「別府は差し有利」
この定説は半分正解ですが、全てではありません。
データを見ると、別府競輪場は「差し」が41%で最多ですが、同時に「捲り」も31%と高い数値を叩き出しています。特に風が穏やかな日や、ガールズケイリンにおいては「捲り」が最強の武器となります。本記事では、5,000レース以上のデータから導き出した「風と決まり手の関係」を紐解き、回収率アップの極意を伝授します。
別府競輪の「決まり手」比率分析|差し41%・捲り31%の黄金比率
最多の「差し」41.6%!59.6mの直線を攻略
まず、全レースを対象とした1着の決まり手比率を見てみましょう。最も多いのは「差し」で4割を超えています。
- 59.6mの直線:400mバンクとしては長めの直線距離があり、番手選手が最後に交わすチャンスが十分にある。
- コーナーの膨らみ:カント(傾斜)の影響でコーナー出口で膨らみやすく、内が開くシーンも見られる。
「捲り」決定率31.8%!風が止めば飛んでくる
「差し」に次いで強力なのが「捲り」です。特にバック向かい風(海風)が弱い日は、スピードに乗った自力選手がカントを使って一気に前団を飲み込むシーンが頻発します。
「逃げ」勝率26.6%…先行選手も粘れるバンク
「逃げ」の勝率は約26%と、決して低い数字ではありません。特にA級戦などで力が抜けた先行選手がいる場合は、ラインの援護を受けてそのまま押し切るケースも多々あります。
別府競輪の2着「決まり手」データ|マーク信頼度42%
マーク決着率42.5%は優秀
1着が決まった後、2着に誰が続くのか。別府では「マーク(ライン追走)」の信頼度が高めです。
「逃げ残り(20%)」と「ズブズブ(22%)」の比較
先行選手の「逃げ残り(約20%)」と、番手選手が勝ってさらに後ろから別線が突っ込む「ズブズブ(約22%)」の確率は拮抗しています。
風が強い日は「ズブズブ(差し-差し)」、穏やかな日は「スジ(差し-逃げ)」と、天候で買い目を使い分けるのが賢い戦略です。
【S級・A級・ガールズ】クラス別・決まり手傾向の違い
クラスごとの1着決まり手比較表
別府バンクの傾向は、クラスによって色濃く変化します。
| クラス | 逃げ | 捲り | 差し | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ガールズ | 18.3% | 58.0% | 23.7% | 捲り最強 |
| S級 | 23.3% | 29.2% | 47.4% | 差し有利 |
| A級1・2班 | 27.9% | 32.0% | 40.0% | バランス型 |
| チャレンジ | 30.7% | 33.9% | 35.4% | 自力型強い |
S級は「差し」が強い(技術とスピード)
S級戦では「差し」が47.4%と半数近くを占めます。S級の番手選手はブロック技術やコース取りに長けており、直線の長さを最大限に活かして追い込んでくるためです。
ガールズケイリンは「捲り」58%の衝撃
- 勝率:18.3%
- 直線で捕まるケース多発
- 勝率:58.0%
- カントを利用した加速が強烈
ガールズ戦のデータは極端です。逃げ切りは2割以下で、約6割が「捲り」で決着しています。別府のガールズは、迷わず「捲り選手」を軸に据えるべきです。
別府バンクで「穴」を開ける決まり手パターン
冬場の「バック向かい風」で先行が沈む時
別府の冬の名物は「海からの強風」です。バックストレッチで向かい風が吹くと、先行選手のスタミナが激しく削られます。
- 先行総崩れ:逃げたラインが全滅し、中団・後方から脚を溜めていたラインが台頭。
- 捲り不発:捲る選手も風を受けるため、早めの仕掛けは潰されやすい。「遅めの捲り追い込み」が決まる。
4コーナーからの「中団強襲」
59.6mという直線の長さは、中団(4〜6番手)にいる選手にもチャンスを与えます。前のラインが競り合ったり、ペースが上がったりした隙を突いて、コースの内や外を強襲する「単騎・切れ目」の選手が穴をあけます。
「基本は差し、ガールズは捲り、強風なら波乱」
これが別府バンクの正解です。
S級戦なら「番手差し」を軸に、ガールズなら「自力捲り」を軸に組み立てるのが王道。そして忘れてはならないのが「風」の存在です。レース直前の風向きと強さをチェックし、向かい風なら「差し・捲り」の評価を上げることで、高配当への道が開けます。