「西武園は直線が短いから、ガールズでも前(逃げ)を買っておけばいい」
もしそう考えて車券を買っているなら、それは大きな損失を生んでいる可能性があります。
詳細な決まり手データを分析すると、西武園のガールズケイリンは男子とは全く異なる「捲り(まくり)圧倒的有利」の傾向を示していることが判明しました。
なぜ直線47.6mのバンクで逃げが決まらないのか?データからそのメカニズムと狙い目を解き明かします。
- 驚愕のデータ:1着の約45%が「捲り」決着
- なぜ直線が短いのに「逃げ」が苦戦するのか?
- 2着の法則:逃げ残りは期待薄?マーク戦法が強い
- 狙い目選手:B回数よりも「上がりタイム」を見ろ
1. 西武園ガールズの決まり手傾向:1着の約45%が「捲り」
まずは西武園ガールズケイリンにおける過去の1着決まり手データをご覧ください。男子(特にチャレンジ戦)では「逃げ」が強いバンクですが、ガールズでは真逆の結果が出ています。
44.8%
圧倒的有利(ほぼ半数)
51.8%
2着は追走選手が強い
25.6%
4回に1回しか逃げ切れない
ガールズケイリン 1着決まり手比率
| 順位 | 決まり手 | 回数 | 割合 (%) | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 捲り | 194 | 44.80% | 圧倒的 |
| 2位 | 差し | 127 | 29.33% | 標準的 |
| 3位 | 逃げ | 111 | 25.64% | 苦戦傾向 |
※データ集計期間:2016年〜2025年10月(総レース数433R)
一方で、定説とされる「逃げ」の勝率は約25%。これは、逃げが決まりやすいと言われる西武園バンクとしては異例の低さです。
「西武園ガールズで逃げ選手を軸にするのはリスクが高い」ことがデータから証明されています。
2. なぜ直線が短いのに「逃げ」が苦戦するのか?
西武園のみなし直線は47.6m。通常なら先行選手が笑顔でゴールできる短さです。しかし、ガールズケイリン特有の事情とバンク形状が、そのセオリーを覆します。
焦りが生まれる
先行選手が長く脚を使わされる
好位の捲りが届く
- カント角: 29°26′54″(比較的緩やかだが効き目はある)
- イエローラインの伸び: 西武園はコーナーで外(イエローライン付近)を走る選手が、カントの傾斜を使って加速しやすい特性があります。
ガールズケイリンはラインによるブロックがないため、後方からスピードに乗って捲ってくる選手を止める術がありません。
西武園のカントを使ってトップスピードに乗った選手は、短い直線でも一瞬で前団を飲み込んでしまいます。
3. 2着の法則:逃げ残りは期待薄?マーク戦法が強い
1着が「捲り」だと仮定した場合、2着(ヒモ)には誰を選ぶべきでしょうか。ここにも顕著なデータが出ています。
ガールズケイリン 2着決まり手比率
| 決まり手 | 回数 | 割合 (%) | 展開イメージ |
|---|---|---|---|
| マーク | 224 | 51.85% | 強い自力選手の後ろにいた選手 |
| 捲り | 89 | 20.60% | 別線からの捲り追い込み |
| 逃げ | 69 | 15.97% | 逃げた選手が2着に残るケースは少ない |
「逃げ」の2着率は約16%しかありません。これは、逃げた選手が捲られた際、粘って2着に残るよりも、そのままズルズルと後退して着外に沈むケースが多いことを意味します。
最も決まる確率が高いのは、「捲り – マーク」(約52%)の組み合わせ。
「捲り」の決まり手が多い選手を軸にし、その選手の後ろ(枠番や並び予想から推測)を走れそうな選手を2着に添えるのが、西武園ガールズの王道パターンです。
4. 狙い目選手:B回数よりも「上がりタイム」を見ろ
以上のデータから、西武園ガールズで狙うべき選手像を定義します。
- 決まり手に「捲り」が多い
- 直近の「上がりタイム」が良い
- 枠番が外枠でも、ダッシュ力がある
- 混戦でも位置を取れる「自在型」
- 決まり手が「逃げ」一辺倒
- B(バック)回数は多いが、勝率が低い
- 内枠(1番車)で「突っ張り先行」を示唆している
- ダッシュ力がなく、ペース駆けしかできない
男子競輪(特にチャレンジ戦)の「逃げ有利」のイメージを、ガールズケイリンに持ち込むのは危険です。
西武園ガールズは「捲り天国」であり、逃げ選手にとっては過酷なバンクです。
そして2着は「マーク」で流す。
これがデータが導き出した、西武園ガールズの必勝戦略です。