブズブ(番手-番手)」決着の頻度
別府名物とも言えるのが、先行ラインの番手が抜け出し(1着)、捲ってきた別線ラインの番手がそれに続く(2着)という、いわゆる「番手同士の決着」です。特に風が強い日は、先行選手も捲り選手も力を使い果たし、脚を溜めていた番手選手だけが生き残る展開が多発します。
ライン構成(3分戦・4分戦)別の攻略セオリー
3分戦(3-3-3等)は中団ラインが有利
先行ライン有利。
特にA級戦では、先行一車(逃げイチ)のラインがそのまま押し切るケースが目立つ。裏をかくよりも順当に決まることが多い。
中団ライン有利。
ライン数が増えると、先行争いが激化し、脚を使わずに中団(4〜6番手)を確保したラインが、最終バックから捲って決める展開が増える。
2分戦(4-3, 5-2)の先行一車はA級なら鉄板
前述の通り、A級戦で「先行選手が1人だけ(逃げイチ)」という構成になった場合、そのラインの信頼度は極めて高くなります。別府のバンク特性(逃げ勝率26%)も相まって、無理な穴狙いは禁物です。
「2車単はスジを信じ、3連単は3番手を疑え」
これが別府競輪のライン攻略の核心です。
S級・A級ともにワンツー率は35%と信頼できる数字ですが、3番手まで来る確率は10%台に落ち込みます。
「本命ラインの1-2」を買うなら2車単で。3連単を買うなら「1-2-別線」や「1-別線-2」という風に、3着候補を広く構える戦術が、別府バンクでの回収率を最大化します。